アベレージ向上委員会
ゆらぎ
その昔「1/f ゆらぎ」というのが流行った頃がありましたが、自然のものっていうのは決まった状態にいつもあるものじゃなくて、変化するんですよね。
大きくなったり小さくなったり、色が変わったり、速くなったり遅くなったり、不規則のような、規則があるような、変な動きをします。
でも、それぞれのものには個性があって、ある一定の状態の周辺をゆらゆらと動いています。なんとなくその辺りにあるのが、特性だったり性質だったり個性だったりするのです。
人間の生活も、いろんなことがあるし、気持ちも日々変化しています。
頑張れないときは頑張れないし、頑張れるときは他人の制止を振り切ってでもやろうとします。
それが人間という自然の生き物なんですね。
だから、それを否定するようなことをすると、ストレスが溜まるのです。
ゆらぎを許容する
社会生活上、どこかのレベルにキープすることが求められることもありますが、自分から勝手に自分のレベルを一定にキープしようとする必要はないと思います。
自らの調子いいとき悪いときを無視して、なにかの計画を実行しようと自分で決める必要はないということです。
そういうことをすると、要らないストレスを抱えてしまうことになります。
自分は、あいまいで、いい加減で、テキトーで、気持ちの浮き沈みが激しい、時と場合によって言うことがコロコロ変わる。
そのことをしっかり認識したうえで、そこに無理のないような生活をするのが、最もストレスを少なくする秘訣だと考えています。
「ゆらぎ」はあるものとして考えるのです。
アベレージだけを意識する
生活を良くしたい、成績を良くしたい、実績を上げたい、という思うこともまた自然な欲求ですが、人間はそのために計画をしますよね。
毎日これをこのくらいやっていれば、1年先にはこうなるだろうと。3年先はこうなるだろうと。
でも本来、そんなにコンスタントに行動できるような装置ではないんですよね、人間って。
しばしばぶっ壊れます。
それに、計画で毎日のレベルを決めてしまうと、それ以上のことはやろうとしなくなります。目標レベルに達したら「きょうはこれでいいや」と思ってしまう。まだ行けるのに。
無理しないで明日やろうというのは、ある意味正しいと思いますが、明日同じように出来ない場合もあります。きょうだから出来る、今だから出来る、ということがしばしば起こるのです。
そのときに70%で済ませておくのは、30%のチャンスを失うことなんです。本来100%行けるわけだから。
そしてその100%とという部分も、自分が頭で決めるのではなくて、体が決めているのです。自然との対話の中で。
100%の絶対レベルは毎日変わります。
しかし、ある期間を全体で見ると、以前より上がった(良くなった)、下がった(悪くなった)というのはあるわけで、その全体は、希望としては上げたいわけですよね。
今年よりは来年をもっと良くしたいとか。
だからアベレージを意識するのです。
上がり下がり(浮き沈み)は誰にでもあるので、上がったときにさらに上に行けるように出来るだけ頑張る、下がったときにそれ以下に下がらないように出来るだけ頑張る、ということを考え、その通りに実行していけば、全体のアベレージ(平均)は確実に上がります。
それとて、ストレスが無いわけではありませんが、出来ないときに鞭打ったり、出来るときに抑え込むよりは、よほど清々しく生活できると思うのですね。
そうすると他人からは不安定に見えるかもしれません。
自分はそれでいいですが、社会に対してはどうかという辺り・・
そこをどう捉えてカバーするかを考えて、うまく立ち回れば、社会的にも支障なく自分のペースを守れ、自身も向上できるのではないかと思うのですね。
そのことにさえ気を配っていれば、みんな自由にしていていいのです。