【読書note】『電車のなかで本を読む』
もちろん、本を読むのはすきな場所、すきなシチュエーションでよいと思います。私などは、活字に埋没するのはきまって引き籠もりが極まっている時期ですから、仕事机に向かったり、ベッドの上で壁にもたれたりしながら読んでいることが多いです。
でも、本によっては。公園で涼やかな風のなかにいたり、ちょっとざわめくカフェでコーヒーを飲みながらだったり。そういうなかの方が、より濃く身に染むものがあるようにも思うのです。
今日ご紹介する本は、島田潤一郎さん著の『電車のなかで本を読む』(青春出版社)。
タイトルに引っ張られた部分は大きいと思いますが(笑)私はこの本はきっと電車で読むのがいいだろうと思いました。
そのため、購入してからしばらく積読山に置いておいたのです。すると、ある日、たまたま1時間くらい在来線に乗る用事が出来たのです。これは!と思い、この本と一緒にいそいそと出掛けました。
そしたら。
電車の、気持ちほどける揺れのなかで、ときおり目を外に向けると、見慣れない、でも、たしかに誰かの日常の景色が窓外に広がっていて。それが、本のもたらしてくれる空気感と調和して、ほこほことした気持ちがじわっと湧いてきたです。
めちゃくちゃ「正解」でした。「正解」というと少し強いですね。部屋で読むより、電車で読むほうがきっと快さが濃い。そんな感じ。
今日はそんな本のご紹介です。
*こちらは有料記事です。
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■『電車のなかで本を読む』について
■島田潤一郎著
■青春出版社
■2023年4月
■1600円+tax
■なぜ本を読むのか
この本を読んでから、なぜ本を読むのかについて考え続けています。
たしかにそういうこと、あるなぁと思ったり。
うんうん、それもあるなぁと納得したり。
でも、ふと自分のこれまでの「読書時間」を振り返ったとき。私の場合はもうちょっと根源的で、逆かもしれないと気づいたのです。
どういうことか。
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