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マルセイユでロードでもトレイルでもなくUrban Trailでランニングを通じて街を散策。Marseille Outdoor Experience2024参加録

最近のマイブーム(?)がフランス語学習ということもあり、実戦を兼ねて隙あらば(そして飛行機が安ければ。といっても英国からこの時期は概して安い)向かうフランス、ちょうどフランスに行こうと安いチケットを探している日程でUTMBのサイトでレースを探していたらマルセイユでトレランレースがあるらしい。今までフランスのレースはMedical Cert提出が義務付けられていたが法制が変わり不要となった(代わりにオンラインで注意事項のリスク管理のえラーニングを受けてその証明番号を発行する。無料)こともあり、21kmなのでサクッと観光がてらちょうど良さそう、と思いよくみてみると「トレランシューズじゃなくランニングシューズ推奨」とあるしコースは市街地のようである。とはいえ21kmで一応500m以上は獲得標高があるので、はてはてと思いつつ、第一回大会のようなので英語やフランス語で調べようが情報がないのでとりあえず申し込んでみることにしたのだが、なかなか新しい感覚のレースで、マルセイユという街の散策にもよかったので以下に写真を併せて記録しておく。


1、BIB受け取り

今回はLyonから入って途中のValenceという静かなローヌ川沿いの街で2泊したのち、TGVでマルセイユに前日に入っていた。

マルセイユは移民も多くやや雑多でエネルギッシュな印象

BIB受け取りは前日土曜の19時までとあったのでマルセイユについてからちょっと海沿いをジョギングに行ったのち、BIB受け取りのフェリーターミナルへ。

バスで30分ほど+2、3km走ればこの景色
BIB受け取りへ再び市内
BIB受け取りはスムーズ

事前にメールで送られてきたQRコードを表示して読み取ってもらってBIB受け取り。あとエナジーバーみたいなものももらえた。出店もあるが限定的。21kmと短いので特に必携品もないが一応レースサイトには水500ml持参が推奨されていた。当日パッとみた感じトレランザックなどを背負っている人は半分強か。その後夕飯でお肉を食べる。ついでに同じく南仏のワインをグラスで一杯、山でもないし距離も短いしという油断。

ヒラタケのソースが美味しかった。やはり秋はきのこ。

2、レース当日

21kmの部は7時半開始で7時に集合するようにとあったので6時半前に旧港から徒歩5分ほどのホテルを出て開いていた近くのカフェでコーヒーとカヌレをかじる。あと昨日買ったパンとフィナンシェもかじる。まだ街は薄暗いが、多くのランナーが目につく、そして薄暗い朝焼け前の旧港も美しい。

夜明け前のマルセイユ旧港

会場のビーチに着いたのは7時を少し過ぎたくらい。市街地からすぐなのに美しいビーチがあってマルセイユの自然の豊かさを早速感じる。荷物預けができたので上着はここで脱いで預けておくことに。

荷物預かり。当日BIB受付は特に案内にはなかったが横でちゃっかりやっていた。

結局、7Lのサロモンバックに財布と携帯2こ、絶対いらないと思いつつ念為モバイルバッテリーとケーブル、水500ml、ジェル2個という持ち物。服装はもちろん半袖半ズボン、靴は履き古したランシュー。正直手ぶらでも良さそうなレースではあるが、まぁ念為。体操などをみんなでやってスタートに並ぶ。どうやらオペレーションの問題で10分、5分とスタートは後ろ倒しになり結局15分遅れでスタート。近くにいた地元のおじさんランナーとしばらく喋るが、今日のコースは階段などがメインだという、なるほどそういうことね。

スタート、前から4、5列目くらいを確保
スタート地点から見る海

3、レース中

ということで7:45にスタート、砂浜を出てすぐに広い舗装路に出てその後、階段などで登り降りが続く。とにかく階段で街の中をひたすら登り降りという感じ。しかしいちいち景色が美しい。

狭くこまかい階段を登っていく

住宅街の階段や登りのなかを進んでいくが、基本的には走れる傾斜がメイン。傾斜が急だとしても、距離がそう長くはないのでずっと走りっぱなしかも。一箇所だけちょっと急で長い坂を途中で歩いたが後はちょこまか走らされるのでなんだかんだ息は上がる。それにしても景色が綺麗!(2回目) 20kmそこそこのレースなので写真撮ってる暇は本来ないのだが、まぁ今回はマルセイユ観光ランという位置付けでもあるのでパシャパシャ写真を撮りながら走る。

