急成長toB SaaSで成果を出せるOJT計画【OJT計画者向け】
転職って人生においてとっても重要なイベントですよね。
不確実なことがあっても最後は決めなければならなくて、後戻りもできない。そんな人生の一大決心を何とか伴走して成果を出してもらう。
今日はそんな目的で作ったOJT計画について書いていこうと思います。
これから新人を迎え入れるあなたの助けになれば幸いです。
自己紹介
こんにちは、楽楽精算のUIUXデザインを担当しているサービスデザイナーの えはら です。気づいたら5年ほど楽楽精算のUIUXデザインをさせていただいております。
入社時は3人体制でデザイン業務に当たっていましたが、途中1人で2年強やってきました。事業成長の勢いから1人では立ち行かなくなり、今では入社当時と同じ3人体制でデザイン業務しています。
急成長プロダクトのデザイン業務課題
1人で業務を遂行することになった期間は明確に戦略を決めていくつか行動を変えました。
コミュニケーションコストを下げる
日次でドメイン学習&情報共有(事業関係者へ)
役割りを超えて協力を惜しまない
個人的な評価ですが、”情報”について、かなり価値があるものと考えており、上記は主に情報の流動性を上げる施策として、効果を見込んでやってみました。
その成果か、関係者との関係性は向上し、枠を超えた業務なども増えました。また、超強力なPdM組織が誕生し、PdMが猛烈な速度で物事を進めた結果、なんと、通常のデザイン案件が年150%増え続けました。
このような状況で、新たなメンバーを迎えることになりました。
しかし、新人がすぐにフィットするのは難しいと考えました。
明日には状況が変わっているというような急成長プロダクトにおいて、
基礎知識がない状態だと、学習+アウトプット両方をこなさないとならず、
アウトプットの品質が低くなりがちです。
結果的に失敗の烙印が付き、場合によっては再起不能もあり得ます。
プロダクトの加速する時間軸とは別に、必要な知識を無理のない時間軸で学べるOJTの必要性を感じました。
狙い定めた”成果”
楽楽精算に必要な知識は広範囲に及びますが、いつまでもOJTを続けることはできません。ですので、今回のOJTはドメイン知識に絞って構成しました。ドメイン知識に絞ることで、最低限”要求”部分の理解はできる状態になります。
PdM、PMMが定めた要求を外すことは計画的な事業運営に多大な影響を及ぼすと考えており、最重要と考えます。
要求を理解できるデザイナになることを必須の成果と定めました。
後続の機能要求など、製品の仕様、実現性はエンジニアとのコミュニケーションと、新人の独力に任せる判断としました。
ここは、後に別のOJTとして作っていければいいかなと思っています。
結果
今、メンバーは学習したドメインの知識を元に要求自体に疑問を持ったりすることなく、デザイン業務に当たってくれています。
ユースケースの解像度も高く、狙い通りにいったと思います。
まとめ
今回はOJTの細部についてはふれず、急成長プロダクトにおけるOJTの考え方について説明してみました。
学習範囲の選定には、最低限必要なこと、それだけでもなんとか業務が進められることを選んでみましょう。また、新人の入社時のタスクと事業スピードを考えて期間と学習量を検討してみてください。
良いOJTは新人の業務成功確率を上げ、離職率を下げる効果があると思います。また品質の一般化も期待できます。
しかし、OJTの作成、実行に関してあなたの時間を圧迫するデメリットがあります。個人的には投資と考えることをお勧めいたします。複数人でデザイン業務に当たれる状態は、これまでできなかった様々な業務を進める下地になります。
あなたが価値を提供したいと考えていた顧客にとっても良い事です。
頑張って!!
さいごに
次回はOJTの詳細について書いてみようと思います。
これからラクスへの入社を考えてくれる人に向けて、どのようなOJTが用意されているのか?これだったら安心して入社を決められるな。と思ってもらえるような内容にできたらいいなと考えています。それではまた。
ラクスでは、自分で考え行動できる環境があります。関係者もあなたの手助けしてくれるはずです。
是非是非、弊社へのご入社お待ちしております。