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異世界へ召喚された女子高生の話

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高校2年の4月が終わろうとする頃、清風学園に通う高橋美咲は魔法使いに召喚されて異世界と関わりを持つようになる。
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記事一覧

異世界へ召喚された女子高生の話-00-

▼序章 美咲は、いつも通りの学校帰りにふと立ち寄った公園で、不思議な光に包まれる。次の瞬…

えとん
3か月前
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異世界へ召喚された女子高生の話-01-

▼女子高生を拾ったおじさんの苦悩 山田剛は、公園の茂みで倒れている高橋美咲を見つけた。泥…

えとん
3か月前
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異世界へ召喚された女子高生の話-02-

▼ヒロインの目覚め 朝の公園では、小鳥たちの心地よい囀りが響いていた。高橋美咲は、その音…

えとん
3か月前
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異世界へ召喚された女子高生の話-03-

▼気まずい二人 山田剛は、コーヒーを何杯も飲みながら、夜通し起きていようと決めていた。し…

えとん
3か月前
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異世界へ召喚された女子高生の話-04-

▼再び日常へ 高橋美咲は自宅に戻ると、すぐに風呂場へと向かった。昨日の出来事が頭から離れ…

えとん
3か月前
2

異世界へ召喚された女子高生の話-05-

▼束の間の平穏 朝の爽やかな空気の中、高橋美咲は学校に到着した。 私立清風学園高等学校、…

えとん
3か月前
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異世界へ召喚された女子高生の話-06-

▼不安な樹海を征く 高橋美咲は、森の中を慎重に進んでいた。周囲には不気味な静寂が広がり、木々の間から時折漏れる光が、彼女の心に微かな安らぎを与えていた。けれども、その安らぎは長くは続かなかった。ふと、彼女は背後から聞こえる小さな足音に気づいた。 振り返ると、そこには小鬼――ゴブリンの集団が彼女を追ってきていた。美咲の心臓は激しく鼓動し、恐怖が彼女を襲った。だが、ここで立ち止まるわけにはいかないと、咄嗟に手近にあった木の枝を掴んだ。枝をゴブリンたちの鼻先に突きつけ、牽制する

異世界へ召喚された女子高生の話-07-

▼そしてとうとう 美咲は樹木に縛り付けられ、ゲシャックにボタンをすべて外され、セーラーの…

えとん
3か月前
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異世界へ召喚された女子高生の話-08-

▼集う仲間たち 美咲、山田剛、そしてゼルギウスの三人は、リリスの小屋に戻ってきた。 無事…

えとん
2か月前
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異世界へ召喚された女子高生の話-09-

▼新たなる武器…その名も 夜も更け、リリスの小屋ではそれぞれが場所を見つけ、翌日のオーク…

えとん
2か月前
1

異世界へ召喚された女子高生の話-10-

▼これで帰れるね、山田さん! 出発前、リリスは美咲に小さな巾着袋を手渡した。 それは見た…

えとん
2か月前
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異世界へ召喚された女子高生の話-11-

▼山田の苦労は続く 美咲は、自宅に向かいながら周囲を見回していた。 「山田さーん!」 と…

えとん
2か月前
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異世界へ召喚された女子高生の話-12-

▼オベリシアの書架 山田剛とゼルギウスは、先程のオークとの戦いを終え、無事に刃傷沙汰を回…

えとん
2か月前
2

異世界へ召喚された女子高生の話-13-

▼山田さんの職場 高橋美咲は昼休みに、校舎の中庭に出て、植栽がありちょっとした庭園となっている中を歩きながら電話をかけた。 かけたのは、今朝みてメモしておいた山田剛と一夜を過ごした管理事務所の扉に書いてあった番号だ。 数回のコールの後、明るい女性の声が応答した。 「はい、こちら公園管理局になります。どういったご用件でしょうか?」 「あの、そちらに山田剛さんはいらっしゃいますか?」 美咲は山田の安否が知りたく、単刀直入に確認した。 「山田剛…、恰幅の良い50代くらい