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シェア型書店の棚主はじめました[2025/2月某日]
「冷やし中華はじめました。」と同じぐらいライトなノリだが、先日、某シェア型書店の棚主を始めた。
本来はnoteのようなSNSを使って自分の棚をPRするものだと思うが、私はこのnoteをこれまで現実世界の私とくっつけずに書いてきてしまっているが故、ひとまずしばらくは様子見をして、広報は別SNSでと考えている。紹介できるぐらい続けられたらいいなと願ってはいる。
実は、私がシェア型書店を知ったのも、ここnoteだ。
昨年、あやのんさんの記事を読んでいて、その下に関連記事として出てきたもので知った。本屋好きとしては、少し遅いぐらいだったかもしれない。
その時読んでいたあやのんさんの記事↓
この記事もとても面白いので、おすすめ!
関連記事として出てきた記事↓
これは面白そう、やってみたいなと直感で思ったのだけれど、東京の話で、私はあいにく東京住まいではない。仕事でもプライベートでも時々は行っているし、遠方からでも参画はできるみたいだけれど、定期的に行くことはないだろうし、やっぱり自分の棚はある程度定期的にメンテナンスしたいな~と思った。
そこから色々調べてこの記事に行き当たり、地元にもいくつかそういうお店があることが分かり、その週末には早速偵察に行った。
が、残念ながら訪問してみたシェア型書店は、ちょっとイメージしていたのとは違っていて、トーンダウンした。何というか、誤解を恐れず言えば、あまり私が読みたい本が無かった。
そして、各棚の個性が強すぎて、くらくらした。その時、店番をされていた棚主さん同士の会話の内容がコア過ぎて、そこについていける自信がなかった。距離的に通える範囲とはいえ、自宅から通うのに便利な場所といえないのもあった。
ただ、やはり一度気になったことは、やってみたいなという気持ちが段々と膨らんでいく。
東京出張に行った折には、神保町を含む有名どころのシェア型書店を何軒か訪れてみたりした。素敵だと思うお店には出会えたが、やはりそれなりの頻度で通える自信はない。自分の棚はある程度定期的に通って自分で手入れをしたい。
noteには、本が好きな方が沢山いらっしゃる=シェア型書店の棚主をされている方も結構いらっしゃるようで、色々な方の記事を読むようになった。
そんな中、情報収集を続けていると、休みの日なら(頑張れば平日夜でも)通えるぐらいの距離にある、とあるシェア型本屋さんの箱主をされている方の記事がたまたまnoteで目に入った。早速公式のHPを見る限り、人の動きも流動性がありそうだし、写真で見たお店の雰囲気も良さそうだ。ということで、年始にそのエリアに行く他の予定も入れて、実際にお店に行ってみた。
私が訪れたのは、休日の夕方だったが、まず感じたことは、決して広くない店内ながらも、ゆとりのあるスペース取りがされていること、照明がとても暖かく明るい感じがすること。
それから、その日はイベントがあったようで、棚主さんとおぼしき方が何名も来られていたのだが、そこで繰り広げられている会話や、店主さんとのやり取りがほのぼのとしていて心地よかった。そして、一見さんの私が本棚に見入っていても疎外感も無く、かといって話しかけられたり干渉されることもなく、落ち着いて本と向き合うことができる空間だった。
何より、読みたいと思う本をいくつもの棚で見つけることができ、シェア型書店巡りをしていて、初めて本を購入しようという気になったこと、これが大きかった。実際に何冊もの素敵な本を手に取った。
お会計の際、店主さんとお話したら、他も色々見て回られたらいいよとアドバイスをいただいたが、直観でやっぱりここがいいなと思ったので、後日申込の希望を出した。空きがない状態だったので、しばらくウェイティングリストに入れていただき、先日いよいよ活動開始と相成った。
多くの棚主さんがそうであるように、棚を借りる費用と売上では正直なところマイナスになるであろう。私は商売人としての志はあまり高くなく、純粋に自分が読んでいいなと思った本や、他の誰かが思いもしない本と出会うきっかけ作りができたらなという想いで取り組むことにした。私自身、「共感」って嬉しいことだな、と思っていて、もし私が本を並べた本棚から購入してくれる人がいるならば、何らか共感してもらえたということになり得るからだ。なにより、私の人生の指針「わくわくすること」なので、やらない手はない。
noteで定期的に記事をアウトプットするようになってから、益々インプット欲が増した。noteを巡回していると、読んでみたい本や作家さんを沢山見つけるから、私の読みたい本リストはどんどん膨れ上がっている。以前記事にした読書メーターを復活し、似たようなサービスではあるが、新しくブクログも始めて、自分の読書傾向を分析するようにもなった。その甲斐もあってか、社会人になってから、ほとんど読めなくなってしまっていた小説やエッセイがまた読めるようになってきたのが嬉しい。活字の本だけではなく、これまで読みたいと思って読めていなかったコミックのシリーズにも色々と手を出した。そして、もちろん普段読んできたライトなビジネスものや自己啓発系の本も読んでいる。
自分の棚を持つことで、誰かに発信したい、誰かと共有したいという気持ちが強くなっていく。noteによって種が撒かれ、芽が出た事のひとつなので、しばらくゆっくり続けてみようと思っている。