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【写真館780】コスプレな人々がいました

今日の一枚はコチラです。

先日、名古屋の繁華街である栄を歩いていました。何かの催しがなされているのか、コスプレをした人が大勢、町を闊歩し、また、その人々を撮るカメラーな人も大勢割拠してしていました。

あちこちトラップのように仕掛けられる画角に入りこまないよう、注意を払いながら、そっと目的地へ向かい歩いているとき、ふと「私はなぜコスプレをしないのだろうか」という疑問が湧いたのです。

好きなマンガもたくさんあります。そのなかには好きなキャラクターもたくさんいます。ですが、コスプレをして、自分がその人物になろうとか、一体化しようとか、そういったことを今までまったく考えたことがないのです。楽しそうにコスプレをしている人たちを見ていたら、それが何となくの疑問として湧いてきて、私は歩きながらいろいろ考えていました。

そのとき思い至ったのは。私はそれぞれのキャラクターももちろん好ましく感じている。でも、それ以上に彼等の背景にあったり、カケラが仄見えたりする「向こう側の物語」に惹かれているということでした。

うん。「向こう側にある物語」。カケラからほのかに溢れる「ナニカ」を手がかりにして、そこにある物語や可能性に思いを馳せ、想像すること。そうして、それを言語化してみること。私が最も好きなのは、そんな一連の作業なのです。

コスプレイヤーの人々を見ながら、そんなことを考え。さすがに、彼等を撮るのは憚られたので、ふいに目に飛び込んできた景色をぱちりと収めたのでした。


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えりた
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