伝説のメンター・大久保寛司's RADIO「あり方研究室」VOL.27「一人ひとりの命が輝く場所」
大久保寛司さんのRADIO「あり方研究室」!
第27回のテーマは「一人ひとりの命が輝く場所」です。
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■VOL.27「一人ひとりの命が輝く場所」
GUESTは、富田訓司さん。前編です。
こちらからお聞きいただくことができます。↓
大久保寛司さんは、長年、日本中のいい会社と呼ばれるありとあらゆる企業を訪問し、その本質を洞察し、その経験を活かして、多くの経営者から師と仰がれ、のべ10万人以上の人の行動を変容させてきた「伝説のメンター」と呼ばれる方です。
2020年以降、これからは「風の時代」になると言われています。
所有から共有へ、ひとりひとりの個性・オリジナルが尊重される世界へなど、「ジャッジしない」「本質的なつながり」の時代が到来するようです。
そして、令和の時代、そしてWithコロナの時代は、「あり方」の時代になっていくと思います。
これまでは、目を外に向けて、社会の中でどう上手くやっていくか、どうしたら、この社会に適合し、成功するかといった「HOW TO=やり方/LIFE STYLE」がフォーカスされ、よりよく成長しながら生きていくという視点が主流でした。
これからは、指を自分に向けて、ありのまま、あるがままの自分とつながって、日々、自分はどうありたいかという「BEING=あり方/LIFE STANCE」をセンターにして、自然に豊かに生きていくという観点にシフトしていくのではないでしょうか。
〜この研究室は、私が皆さんと共に学ばせていただく場です〜大久保寛司
「あり方」について、「教えてほしい」という姿勢ではなく、自分なりに考え、学ぼうとする方は、皆さん、この研究室の研究員です。
共に学んでいきましょう!
今回のGUESTは、富田訓司さんです。
富田さんは、札幌で賃貸物件向け24時間サービスの事業を経営されています。社会の多様性の流れと共に、障がいをお持ちの方や難病の方も積極的に社員に採用しながら、社内の多様性にも取り組んでおられる富田さん。
「会社の本質」について、寛司さんとじっくり対話されています。
【富田訓司さんプロフィール】
■富田訓司さん
株式会社リペアサービス代表取締役
月曜日に会社に出社するのが楽しみな会社づくりを理念としている。
VOL.27のRADIOから、一部内容を抜粋してご紹介します。
VOL.27
「一人ひとりの命が輝く場所」
大久保:皆さん、こんにちは。「あり方研究室」へようこそ。
今日は、札幌で事業を営んでおられる富田訓司(さとし)さんにお越しいただきました。富田さん、ご自身の会社が何をされているかということを、ちょっと簡単にご紹介いただけますでしょうか?
富田:私どもの会社は、札幌市と札幌市近郊の賃貸物件アパートの入居者さん向けの24時間サービスを提供している会社です。
具体的には、「水漏れしています」とか「建付けが悪くなっています」とか、私たちは勝手に「ハードクレーム」という風に呼ばせていただいているんですけれども、そういったものに、管理会社に代わって対応するという仕事になっています。
大久保:場合によっては、夜中、「家に帰ったら鍵がない」とか、そういうこともあるんですよね。簡単に、ひと言で説明すれば、入居者さんのハードに関しての困り事を全部引き受けますと・・・という感じですかね。
今、社員数は何人ぐらいですか?
富田:パートさんを含めて27名です。
大久保:いわゆるハンディのある方も何人か雇っておられるということですが……
富田:そうですね。27人中、車いすに乗っている子が3人。
それから、筋ジストロフィーの子が、病院に入って治療しながら、テレワークで働いてくれています。それと統合失調症の子と5人になります。
大久保:病院に入ったままで、テレワークをされているということですか?
富田:そうです。今、このコロナ禍ですと、なかなか会いに行くことはできないんですけど。
それでも、誕生日だとかクリスマスだとかという時には、何かを病院に持っていって、先生のほうから届けてもらっているというような、そんな状態ですね。
大久保:以前、富田さんから、「大久保さん、うちも障がい者の方を雇おうと思うんだけど・・・」ということを言われて、
「素晴らしいと思いますけれども、現実には、いろいろ大変なことが多いですよ」と申し上げたのを覚えているんですが。
やっぱり、いろいろご苦労は、おありになるんじゃないですか?
富田:そうですね、本当にあっちにぶつかって、こっちにぶつかってという
、まあ、そんな状態でしたね。
大久保:そういう方を受け入れるときには、まわりの社員の方の姿勢とか理解というのが、ものすごく大事だと思うんですけれども、そのあたりは、どうだったんでしょうか?
富田:はい。
4年くらい前、「高齢者と障害者の方の雇用をする」という風に言った時には、当初、うちの専務には、はっきり、「だったら、利益の中から、一定割合、寄付をして終わらせてほしい」と言われました。
「いや、そうじゃないんだ」と。
その頃は、とにかく人を募集しても、人が来ない、そういう時期だったんですよね。
この人手不足を解消するには、そういう人たちに戦力になってもらうしかない。だから、これは福祉でもボランティアでもなく、うちの人材の戦略として、そちらに目を向けるんだということで理解をしてもらいました。
それでも、入ってくるまでは、みんな、それなりに抵抗があったと思います。
大久保:実際に会社にお伺いしたとき、スタッフの方が、ものすごく生き生きとされていて、富田さんは、スタッフが「命を出せる場」を、作られたんだなと思ったんですよね。
富田:ありがとうございます。
私自身、リーダーで大事なことのひとつというのは、一人ひとりが輝いて自分の命が出せる場をどう作るか、提供できるかということじゃないかと思うんです。
大久保:そういう観点で、私も随分、お話をさせていただいて、富田さんもそういう話を聴いていただいて、まあ、私の場合は話すだけですから、気が楽なんですけれども、富田さんは、実際、社員とそのご家族を預かっているわけで、現実にやっていかなきゃいけないわけですよね。
筋ジストロフィーの方も、たぶん病院で寝ているだけで、何もない中では、
本当に自分の命の出しようがないですよね。
そういう中で、病院の中でもできる仕事を提供されたというのは、本当に素晴らしいことだなというふうに思うんです。
(つづく)
✳︎富田訓司さんとの対話は、中編に続きます。
✴︎「あり方研究室」は、音声でも配信しています。
大久保寛司(おおくぼかんじ)
「人と経営研究所」所長
日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。退職後、「人と経営研究所」を設立し、20年間にわたり、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。
特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。
著書に、『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。
大久保寛司著「あり方で生きる」
■書籍「あり方で生きる」には、章ごとに、大久保寛司さんの音声ナビゲーションが付いています。
「はじめに」「おわりに」の部分は、下記から無料で聴けますので、
よろしければ、こちらから、お聴きいただければと思います。
✴︎
VOL.27のお話に関連する「あり方で生きる」の中の1項目です。
36「信頼されるリーダー」
これまでの「あり方研究室」はこちらから、どうぞ!↓
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