美しい朝焼け
狭いので追い抜きはできない

スタートから5kmほどくらいまでは細かい階段登り下りはあるが、まぁ比較的フラットとは言える。5kmからしばらくが丘の上の教会に登る区間でコースマップでは登りが急になっていた。教会手前にエイドあり、水だけ一応とった。この教会のところは上まで登ってまた戻るだけなのだが、よくコースがわからず数人で迷ってしまった。ここは人置いて欲しい。

この景色街中にあるの強い
教会まで登る
教会のところからマルセイユ市街にくだっていく

教会から一気に市街地にくだって、ここからは市街地の狭く入り組んだ中を走るが、ここからは細かく右に左に動かされることが多くなかなか難しい。割と要所要所に誘導のボランティアがいてくれるが、いやここにいて欲しいなというところでいたりいなかったりも仕方ないがある。結局公式から事前にGPSでDLしておいたGPSをみながらすすむが、市街地でスピードも出ているのでスマホ見ながらもやや大変だった。前後のランナーも何度かコースを間違えていた。そして長い階段はないものの旧市街は細かい階段が続く。

旧市街の中を細かく走る
階段ばかり

旧市街を抜けると、地中海文明美術館のあたりを海沿いに走っていく。

そして昨日BIB受付をしたフェリー乗り場に差し掛かったらまさかのコースが建物内に入るようになっていて建物2階まで階段であがってそこから繋がる外の廊下のようなものを走らされた。しかもここも誘導ミスでみんなよぶんに走っていた、もちろん僕も。

わかりにくいが建物の中を経由して上にあがらされる(そしてまた降る)

まぁ、山の中の下り切ってまた登る絶望的なロストは今までも何度もあるのでそれに比べれば、である。ここから先は新市街のほうを数キロまっすぐ走って折り返してゴールなので、写真は撮らずひたすら前の人についていくように走った。最後また少しコースわかりにくいところがまさかあったが、なんやかんやで教会の階段を最後登ってゴール。最後の最後まで階段を登らされるわけである、一体何段登ったのだろうか。まぁ、何はともあれFinish、GPSは19km弱だし他のランナーもdix nuif(19)やなとか言っていた。

ゴール
完走メダル

4、ゴール後

ゴールしてメダルをもらって、ゴールエイドのチョコやコーラなどをつまんで荷物を受け取ってダラダラ旧港経由でホテルに戻る。この辺割とみんなサクッと。

旧港、すっかり明るい

このレースのいいところは7時半スタートで20kちょいなので、ある程度走れる場合かつホテルを近くにとっていればホテルのチェックアウトまでに部屋に戻ってシャワーを浴びられることであろう。僕も港で開催されていたマルシェを除きつつ、目星をつけていたケーキ屋に寄り道もしても11時までにはホテルに戻って12時チェックアウトまでケーキを食べたりシャワーを浴びる余裕があった。

マルシェを覗く
ご褒美(?)に目をつけていたケーキ屋でモンブランやクロワッサンなどを買う

せっかく天気が良かったのでレース後シャワーを浴びてランチをサクッと食べた後、再びカランクのトレイルを走りに行こうとバスに乗ったが、まぁそれくらいには元気。平地のハーフマラソンを頑張って走るよりスピードが遅い分楽だが、その日の後半になってきてじわじわ脚の疲れは出てきた。階段の効果な気がする......。リザルトは午後にはネットに出ていた。21kの部は男性だけで830人ほど参加していたようで10番台でゴールできていたのでまずまず。しかし余裕を持ってゴールはできたのでもう少し前半トップについていってもよかったかも。

レース後にいったカランク

5、所感

初回大会ということやロードなのかトレイルなのかやや中途半端なレース情報だったが、結果的にはロードでもトレイルでもないUrban Trailというべきものだった。マルセイユの坂や階段の多さを存分に活かしたコースかつ短めの20kちょっとなので、マルセイユの街を効率よく、そして坂や階段の多いという特徴をよく体感できる点ですごく良かった。

ただ旧市街を中心にコースはややわかりにくかったので、山じゃないと油断せずちゃんとGPXをDLしてスマホを持っていた方がよさそう。南仏の早朝日曜なので(みんな寝てるのだろう)、沿道応援はほぼなし、少ないが車は走っている(道路完全Closeではない)が、気になる程ではなかった。

あと終わったあとは余裕があったが、その日の午後くらいからやや脚が疲れてきたので、やはり階段効果はあったのだなと思った。

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