男性の育休取得率100%を目標にしない理由。
こんにちは、コーポレートの真辺です。
先日、「育児・介護休業法」が改正されました。男性の育休取得を促す内容が盛り込まれ、各社が男性育休の環境整備に大きく舵を切っています。
SDGsの流れも相まって、育休の取得率を100%に掲げる会社も増えてきており、世の中がどんどんいい方向に進んでいるのを感じます。
一方でエバーセンスとしては、取得率100%をあえて目標にしない組織づくりをしてきました。
各社がそれぞれの立場で考えを発信することは、多様な社会をつくることにもつながりますし、働く個人にとっても選択肢が増えると思うので、今回は私たちの考え方をお伝えしたいなと思います。
幸せの正解は、ひとつじゃない。
現在の男性の育休取得率はご存知ですか?
2019年時点で、わずか7.48%です。政府は2025年までに30%を目標にしていて、今回の改正でどこまで浸透していくかということにも注目が集まっています。
ちなみにエバーセンスでは取得率100%は目指していませんが、結果的に現在の男性育休取得率は100%となっています。現在も6月にお子さんが産まれたばかりのパパが、半年間の育休を取得しているところです。
エバーセンスは家族をテーマにプロダクトを作っているので、子育てに特に関心の強いメンバーが揃っている、ということもあるかもしれません。
それでも100%を目標に置かないのは、家庭により幸せの価値観は異なるからです。
多くの男性は育休を取得したいという調査結果も出ていますが(※)、取得しない方が良いと考える人も一定数います。価値観はひとつではないし、子育ても、家族の幸せのあり方も、正解はひとつではありません。
(※)男性新入社員の約8割が「子どもが生まれたときには、育休を取得したい」。(日本生産性本部「2017年度 新入社員 秋の意識調査」より。)
だから、会社として大事にしたいことは、取得してもいいし、取得しなくてもいい、という選択肢を持っておくこと。
取得したいという人は、希望の期間をストレスなく取得してほしいし、取得しない人も肩身の狭い思いをすることなく、堂々とその選択をしてほしい。
世の中の価値観が変化するのは素晴らしいことだと思いますが、それにより新たな「べき論」が増えて、息苦しく感じる人が増えないと良いなと思っています。
それぞれが自分たちらしい道を選択できるよう、サポートしていける世の中を作っていけたら嬉しいです。
中心にあるのは、いいものづくりをする組織であるということ。
エバーセンスでは、男性の育休に限らず、多様な働き方の選択肢を作っていきたいと考えています。例えば週4正社員も次第に増えてきましたし、副業をしている社員もいます。この6月からは、自分の生まれ育った国である韓国に戻ったメンバーも、フルリモートで働いてくれることになりました。多様な働き方は今後もますます増えていくと予想しています。
コーポレートの私自身もいろんな働き方があることを知り、こういう働き方がしたくなるメンバーも出てくるだろうな、という可能性を常に考えていますし、代表の牧野ともそんな会話をよくしています。
もちろん多様な働き方が増えると、実現するために模索することも増えますが、組織としては多様な働き方が増えるほど経験値が上がり、いいものづくりをするメンバーとも長く働けることにつながるなぁと感じます。
そして、こうした多様な働き方を受け入れられているのは、いいものづくりのために各自が責任持って働いているから。
エバーセンスの特徴として、働きやすさの裏側には、仕事に対するストイックさがあります。成果主義でいいものづくりにみんなが向かっている。そこが伴わなければ、あらゆるルールを作り、その分自由度が下がり、選択肢も増やせない、となってしまうのですが、そうならないのはメンバー自身のおかげでもあります。
多様な働き方に合わせて一人ひとりが工夫していいものづくりを進めているので、より一層強い組織になっているなと感じます。
小さな会社で働くわたしたちが、これからの働き方を作っていく。
エバーセンスは、「家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会をつくる」というビジョンのもと、「家族を幸せにするプロダクトをつくる」と同時に、「私たち自身が幸せな家族生活を送る」ことを大切にしている会社です。
いいものづくりと、多様な働き方をつくっていくために、これまでも数々の失敗と学びがありましたが、一歩ずつ着実に前に進んでいると感じます。
そうして、小さな会社で働く私たちから、こんな働き方が組織でできるんだ、という実例を作っていきたいし、そんな私たちの働き方を見て、おもしろいと思ってくれる方が1人でもいたら嬉しいなと思っています。
今後も社員一人ひとりの自分らしい選択をサポートし、多様な働き方を実現していくことで、幸せに生きる個人を増やしていきたいです。
最後に、先日行った男性育休に関するアンケートの調査結果をこちらに貼っておきます。
総評に書いたことが今回のnoteにもつながっているのですが、育休を取得することがあたり前になる世の中を目指す一方で、取得しない選択肢が批判の対象とならないよう、配慮する必要性を感じています。
性別関係なく、誰もが安心して自分たちらしい子育ての選択ができるよう、エバーセンスでは引き続きママ・パパたちをサポートしていきたいと思っています!
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