■「ただそこにいる」ことのたいせつさを―姫乃たま『永遠なるものたち』
色覚についての本を読み
色覚が人それぞれであると知ったとき
強烈な孤独感に襲われました。
隣りにいるこの人と
まったく同じものを見ることはできない。
そして、その人が見ているものを
トレースのように正確に知ることは
絶対にできない。
もちろん、感じ方は人それぞれで
まったく同じことはない、なんて
当たり前のこととして
何の違和感もなく理解していていました。
それでも。
色覚について知ったとき感じた
強烈な孤独感は
私を奈落の底に落としたのでした。
それからずいぶん時間が経った今も
時折、堕ちることがあるほどに。
この本を読んで
不意にそんなことを思い出したのです。
■『永遠なるものたち』について
■姫乃たま著
■晶文社
■2022年12月
■1500円+tax
この本を読んだのは
病理医ヤンデル先生のtweetが
きっかけでした。
ヤンデル先生のおすすめに
ハズレはないので
そのまま本屋さんへ直行!
で、一気に読み始めたのでした。
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