音楽家の旅行記 金沢編 -Part6 2日目 朝~午前 浅野川~ひがし茶屋街~宿~金沢駅-
朝散歩
早朝、たしか6時前だった頃起床。もともと夜弱く朝に強く、普段5時頃に目が覚める。この時は前日の睡眠不足や疲労も相まって寝過ごすか心配だったが、それでも早い時間に目覚めた。暫くスマホを弄り、寝静まっている人たちを起こさぬよう注意深く二段ベッドを下りる。そして朝の散策へ出かける。前日だったか当日だったか忘れたが、台湾人の従業員に散策コースを聞いたらひがし茶屋街の先に川が流れていてその川沿いに桜並木があると聞いていたのでそちらを目指して足を進める。
金沢は割と開けていると思っていたせいこんな大きな川に出くわすとは思っていなかった。まるで京都の鴨川みたいだな、とも思いつつ朝の人が少ない時間帯でこの景色は気持ちが良い。川沿いに遊歩道があるのでそちらへ下りて歩いてみる事とする。
やはり朝の川沿いの散歩は気持ち良い。暫く良い気分に浸りながら歩く。朝一の静かな場所で桜の淡い色と薫りを感じながら川のせせらぎと鳥の鳴き声を聞く。東京23区ではなかなか味わう事が難しいだろう。朝から贅沢な時間だ。15分くらいして、せっかくだからひがし茶屋街も近くだから見に行こうと方向転換。
ひがし茶屋街
朝のひがし茶屋街は人がかなり少なく静かだ。故に空気感というのをダイレクトに感じる。昼間の喧騒のある活気付いた雰囲気も良いが、静寂に包まれた突き抜けた空気感もまたオツなものである。ここで甘味を頂きたい、そう思いつつ途中で朝食の金ちゃんヌードルと野菜ジュースを買って宿へ戻る。関東にいると金ちゃんヌードルはあまり食べる機会がないのでそういうものを見るとつい買ってしまうのだ。宿に戻ると朝にして既に歩数計は5000を上回っていた。
朝食
ホステルでお湯を入れ食事。どうも水道水も味が違うようで東京で食べたような感じとは少し違った印象。暫く振りなので味付けが少し変わっているのもあるかもしれないが水の良さが際立っているような気がする。
合流
さてこの日は石川県小松在住の中学時代の友人と会うことになっているため集合場所の金沢駅に向かう。少し早く着いたため東口の階段を降りたところにあるまちかどピアノで1曲毎に他に順番待ちをしている人がいないか確認しながら何曲か弾く。そんなこんなで友人がやってきた。東京出身が故にどうしようと迷った結果、第二の故郷のものにしようと用意したドイツビールをお土産に渡す。スイスの方が滞在歴は長いがドイツのミュンヘンにも半年程ドイツ語の勉強と学校の情報収集のための拠点に住んでいた。ヨーロッパでは若い人間は一人暮らしは多くなく、むしろシェアハウスだったりどこかの家庭のひと部屋を借りたりといった賃貸の方が主流だ。家具が既にあったり孤立したりすることなく人との交流が持てたり、そういった面がヨーロッパのスタイルにはあっているからなのだろう、日本でも最近少しずつ見られるようになってきているのではないだろうか。
色々話し合った末、まずは周遊バスの1日乗車券を買い、先に決めてくれりゃそっちで待っていたのにと言いながらひがし茶屋街へスイーツを食べに向かうことに。
次回に続く。
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