#19|2023年、極私的ベストソング。 2/2
やあ
最近タコライスの呪縛にかかってしまい4日連続沖縄気分の杉山だ!
なんであんなにうめ〜んだろうな
若干健康にも良さそうなのが腹立たしいぜ
さて、先週に引き続き、今年リリースされたお気に入りソングを紹介していくよ!
今回は女性ボーカル編だね
前回(男性ボーカル編)の記事はこちらから
実は前回同様1位だけは決まってるんだ
聴くのが勿体無いとすら思ってしまったベストオブベストなやつ
こんな感覚初めてだから驚いたよ
さっそくどうぞ!
Feist - Borrow Trouble
あ、MVはちゃんと見ないでほしい
アホすぎて最高なんだけど、曲の良さが7割りくらい減っちゃうから......本気で見ない方がいい......
とはいえ初めて聴いた時、カッコ良すぎて思わず笑っちまったんだよな
超クールなのに、めちゃくちゃ熱い!バースト感あるけど、アコースティック主体で音数はそんなに多くない!壮大に感じるけど、アコギと声はだいぶ近い!サビに入っても歌のテンションが全く変わらないのとか、本当痺れました......
と思いきや、最後の最後で爆上がりして叫ぶの何!?笑
もうギャップの嵐にトキメキが止まりません!
02:30あたりからのソロ(これ何の楽器!?)も熱すぎますよね
確か、桂志くん(ERWITの映像や写真を撮ってくれている心の友)と聴いていて、あまりの衝撃に顔を見合わせながら爆笑してしまったんだよな
前回紹介したBlake Millsもそうなんだけど、すげ〜憧れると同時に、こりゃ絶対に真似できね〜、って思わせてくる系
いや〜、曲聴きながらこれを書いてるからテンション高めですね
一旦落ち着きましょう
冒頭に書いた「聴くのが勿体無い」っていう表現、どゆこと?って思った人もいると思うから改めて話すね
簡単に言うと、リピートしているうちに慣れてしまうのが悲しいんだよ
いわゆるスルメ曲って聴けば聴くほど良さを理解していくじゃん?
この曲はその逆、直感的にそう思ってしまった
初めて聴いたあの時の衝撃が、思わず声を上げてしまったあの感覚が、もう味わえないと思うと本当に悲しいんだ
こんなの初めてのことだから、だいぶ困惑ってしまったけど、それらを含めて今はこの曲を好いているよ
有り難う
では、次の曲へいってみよう
Konradsen - Out in the Backyard
沁みる......
とにかく空気感が良い
ノルウェーを拠点とする、男女デュオ Konradsen
アイスランド然り、この辺の地域のミュージシャン達に感じる寒さと温かって本当にツボなんですよね
知ったのは確か今年の春頃、関連ミュージックをランダムに垂れ流しながら、なんらかの作業をしてた時
これはやばい!と、すぐさま作業を放って、アルバムを聴き進めた
うあ〜、最高じゃん!ってなったのと同時に、全然有名じゃないことに驚きが隠せなかった
いやさ、自分が心から良いって思えさえすれば、それが有名かどうかなんて別に関係ないんだけどさ、それでもやっぱり多くの人とこの気持ちを分かち合いたいじゃん
なので、近い感覚を持った周りの音楽好きには必ず勧めるようにしている
もういいか!今年リリースじゃないけど、この際、他の曲も紹介させてくれ!
Konradsen - Television Land
何度聴いても沁みるな〜
後半、ドラムが入ってからの展開とか沁みすぎて心も体も溶けちまうよ
溶けるって変な例えだけど、とろけるとはまた違う気がするんだ
まあ、あえて言葉に直すなら、くらいに思ってくれ
朝聴いても、昼聴いても、夜聴いても良いね!
是非、周りの人達にもお勧めてしてください!
さてさて、前回同様やっぱり長くなってしまっているので、こっから駆け足!
