トレースのひと手間
メンタルヘルスの雑誌『こころの元気+』から、また2ページの漫画の依頼をもらって、描いている。
8月号に掲載予定で、締切はあと2週間弱。
焦ってはいなくて、他のこともしながら進められていて、今日はペン入れができた。
前回載った2月号から、それほど間を空けずにまた依頼をもらえたのは、読んでくださった方々のおかげだと思っています。
バックナンバーを購入してくださった方もいて!
本当にありがとうございます。
(前回はこちら↓)
今回のテーマは、躁状態の時のこと。
でもその時のこと、自分自身を恥ずかしく思っているし、あまり思い出したくなくて…引き受けるか躊躇したのですが。
なるべく感情移入しないように、人物は髪型や服装を描かず、丸頭の棒人間にさせてもらったり、つらくはならないように工夫して、描ける範囲の内容を描いてみることに。
そしてストーリー漫画ではなく、2ページに4コマ漫画を3本描くことにしました。
私は、線画は手描きしています。
今回は、下絵原稿をトレース(複写)して、それにペン入れ(清書)する方法を試してみました。
以下にその手順をご紹介。
ネーム(原案)ができて、原稿用紙に描くところからです。
(あくまで私の今回のやり方です)
①アタリを取る
水色の芯のシャーペンでざっくり下絵を描く。
②下絵
HBのシャーペンで、しっかり下絵を描く。
今まではこの上から黒ペンで清書をして、消しゴムで下絵を消していたけど、しっかり消そうと強くこすると、ペンの線まで薄くなる…
そこで、トレース台という光る平らな台を使って、下絵の原稿の上に、もう1枚原稿用紙を重ねて、下から光を当てて線を浮かび上がらせて、それを描き写す作業(③)を追加。
③トレース
光るトレース台の上で、下絵の紙の上にもう1枚紙を重ねたところ。
とはいえ手作業で、原稿2ページのトレースは大変でした…
枠もあるし。
次回はやりません。
下絵の段階で、コピーを取っておこう~(コピー機で)
④ペン入れ
トレースした方の原稿を、黒いペンで清書。
セリフなどは編集者さんに入れてもらうので、空けておきます。
でも下絵の線が少ない分、やっぱり消しゴムをかけるのは断然楽でした!
このあと線画をスキャンしてタブレットPCに取り込んで、効果やトーンを付けていきます。
全部デジタルで描く方が、慣れれば楽なのだろうけど、私はデジタルで思った線が描けなくて。
手描きでもなかなか思った線は描けないのですが。
まだまだ描き方も画風も定まっていません。
試行錯誤を続けています。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
また雑誌が出たら、お知らせしますね。