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朝撮る?夕撮る?昼撮る?夜撮る?
断然朝なんですが。
独身のころは惰眠を貪って、なんなら起きれずに昼過ぎまでぼーっとしていたりする休日、そりゃ平日は朝は7時過ぎ、夜は9時まで職場にいる日々だとそうもなる。
が、家庭を持つと自分の時間というのはどこかを犠牲にして搾り出さなくてはならない。要は睡眠時間だね。
昼間はやっぱり子供といたいし、夕方も同様。夜は時々撮影に出かけたりするけど、それも子供が寝た頃だから遅くなる。
夜スナップ好きなんだけどね。
朝は朝で、季節によって日の出の時間が違うから、近場でもいろんな表情を見ることができる。そんななかをふらりとするのは、いい気分転換になる。それから断然人が少ないこと。夜も近所はそうだが、繁華街にスナップに行くと、朝の時間ほど人が少ないことはどの時間帯もない。この時間、この場所は自分のためにある、そんな錯覚をしかねないくらいに静かで落ち着くのだ。
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東京に行くときは必ず何がしかのカメラを持って行く。仕事で出るので必然的に昼間は撮れない。それで夜か朝かが写真を撮る時間帯になる。新宿やら池袋の夜を撮るのは面白い。エネルギーが溢れている。朝は朝で、さっきまでの熱量がしゅんとなっていて、まだ寝ぼけ眼の風景が転がっている。
だが、東京も少し繁華街から離れて行くと、撮りたくなるのは断然夕方、となる。それも秋から冬にかけてのあの光が撮りたくなる。午後の3時過ぎにはもう東京は夕方の顔をし始める。
宮崎より1時間ばかり日の入りが早い。学生のころ、5時には真っ暗やん!と驚き、朝はもう6時には明るくなっていることに、ああ、時差がないということはこう言うことなんだなと思った記憶がある。
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井の頭公園の落ち葉と枯れ枝に斜光が差し込むその光景は、僕が秋といえばこんな風景だ、と思っていたそのまんまがあった。それがとにかく美しかった。宮崎でもその光を感じることはできると思うのだけど、なんだろう、どうしても、そうそう、この光なんだよね、と思う場面に出会うことは少ない。
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長らくアイスランドに行きたいと思っている。自然を満喫するのではなく、北欧の街並みの明るい色使いを見てみたいのだ。それならノルウェーとかフィンランドとかの方がおあつらえ向きな気がするが、木も生えないアイスランドのイメージはいつも曇っていて、ころころ天気が変わり、分厚い雲と日差しが混在するイメージ。枯葉はないだろうけれど、きっと斜めからの美しい光に照らされている、そんなイメージ。
実際のところアイスランドに行きたいのは、ビョークやシガーロス、ムームなどのミュージシャンが生まれた地だからというのがあるんだけれど、あんな美しい音楽を作り出す土地柄ってどんななのか、気になる。美しいものが生まれる場所は、きっと美しい。だが単なる美しさがあるだけではない、そこには厳しさもあるように思う。その厳しさがあるから、人は美しいものを作り出す、そう考えている。
そんなところだから、と仮定すると、北欧でありながらそこまで寒くはない国とはいえ、なかなか沈まずなかなか昇ってこない太陽のその存在はきっところころ変わるお天気の中でとても美しく大地を照らし、希望のように人々も照らし出しているように思う。
斜めに差し込む光は希望の光なのだ。
そういう光を撮りたい。
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ライカM typ240を手に入れたころ、とても光を繊細に写すカメラだと思った。うまく良い光を見つければ、あとはもうこのカメラがその光をうまく処理してくれるような。だから朝を撮る。朝に撮るというよりも。その分眠いのだけれど、そこはまあ、北欧ではないから、仕方がない。
常に朝か、夕か、そんな場所、そんなところにいたら寝不足もかなりなものになるだろうね。