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【写真館841】金網の向こうに
今日の一枚はコチラです。
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先日、久しぶりに名古屋城へ参りました。
名古屋城の正門を入って、すぐ左側には無料休憩所とお土産屋さんがあります。いつもなら、その店先に休憩用のベンチが並び、その先頭に「た中ちくごの石」のレプリカがどでんっと異彩を放っているのです。
が、この日はすべてのベンチが撤去され、そのあたりが金網で覆われていました。その真ん中には、「石」のレプリカがどこか所在なさげに佇んでいたのです。
正門から御深井丸(おふけまる)にいたるあたりの整頓……ちがうな、整地……なんかその整える感じ……あ、「整備」だ……その工事は数年前から着々と進んでいます。そして、とうとう正門横のこのあたりの工事が始まったのです。
見慣れた場所が変わっていく。それは安全面からも必要ですし、その変化によって、通い慣れた私たちにはある種の「新鮮さ」ももたらされます。
ですが、10年前にはあったはずの樹木だったり、ちょっとした凸凹だったり。そういったものがなくなること以上に、それらの痕跡が自分の記憶からも失われていくことに大きなさびしさ、せつなさを感じます。
写真を見れば思い出せる、とも言えますが……それでも、記憶の中にある映像がずいずいと奥のほうへと押し込まれていく感覚にはいつまでも慣れることができないのでした。
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んじゃ、また。
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