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音楽家の旅行記 弘前・白神山地編 Part8 -移動〜弘前駅〜青森空港〜コンクルージョン-


移動

西目屋村の道の駅ビーチにしめでソフトクリームと蜂蜜を楽しんだあとはバスに乗り込み弘前駅へと向かう。ちなみにこのビーチとはbeechであり、これはブナの英名である。ちなみにカナダにはbeech beachというビーチ・・・もといなんともややこしい名前の浜辺があるそうだ。

弘前駅

1時間ほど乗車し弘前駅に到着。

弘前駅

今回の旅で思ったのはアクセスが非常に楽であるということだ。バスの本数こそ1時間に一本以下で少ないものの乗ってしまえばあとはもう村から市街地の駅まで直通だ。時期によってはこの弘前駅からアクアグリーンビレッジまで直通のバスさえあるとのことだから、あれだけ距離があり尚且つ都市部から自然の地域まで一本で行けるということには驚きを隠せない。待ち時間が長いのはまあしょうがない。それまでの時間ゆっくりとその場所のカフェや食事処、商業施設で時間を過ごせば良いのだ。

青森空港からのフライトまでの時間はそこそこあるためしばらくはこの弘前空港で過ごすことに。置いてあるグランドピアノを弾いたり、お土産売り場でウインドショッピングをする。津軽びいどろなんていうおしゃれなガラスのぐい飲みを買おうかどうか迷ったり、無添加オーガニックなシードルはないのかと探したり楽しかった。残念ながら弘前駅・青森空港でぴんと来るシードルを見つけることはできず、ビーチにしめで販売されていた無添加シードルを買えばよかったと後悔する。あまりにもあっさりとアクセスができるので品物も結構都市部に流通しているのではないかと期待していたのだが意外とそうではなかったようだ。次また西目屋村に来る機会があったら出し惜しみせずチャンスを逃さずしっかりとお土産を買いたいところである。

りんごのモニュメント

他にもこのりんごのモニュメントやねぷたのモニュメントに目を奪われつつ、時間となり青森空港行きのバスに乗り込む。

青森空港

青森空港に到着後、やはりまだ出発までに時間がある。本数が少ない地域だとちょうどの時間のバスというのが少ないため時間調整が思いの外大変である。青森空港でもお土産はないかとりんごジュースやシードルのラベルを念入りに確認。すっかり無添加の商品を探すのが癖となってしまった。

ここで西目屋村で購入した佐藤錦の存在を思い出す。食べずに今まで持ち歩いてしまっていた。休憩スペースを探し、ベンチに腰掛けその佐藤錦を頬張る。プチッと皮が弾け、中から非常に繊細で控えめな甘みの荷重がジュワッと溢れる。優しい味わいに思わず笑みがこぼれる。さくらんぼってこんなに美味しかったっけ。そんなことを思いながら手が止まらずどんどん進んでいく。パクパクと食べるのがもったいなく一個一個じっくり味わう。それでもあっという間になくなっていく。

時間になり搭乗手続きを済ませ、飛行機に乗り込む。そこから羽田空港まで1時間半足らずの道のりだ。今までの旅は夜行バスに乗って8時間かけて新宿から金沢に行ったり、前回は新宿から仙台まで5時間はかかっている。それらよりさらに遠い距離の東京〜青森が1時間半プラス首都圏の移動。なんとも複雑な思いであるのと同時に文明の利器に感謝である。あっという間に羽田空港に到着。

夕焼け

そこでは写真にはとても収まらない紅い輝きの夕焼けと対面することに。あれだけ鮮やかな紅の夕焼けというのはそう見たことがない。今太陽フレアが活発でもしかしたらその影響もあるのかもしれない、と思いつつ移動し、荷物を受け取り、そこからバスに乗りかえ帰路に着いた。

コンクルージョン

こんな感じで今回の弘前・白神山地の旅は幕を閉じた。イントロダクションでも述べた通り、今回の旅というのは自発的なものではなかったためどんな旅になるか自分でもよくわからないまま始まったのだが結果としては大満足であった。野の幸が美味しかったし水も美味しかったし自然も気持ちよく、かつて生活していたスイスの村の雰囲気を思い出し感慨深かった。何より、母親が今回の旅に満足してくれた事に使命感を果たせた思いである。

大変だったのは旅を終えてホッとしてきたところでまた体調を大きく崩し、ここ最近までかなりしんどい期間が長かったことであった。今ようやく安定の方向に矢印が向き始め、そしてなんと明日から新しい旅が始まるのでやや不安でもあるがこれまでとはまた少し違う旅になりそうなので楽しみでもあるということで今回の旅行記を締めたいと思う。


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