「辞める」を始めて完了するまで #4
私は2021年夏頃から転職活動をしていました。この noteには、入社先を決める時に考えたことを書いています。
転職活動自体は結構コンパクトに活動していて、2社面接して 2社内定をいただき、そのうちの 1社に入社することを決めました。詳細に興味を持っていただいた方は、ぜひ前回の noteをご覧ください。
内定をいただいた時に思ったこと
まずは、最後まで頑張った自分にお疲れと思う気持ち。
次に、行き先を 3つ得られたという気持ち。
3つとは、現職、一つ目の内定先、二つ目の内定先です。
最後にこの 3社から決めていいのかな?という不安。
こんなことを思いました。
せっかく内定をいただいたのに人って欲深いですよね。一度手元にくると「実は他にももっと良いものがあるんじゃないか?」って思っている。エージェントさんにも正直に話したし、再度求人を見たりもしました。
日本中、世界中探していればきりがないし、これ以上選考を重ねてもせっかくいただいた内定をそんなに保留にしておくことはできないと気づいてやめましたが……。
活動量を絞る場合の考慮点
冒頭にも書いた通り、本業やプライベートへの影響を考えて企業数を絞ったのは悪くなかったのですが、あまり出口を考えずに活動量を決めていたのは反省点でした。
単純に活動量が少ない=深く知れる会社が少ない=比較対象が少ない、となります。何かを判断するとき、比較検討は結構ポイントになります。私の場合は比較対象の母数が少なくて不安を感じたというわけでした。
「あ、絶対数が少ないな」と思ってから追加で活動しても、企業側も何ヶ月も内定を保留してくださるわけではないです。これから活動/今活動中の方は、最後に何社分の情報を知った上で判断すれば自分が納得できそうか?という観点を持つことをお勧めします。
多すぎると納得のいく準備ができないし、少なすぎると最後に比較対象が少なくて不安になる。ちょうど良い塩梅を検討してみてください。
最後の踏ん切り、難しいことこの上なし
最終的に、現職に残るか内定いただいたうちの 1社に決めるかで悩んでいました。この踏ん切りがつかないことつかないこと。なぜなら、これがただ勤め先を決めるだけの判断ではなかったからです。
それぞれの選択肢にはこんな未来が透けて見えました。
いつか子供ができて家族が増えたら良いなとは感じていて、それは自分の好きなタイミングで考えられるものだと思っていました。でもこの時に限ってはちょっと違っていました。
こんな現実的な声が周りから聞こえてきます。これがなかなか曲者でした。
性別でどうこう言うのは好きではないですが、20代後半に差し掛かった女性って、結婚・妊娠・出産・転職・その他未来について、一気に押し寄せてきて苦しくなることがあるんじゃないかと思っています。それを自分が望んでいるかどうかに関わらず、無差別に突きつけられてくる感じ。
なぜこんなに一気に色々考えさせようとしてくるんだろう?
私が勝手に考えてしまっているだけかな?
自分が男性だったらどうなっていただろう?
そんな考え事をたくさんして、夫が羨ましくて仕方なくなったり、私も男に生まれたかったな!とか、それぞれの苦労があることを無視して思ったりもしました。
今の私は何を取りたいのか
この考えごとのたちが悪い点といえば、全部未知なんですよ。
結婚して終わりじゃない、その先どうなる?
妊娠出産したら何が起きる?
子供を育てるとはどういうこと?
転職は経験しようと思えばできましたが、私の場合は初めてでしたし。
全部未知なので考えようがないのに、全部一気にどん!と持ってこられるんです。ちょっとひどいと思いませんか?こういうこととか、税金とか投資とか、もっと「生きる」に直結することも教育課程に入っていたら何か違うのかなぁ。
あまりにも未知で、私一人では判断がつかなくなってしまったので夫と一緒にWBSを引きました(唐突なプロジェクト管理)
時系列を引いてどうにか決断する
上に書いたようなライフイベントに対して、重み付けをして時系列を入れ替えながら考えてみたんです。そして、各パターンの収入の想定推移も計算しました。
今じゃなくても仕事を変える経験は絶対にしたい、とか、このタイミングで子供を授かったら産休育休のタイミングとその間の収入はこうなるのか、とか、妊娠出産→転職の順で行こうとすると、転職のときにブランクとみなされる期間ができるんだな、とか。
スケジュールを考え、数字を出し、公的な制度等々関係する情報を調べ上げました。そして、会社員が制限される部分・良い部分に改めて気づきながら、今は新しい仕事の経験を優先しようと決めました。
正直、転職活動そのものよりも最後の決断が一番しんどかった。これらを考え、マネージャーに相談や報告をした一ヶ月間はものすごくぐったりしていて、脳が干上がるんじゃないかと思いました。
よく考えました、自分。よく相談に乗ってくれました、夫。あの時の私たち、お疲れ様でした。
後にも先にも苦しかったのはこの時だけで、その後この noteを書いている現在まで、「残された時間で何をするか?」という問いに前向きなパワーを使えています。
その話はまた次の noteに書こうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
転職に関するnoteをいくつか書いており、こちらのマガジンにまとめています。興味を持っていただけた方はぜひ他のnoteもご覧ください!