Fenne Lily - Dawncolored Horse
わ、このドラムのニュアンス好き!ってところから始まり、サビに展開して、うわ、コード進行と歌メロ良い!めっちゃ好き!ってなった
いかんいかん、駆け足になった途端に馬鹿っぽい紹介になっちまったな
気を取り戻して
03:13からのサビへの展開、ほんとシンプルで些細なギミックなんだけど、ここだけボーカルのリバーブ(音の響き)を深めにしてるのがとても良いね
自分が海外の音楽に魅了されるポイントにダイナミクスがある
横(左右の音の配置)や縦(音量)だけじゃ無くて、奥行き、つまり音の響きの強弱
一曲を通して、近い所で鳴っている音と、遠いところで鳴っている音が共存しているととても豊かに感じるんだよね
これ、分析したり話したりするのは簡単なんだけど、いざ自分でやってみると結構難しいんだ
音の響きに対しての感覚って、多分お国柄も関係してると思ってて
例えば、Fenneが住むイギリスは約60%がキリスト教で、おそらく多くの人が幼い頃から教会っていう場所や響きを身近に感じていて、音楽を作る時にも少なからずそういった感覚が作用していると思うんだ
もちろん慣れ親しんだ楽器や文化によって違うってのもあるんだけど、音の響きの扱い方、その塩梅に関しては特に感じるんだよね
自分がアイスランド付近やアメリカ西海岸あたりの音楽によくグッとくるのも、きっと各々の環境や文化、生活から滲み出る空気を無意識的のうちに感じているからなんだろうな
boygenius - Emily I'm Sorry
はい、2023年はずせないのが boygenius ですね
5年ぶりにアルバムを発表!と思えば、その約半年後にEPまで!嬉しい限りですね
一応説明しておくと、boygenius は Phoebe Bridgers/Lucy Dacus/Julien Bakerの3人によって結成されたインディー・スーパーグループ(Wikipediaにこう書いてあった)で、各々がもう最高なんだよね
加えて前回もお話ししたEthan Gruskaがアディショナル・プロデュースとして参加していて、やっぱりサウンドが素晴らしい
Ethanがよく使う「クオ〜ン」って音(1:37あたり)、ほんとどうやって作ってるんだろうな
アルバムを通して、この曲のサウンドやアレンジが特に好きなんだよね
Phoebeの歌声やLucyとJulienのハーモニー、イントロのギターの音色もツボなんだけど、なにより、1:11からの展開がシンプルにグッとくるよね
ギターのトレモロ(揺らぎ)とドラムのスネアにかけるディレイ(やまびこ)のタイミングを合わせるっていうアイデア、さりげないけど斬新で、もうほんっと脱帽です
素直に良い曲であるとともに、こういった面白いアイデアがあると、より一層好きになってしまいますね
The Japanese House - One for sorrow, two for Joni Jones
はわ〜、良い曲だな〜
イントロで犬の足音が入るのとか愛おしいすぎるよ(大の犬好きなもので)
これまでに、Bon Iver の Justin Vernon や、レーベルメイトである THE 1975 の Matthew Healy とのコラボでも話題となった The Japanese House ですが、
ちょっとチャラさがあるというか、比較的ポップな印象があって、これまであんまり刺さらなかったんだけど、この曲で一気に心奪われちゃいましたね
今や、ポップな部分も含めリスペクトです!
ライブ映像を見ると分かりやすいんだけど、サックスをメロディー楽器としてじゃなく、まるで弦楽器のようにストリングスとして取り入れてるんだよね
Bon Iverとかよくやってるイメージなんだけど、この木管楽器ならではの温もりが堪りませんな
バリバリにソロをかますサックスも素敵なのですが、こういったさりげなさはジワっと心に沁みますよね
さあ、先週に続き「2023年、極私的ベストソング。」と題しまして、今年リリースのグッときた楽曲達を紹介してまいりましたが、気に入っていただけた音楽はありましたでしょうか?
この他にも紹介しきれなかった楽曲は沢山ありますが、それはまた今度にとっておこう!
今年も残すところ僅かですが、皆さんお身体には気をつけて!
最後は、Big Thief の Adrianne のソロ音源で締めくくりましょう
良いお年を!(^^)
Adrianne Lenker - ruined
ERWIT
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