不定期連載小説『YOU&I』25話
友人に抱いてしまった嫉妬心。
一般的にはそんなに珍しいことではないが、國立からすると、許されることではなかった。
市ヶ谷と中野がゲームを楽しむ姿を見て、表では笑顔を作っていたが、内心は大きく揺れている。必死に嫉妬心を抑えようとする自分と、それを情けなく感じる自分。そして、それでも中野のことが気になってしょうがない自分。
それからの時間は、とにかく自分との闘いであった。
市ヶ谷らと色々なゲームをやるも、笑顔を作るので精一杯。楽しむ余裕なんてなかった。
「あ、そろそろ飲