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 気付けば今年ももう6月ですが・・・

 新・社会人の皆さま、ご入社、おめでとうございます。今日は、そんな新社会人の皆さまや、会社で働く全ての人に、「ズル休み」のすすめをしたいと思います。

真面目なあなたに向けて

 一体この人は何を言っているんだ・・・とお思いのそこのあなた。そういう方にこそ、今回の記事は読んでほしいと思って書いています。

 ズル休み・・・そんなこと、考えたこともないという真面目な方も、たくさんいることでしょう。

 また、ズル休みなんて言ってないで、頑張って業績をあげるんだ!・・・こう意気込んでいる方も多いでしょう。

 確かに、入社して○か月までが大事だ!とか、1年以内に突出した成果をあげれば、その後は安泰だ、などと言われることはよくあります。かくいう私も、入社1年目はがむしゃらに働いていました(というより、休みの日も勉強会に参加するなど、忙しくしていました・・・)。

 しかし、頑張るのと同時に、これから約40年、しっかりと働き続けないといけません(早期リタイアしたり、結婚して専業主婦(夫)となればそうではありませんが)。

 つまり、働くには、高く飛ぶことと同時に、長く、遠くまで飛ぶことも重要です。

 そこで、今回のメインテーマである「ズル休み」をおすすめしたいと思います。

私が寝坊から学んだこと

 「最近、ちょっと疲れが溜まってきたな」と感じたら、「朝起きたら、すごいお腹が痛くて・・・」などと言って休むのです(つい先日、後輩がこの手を使っていましたが、今の時期、「熱が出た」「咳が出た」という理由だと、コロナウイルスかもしれないという余計な心配を抱かせてしまうので、「腹痛」くらいがちょうどいいかと思います)。

 私もこれまで、朝起きて、遅刻ギリギリだったときは、「お腹が痛い」、「熱がある」、などと言って休んだことが何回もあります(電話に出た仲のいい同僚にはバレていましたが、うまく上司へ伝えてくれたようです)(一応保身の為、前職でのことであると追記しておきます。笑)。

 それ以前は、一人暮らしをしていてこんなことがありました。朝起きたら、10時過ぎ・・・なぜか携帯電話が圏外になっており、アラームもかけ忘れ・・・会社へ慌てて電話をし、飛んで行っていました。

 ・・・もちろん、怒られました。笑

 前日、大学院で夜中1時まで勉強していたことは、もちろん言い訳にしかなりません。そして、1か月と間を置かず、再度寝坊した(!)私は気付きました。

 寝坊して怒られるよりも、いっそのこと仮病で休んだ方が、次の日心配されるしいいじゃん!!!

計画的ズル休みを

 さあ、皆さんも、来月くらいのシフトを見ながら、「この日ならズル休みできそうだな」と予定をたてて、計画的ズル休みを実行してみてください。例えば、この日は、最悪自分がいなくても何とかなるな、この仕事はこの人が代わりにやってくれるな、という日がいいでしょう。

 また学生の方は、バイトでもいいかもしれません。いずれにしても、あまり迷惑がかからない日がおすすめです(大事なプレゼンの日にズル休みになって、会社をクビになった!等のクレームは受けかねます。あくまで自己責任でお願いします・・・笑)

なぜ、ズル休みがいいのか

 さて、それでは、ソーシャルワーカーの私が、なぜ「ズル休み」を勧めるかについて説明させて頂きたいと思います。

 皆さんは、「セリグマンの犬」という実験を知っていますか?いわゆる、「学習性無力感」のことです。

 簡単にいうと、『抵抗や回避の困難なストレスと抑圧の下に置かれた犬は、その状況から「何をしても意味がない」ということを学習し、逃れようとする努力すら行わなくなる』ということです。(Wikipedia:「学習性無力感」より)

 例えば、DV被害を長期に渡って受けた方が、自ら「逃げよう」という努力をしなくなってしまい、少し努力をすればその状況から抜け出せるのに、そういったことさえ考えられなくなってしまう現象をいいます。

 長年のストレスにより、どんな可能性も「無駄」と感じてしまい、自発的な行動をとれなくなってしまうのです。

 これらを仕事に当てはめて考えると、長期的に仕事のストレスがかかった場合、身体がSOSを出していても、それに気付かなくて、限界を超えて無理をしてしまうことがあるということです。また転職などをすれば状況が改善される可能性があったとしても、それすら気付かなくなってしまうのです。

心の中の世界

 また、我々の心の中には、①超自我、②無意識、③自我という3つがあると言われています。

 この①超自我というのは、厳しい親のような存在です。「~しなさい」「~しないといけない」というような、英語で言えば「have to」の存在です。

 ②無意識というのは、子どものような存在です。「~したい」というような、英語で言えば「want to」の存在です。

 そして、③自我というのは、この①超自我と②無意識の「調整役」と言われています。例えば、本当は家に帰ったらおやつを食べたい(②)けれど、勉強をしないといけない(①)から、頑張って早く宿題をやる(③)もしくは食べてから頑張る(③)などです。

 これらを仕事に当てはめて考えると、「~しないといけない」(①)という思いーー例えば、「仕事は休んではいけない」「頑張らないといけない」「ズル休みはいけない」--が強くなりすぎると、「本当は休みたい」(②)という心の声に気付けなくなってしまうのです。

まとめ:ソーシャルワーカーとして

 私はソーシャルワーカーとして、ズル休みを勧めています。それは、上述のように、無理を続けると、自分の身体・心のSOSに気付けなくなってしまうからです。

 「セリグマンの犬」にならないように、「予防」のためにズル休みをしてください。ズル休みをすることで、「自我」が強くなります心の声に気が付きやすくなります

 ぜひ皆さんも、積極的にズル休みをしてみてください。

(こんな顔しながらズル休みしてください!)

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 なお、繰り返しになりますが、あくまで自己責任ですのでご注意を・・・。

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