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写真日記 トップスのチョコレートケーキを再現してみたんだが……

1964年、赤坂にオープンしたアメリカンスタイルのレストラン「TOPS(トップス)」。
デザートとして提供していたチョコレートケーキがあまりに人気で、「持ち帰りたい!」という声が続出し、ケーキの販売が始まったそうだ。

物心ついたときから、私にとって「チョコレートケーキ」といえばトップスだった。
日曜日、母と渋谷に出かけた帰りに、西武デパートでトップスのケーキを買ってもらうのが、何よりの楽しみだった。
一人暮らしを始めたときには、嬉しさのあまりホール食いに挑戦したこともある。
今でも、誕生日やご褒美の定番である。

トップスのチョコレートケーキは、三層のふわふわスポンジの間に、くるみとチョコレートクリームがサンドされている。
シンプルゆえに何十年食べ続けても飽きない。
おそらく、人生で一番食べているケーキだ。

先日いちごのショートケーキを作ったときに、焼いたスポンジを見てふと思った。
「このスポンジにチョコレートクリームを挟めば、トップスを再現できるんじゃないか?」
というわけで、やってみた。

……結果は、記事のアイキャッチ画像をご覧いただければお分かりのとおり、見事に惨敗した。

その過程をここに残すことで、次に生かしたい。

スポンジを焼く

前回と同じくスポンジの分量は富澤商店のレシピ、手順は徳永シェフのYoutube動画を参考にした。

冷蔵庫から出したての卵にグラニュー糖を加える。

卵液に筋が現れるまでハンドミキサーで混ぜる。

事前にふるっておいた薄力粉を加えて、ゴムベラで混ぜる。

湯煎にかけたバターに米油を足したものを生地に加える。

動画の中でバターにサラダ油を加えていたので、今回はバター牛乳液でななく、バター米油液にしてみた。

オーブンペーパーを敷いた形に生地を流し入れ、オーブンで焼く。

焼き上がったところ。

型から出して冷ます。

デコレーション

クリームを挟むために、スポンジを3枚にスライスする。
前回、割り箸定規を使って切り出したのだが、ぜんっぜんまっすぐにならなかった。

あれから「爪楊枝で目印をつけると均等に切りやすい」との情報を得て、試すことにした。

平地になった

おおおー!!これはイイぞ!!

順調に切り終わった。

いよいよ、肝心のチョコレートクリームを作る。

湯煎にかけたチョコレートに、熱した生クリームを加える。

残りの生クリームを混ぜてクリーム完成なんだけども……。

表面がザラザラしている

色が濃くて固いぞ……。

トップスのチョコクリームとは似ても似つかない、八丁味噌が出来上がった。

水とグラニュー糖を混ぜてシロップを作り、クリームを塗る前のスポンジに打つ。

クリーム→くるみの順番で重ねる。

ここにクリームを重ねて伸ばしてみたけど、クリームの打撃でくるみが動いてしまった。

ヌテラトースト!?

上に重ねるスポンジにクリームを塗ることで対処した。

ケーキづくりは「ピンチへの対応力」が養われる気がする。

重ねちまえば、おんなじさ〜!

もう一度繰り返す。

組み立て終了

残りのクリームを全体に広げる。

クリームが全く伸びず、スポンジが削れるんじゃないかと不安になる。
最後の方はやっつけ仕事になった。

クリームの塊とくるみを飾り付けて、完成。

断面

「トップスのケーキ」とは別物になった。
スポンジが若干ボソボソしているが、全体の味は悪くない。
悪くないけども、ねえ〜(泣)

スポンジのふんわり具合、クリームの絶妙な硬さとツヤ、デコレーションの美しさ……トップスのケーキって究極の逸品だわ!

今回の考察・気付き

・材料の分量はレシピに忠実に!
・安易な気持ちでバターと油を混ぜると、スポンジの軽さがなくなる。
・チョコレートは気持ち少なめにする。
・くるみを欲張ると、ケーキを切るときに崩壊する。
・チョコレートクリームを立てるときは「緩いかな〜」という位がちょうどいい。
・正方形のケーキ型が欲しい。

初回チャレンジということで、このような結果になった。
これは失敗ではなく、「上手く行かないパターン」というデータの収集だ。
このデータをもとに、逆のパターンを試せば成功率は上がる!
それに、しょっぱなから上手くできるなんて、つまらないもーん。

だもんで、次は違うレシピで同じチョコレートケーキを作ってみよう。

さっそく明日、本家本元を買って味を調べるぞ。
(ただ食べたいだけ)


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