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【3月】ユーフォリアR&Dセンター主催・社内勉強会活動報告
ユーフォリアR&Dセンターでは、ユーフォリアのビジョンである「すべての人の可能性が生きる未来へ」を実現するため、スポーツ科学領域におけるさまざまな研究課題の解明や新技術・サービスの開発、そして社会実装に取り組んでいます。
数多くのアスリート、スポーツ関係者と接する機会が多いユーフォリアメンバーには常に最新の正しい知見を取り入れておくことが求められるため、R&Dセンターが主催となり、毎週金曜日の朝9時から「ユーフォリア社内向けの勉強会」を開催しています。
データサイエンス、スポーツセーフティ、神経科学、そしてスポーツ栄養学など、様々な専門家が在籍するR&Dセンターでは、その知見を活かし、部署を超えた社員全体のリテラシー向上や、自身の専門性の研鑽に取り組んでいます。
今回は、2024年3月に実施した社内勉強会のトピックについてご紹介いたします。
第1週:「筋肥大に有効なたんぱく質摂取のタイミング」
3月1週目は、リサーチャーの飯澤拓樹より「筋肥大に有効なたんぱく質摂取のタイミング」というテーマで発表が行われました。
管理栄養士で様々なスポーツ現場での栄養サポート経験のある飯澤が、スポーツ栄養学分野において広く引用されている代表的な研究をまとめ、共有しました。
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第2週:「研究や業務における自然言語処理の活用」
第2週目では、R&Dセンター・センター長の田中孝より「研究や業務における自然言語処理の活用」というテーマで発表が行われました。
ChatGPTなど様々なAI技術が登場し、我々の研究活動や業務の生産性が飛躍的に向上しました。データサイエンスの専門家である田中からは、AIが文章を処理する”仕組み”について紹介。文章作成におけるAI技術の特徴を知ることで、活用の幅を広げます。
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第3週:「アスリートを取り巻くサプリメントのアンチ・ドーピング規則違反リスク」
第3週目も、リサーチャーで管理栄養士の飯澤より発表が行われました。テーマは、「アスリートを取り巻くサプリメントのアンチ・ドーピング規則違反リスク」。
近年、我が国においてもサプリメントによるアンチ・ドーピング規則違反が頻発しています。飯澤からは、国内での違反事例の共有、アンチ・ドーピング観点でのサプリメント使用時のリスク、そして第三者認証の紹介などが報告されました。
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第4週:「心拍数・心拍変動の基礎知識とウェアラブルデバイスを用いたデータ取得と活用」
第4週目には、リサーチャーの月岡惠惟より「心拍数・心拍変動の基礎知識とウェアラブルデバイスを用いたデータ取得と活用」というテーマでの発表が行われました。
運動生理学が専門の月岡は、博士課程では神経生理学を研究していました。今回はその知見を活かし、様々なデバイスで簡単に取得できる心拍数・心拍変動にフォーカスして、”データ取得のロジック”、”データの活用・解釈方法”について紹介しました。
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最終週:「高校の運動部活動中の重篤事故について」
3月最終週は、リサーチャーの山中美和子より「高校の運動部活動中の重篤事故について」というテーマで発表が行われました。
こちらの内容は山中が早稲田大学の博士課程で取り組んだ研究の内容であり、2009年から2018年に発生した事故の実態について調査し、記述した研究です。
ジュニアからプロまで幅広い年代・レベルの部活生/アスリートに関わるユーフォリアでは、スポーツにおけるさまざまな危険性についても着目し、課題解決へ取り組んでいます。山中からは、日本の現状、そして海外との比較データなどが報告されました。
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なお今回発表されたデータは既に学術論文として公表されておりますので、ご興味のある方は以下よりぜひご覧ください。
スポーツ医科学研究やデータ活用に関するご相談について
こちらのnoteでは、今後も毎月の社内勉強会の様子をお届けしてまいります。
もし、このような社内勉強会のトピックについて「自分たちのチームや組織でも、同じような内容の講演をしてほしい!」など、ご関心をお持ちいただけましたら、ユーフォリアでは法人向け社内セミナーやスポーツ科学に関するご相談を受け付けております。
以下のお問い合わせフォームより、「取材・講演・イベント登壇などのご依頼」の項目をお選びいただき、お気軽にお問い合わせください。内容や形式、費用などについて、追ってご相談させていただきます。
また、ユーフォリアでは受託研究のご依頼も承っておりますので、こちらについてもご興味のある方はお気軽にご連絡ください。