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社長がいなくても、迷わずいいものづくりに向かえる組織をつくりたい
<追記>
このnoteが日経COMEMOさんに選ばれ、紙面・公式noteにて紹介していただきました!日経COMEMOさんが掲げる「書けば、つながる」を実感しています。良い機会をありがとうございました!
こんにちは。エバーセンスでコーポレートを担当している真辺です。
今回は、はじめて企画に参加させてもらいます!日経COMEMOさんのこちらのnoteを見て、テーマを決めてみました。
タイトルの通り、「社長がいなくても、迷わずいいものづくりに向かえる組織をつくりたい」というのが、私がコーポレートとして組織づくりに携わりながら考えていることです。
コロナ以前から、社長の牧野は週1回、社外取締役となっているGreenSnapさんに行っていたため、出社しない日がありました。現在エバーセンスでは、リモートワークでもいいものづくりができるよう試行錯誤しているところで、牧野も週2日程度の出社となっています。
(現在の働き方については、こちらのnoteにくわしく書いています)
まだまだ課題はありますが、「社長に出社してほしいですか」という問いに対しては、「いいものづくりができるならどちらでもいい」と言える、自立した組織でありたいなと思っています。
この考え方の背景として、いいものづくりへの想いや、自立した組織になるためにいま取り組んでいることについて、お伝えしていきたいと思います。
いいものづくりへのこだわり
エバーセンスがいつも大切にしていることは、ユーザーのためにいいものづくりをする、ということ。シンプルにこの言葉を言い続けています。
いいものづくりを通して、少しでも多くのユーザーやクライアントに大きな価値を提供する。ユーザーやクライアントに喜んでもらえたら、それが仕事のやりがいにつながる。もっといいものづくりをするために、自分自身を成長させ、より大きな価値を届けられるようになる。
こうした循環をつくっていくために、組織の体制や仕組みを変化させ続けています。
以前、会社の人数が増えてきたタイミングで、会社のカルチャー作りに重きを置いていた時期がありました。
エバーセンスでは、「いい仲間といい仕事をしよう」と良く言いますが、「いい仕事」よりも「いい仲間」に意識が向きすぎて、結果的にものづくりに100%向き合えなかった。
その経験を通して、ヒトではなくコトに向かう組織でいたい、事業に集中してシンプルに仕事のやりがいを感じられる組織でいたい、とあらためて会社の方針を固めることができました。
コーポレートとしても、どんな状況であってもみんなが迷いなくコトに向かえる状態をつくりたいし、一人ひとりがいいものづくりのために自ら考え行動していけるような組織をつくっていきたいと考えています。
社長の牧野は「近所のものしりおじいちゃん」
2018年頃から牧野は、プロダクトのあらゆる意思決定をする立場から外れる決断をしました。
それまでほぼフラットな組織体制だったことで、最終的に牧野に意思決定が回ってくるようになり、結果的に個人とチームの成長機会を奪っていると考えたからです。
具体的には、部長職を新設し、積極的な権限委譲を進めていきました。自分たちで考えて決める、ということをとことん大切にしていった結果、個人とチームが成長し、プロダクトの成長にもつながっています。
そうして今年からは、これまで職種別だった部署を、事業別に変更。事業部長がプロダクトの全責任と権限を持つ、という方針になりました。今年の1月に牧野が書いたブログには、こんなことが書かれています。
新設するninaru事業部の責任者である坂上さんにこの話をしたら、賛成してくれたうえで、「とはいえ、牧野さんの意見がもらえる機会をつくりたい」と言われました。
「定期にすると『承認』みたいになるから嫌です。不定期でいつでも相談には乗るので、困ったら相談にきてください。意見は言うけど、自分たちで決めてください」
と伝えたら、「近所のものしりおじいちゃんですね」と、どんぴしゃりな表現で理解してくれました。
さすが編集者。
はい、ものしりおじいちゃんです。
代表の牧野は、承認する人ではなく、困ったことがあったらいつでも相談しにいける、「近所のものしりおじいちゃん」になりました。(詳細ブログ:第8期に入りました。)
ちなみにそのころからslackのアカウント名も「TM(Tetsuya Makino)おじいちゃん」です。
エバーセンスには社長室もなければ、社長ルールも一切ありません。牧野も他のメンバーと同じように、いつでも話しかけられる状態。牧野自身もなんでも聞いてください、とオープンな姿勢なので、社長という肩書ではない「TMおじいちゃん」に違和感がなく、むしろしっくり来ています。
こうした2018年からの流れもあり、自分たちで考えて行動する、最後に責任を持つのは自分たち、という意識が少しずつ根付いてきているように思えます。
コロナ禍においても、現場主導でプロダクトの意思決定を素早くする体制が整っていたことで、各チームがいいものづくりのためのチャレンジをし続けてきました。
リモートワークでいいものづくりをするためにはまだまだ課題がありますが、これまで以上に一人ひとりがいいものづくりに向き合い、責任を持って行動していく、という組織にするため、力を入れているのがセルフマネジメントです。
セルフマネジメントへの挑戦
これまでは、上司がメンバーの気持ちを察知したり、情報を取りに行ったりするような、対面に頼った寄り添い型のマネジメントをしていました。しかしリモートワークになった途端うまくいかなくなり、現在はメンバー自ら上司に報告・相談をするセルフマネジメント型へ移行していっています。
セルフマネジメント型がきちんと機能するためには、お互いに自立した大人として信頼し合うことが大切です。まだまだ道半ばですが、一人ひとりが自分の役割と責任をきちんと把握し、迷わずいいものづくりに向かっていけるように、引き続きサポートしていきたいと思っています。
また現在は、各チームのマネージャーや部長も会社の方針に迷いがないように、エバーセンスの原理原則をきちんと言語化しようと動いています。
牧野の中でずっと変わっていない原理原則を、あらためて言語化することによって、みんなが立ち返れる場所をつくりたいです。
ちなみにエバーセンスの原理原則は、あまり多くありません。むしろ、ほとんどのことは変わっていい、変わり続けていきたい、と考えています。常に世の中の動きに対して柔軟で、学習し続ける組織でいられるためにも、原理原則をミニマムにわかりやすく整えていきたいです。
まとめ
「社長がいなくても、迷わずいいものづくりに向かえる組織をつくりたい」
そんなコーポレートの想いを、会社公式noteで書くかどうか少し悩みました。
でも、ここで書いたことはエバーセンスの考えとも通じる部分があるし、エバーセンスのメンバーにとってもこれが違和感のない答えになっているといいなと思います。
社長がいなくても…なんて言っているので、念のため牧野にも確認してみたら、
僕も同じ考えです!がんがん発信してもらえたら!
と言ってくれました。
一人ひとりが自分で考え、行動する人の集まりでありたい。
誰に言われるでもなく、いいものづくりのために最善を尽くす組織でいたい。
コーポレートとして、これからもみんながいいものづくりに集中できる環境を作っていきたいし、私自身も新たな打ち手にどんどんチャレンジしながら、みんなの勢いにおいていかれないように成長し続けていきたいなぁと思っています。