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音楽家の旅行記 逗子・葉山編 Part2 -昼食〜散策-


昼食

浜に着き深呼吸。気持ちの良い心地好い感覚が風とともに身体を吹き抜けていく。それと同時に身体の中から重い痛みに近い感覚が湧いてくる。ストレスが溜まった時や身体の調子、気分が悪い時はこんな感じで重い感覚と軽い感覚を入れ替えていく。段々と体がスッキリしてくる。そんなこんなでしばらく浜辺で時間を過ごした後、奥の方に芝生や小規模の磯があることを発見しそちらへ向かう。少し丘のようになっている芝生に上がり、そこでお昼ご飯とする。芝生に座りカバンからおにぎりを取り出す。

おにぎりと海

おにぎりを頂く。やはり自然の中で食べる食事は格別だ。気持ちが解放的になりハイになっていく。感覚がどんどん研ぎ澄まされていくような感じになっていく。そこに今度は水出しの加賀棒茶を流しこむ。チキンマヨで少しこってりとした口の中が一気に爽やかになりお茶の風味が鼻から抜けていく。お茶を入れる時は天然水で入れるため味がすこぶる良い。調理する際使う水を水道水ではなく天然水に変えるだけで味が激変するので是非試してみて欲しい。

カルピス

おにぎりを堪能した後はポテチを開け食べるのだがこのポテチは正直蛇足だった。爽やかになっている時にジャンキーな感じは正直あまりあっていない。どうせジャンキーならもっとオーガニックなジャンキーの方があっていただろうか。浜辺でバーベキューとか、そっちならすこぶる気分が上がりそうだ。そんな気分をカルピスで洗い流す。カルピスは正解だ。だがどちらかといえばリッチよりもキンキンに冷えたソーダの方がよかったかもしれない。そんなこんなで頭を空っぽにしまったりとした時間を満喫する。

磯遊び

そんな時間に飽き始めたら今度は磯の方へ移り潮溜まりを覗き込む。潮溜まりには生き物がいると相場が決まっている。ハゼのような小魚から貝、或いはフナムシがうじゃうじゃ。生き物が自然のまま生きている様子は不思議と癒される。目を凝らすと大小様々なサイズのカニがあっちに行ったりこっちに来たり。そんな様を見て再びボケーとした時間を過ごす。大人になっても自然に触れる時間は必要だ。いや、むしろ大人だからこそよりそういう時間を大事にした方がいいのかもしれない。疲弊しすぎたり忙しさに忙殺されると自分も他人もどんどん思いやれなくなりどんどん幸福度が落ちていく。どんどん他人が羨ましく嫉妬が強化されていく。その状態になって行っている事にさえ気がつかない状態に陥っていく。どんどんと無自覚に自分に追い込まれ自身を追い詰めていく。
今の自分の方が確実に幸せを感じる頻度と度合いは大きくなっている。この状態に戻るまでにだいぶ時間はかかったが私にとって何が大事かという軸はその過程がなければしっかり認識することはできなかっただろう。

そんな風に磯を眺めていると女子学生の団体が海に入っているようでわ"ーーーーーとかぎゃーーーーーーとか濁った叫び声をあげながら水遊びを楽しんでいるのが耳に入ってくる。その声に思わず笑いが出る。私の学生時代に比べ取り繕いをしない若い人が日本人にも増えているように感じる。ヨーロッパのそういう取り繕わず自分らしく感情を表現するスタイルが、全てではないがかなり気に入っている私にとってはそれは非常に喜ばしいことだ。

散策-前半

次の目的地の森戸神社までは歩いて向かう事にした。そしてその途中の景色を満喫する事を目標にゆっくりゆっくり身体を労わりながら足を進めていく。

ただひたすらに
海を満喫する

一色海岸のビーチを歩ききるのに30分以上かけてスローペースで歩いていく。まだ海開きされていないため海の家は開いていないが、逆に遊泳客も僅かなため海をただただ楽しむのにはとても良い時期にこれたと思う。そして人が少ない割りには外国人客がそれなりにいる事に驚いた。中には飛んでいる鳶にサンドイッチを差し出そうと試みている人もいたが・・・・幸い鳶は警戒して遠くの木に止まった。やめておきなさい。急降下で襲われるとかなり痛いぞ。3月頃に江ノ島周辺の海岸で同じようにお弁当を食べている時に背後から強襲された時のことを思い出した。

次回に続く。

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