仕事とロケーション
リモートワークでどこでも仕事ができる時代になりましたが、それでもやはり仕事をする場所・地域というのは、成果に大きく影響すると思います。
たとえば僕が住む兵庫県西宮市は、住宅が多くて大阪や神戸のベッドタウンとなっています。教育が盛んで、教育産業はわりと栄えていると思います。
あと、パンやケーキが日常的に食べられているから、よいケーキ屋はたくさんあります。
しかし、クリエイターとして活動しやすいかというと、そうでもありませんね。最近、商工会にクリエイターを支援する場ができましたが、知らない人も多いと思います。
関西のクリエイターは、まずは大阪、あるいは京都で活動するのがよいと思います。
特にメディアや広告に関連する業界は大阪ですね。関東なら東京です。
または、そういう場所にある会社と関わることでしょう。
集う場所
自分の職種、あるいは業種の人々が、常に出没している場所があることが重要です。そういう場に身を置けば、自然に業界の情報が入ってくるし、仕事仲間もできるでしょう。
もしネット上で活発に人の行き来があるような「場」があれば、それでもよいのですが。
コワーキングスペース
コワーキングスペースは、もともとのコンセプトは「違う立場の人が集まって何かを生み出したりインスピレーションを得る」のが目的だったと思います。
しかし実際には、自分の仕事を落ち着いてするために行く場所、カフェの代わり、みたいな状態になっていると思います。現状はですね。
とくにコミュニケーションがあるわけでもありません。
コワーキングスペースは、例えばシリコンバレーのように特定の業界の人が集まる地域にあれば、スペースに集まる人のコミュニケーションもしやすいかもしれません。お互いの関心事や利益が共有できるから。
東京・渋谷にはコンテンツ産業が多いから、渋谷のコワーキングはある程度、王道が行けるのではないかと想像しています。(行ったことはない)
シェアオフィス
シェアオフィスは、そこを拠点として会社を登記している人が、常駐するオフィスだと認識しています。その場合はある程度、日常のコミュニティが決まっているから、会員同士のつながりやプロジェクトも成立しやすいかもしれませんね。
かなり以前になりますが、大阪の南港に自治体が運営するシェアオフィスがあって、そこを拠点にしている事業者さんと話したことがあります。
その方は、オフィス内で横のつながりがあって、お互いに助け合って(回しあって)仕事をすることも多いと仰っていました。
日本のシリコンバレー
「日本のシリコンバレー」だと言いたい地域や自治体は、いくつかあるのでしょうね。
でも、誰もが認識しているそういう場所は、まだ無いと思います。
ただ、前述の渋谷などは、コンテンツ産業のシリコンバレーになっているかもしません。
また、以前に紹介した徳島県神山町のITとアートによる町づくりも、シリコンバレーのイメージに近づいていると思います。
目的別の町づくり
今では死語と化しているかもしれませんが「〇〇のメッカ」という言葉があります。今は「〇〇の聖地」と言った方が分かりやすいでしょうか。
例えば「原宿」はかつてはヤングファッションの聖地だったと僕は思っているし、その周辺の神宮界隈はアパレルや美容師の世界では聖地になっていると思います。その世界に憧れて上京する人もたくさんいると思います。
「門前の小僧、習わぬ経を読む」という言葉がありますが、いつも同じ界隈にいると自然にその界隈の情報に触れて、その場特有の知識を身につけたり体験を得られたりするのです。
まとめ
以上のように、仕事をうまくやるためには、拠点選びは重要なファクターだといえます。
自分が関わりたい世界があるのなら、その聖地に行くというのは最短経路だと思うのですね。とても早く目的に近づけると思います。
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