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■実践が導く思索が見ないフリしたものを炙り出す―『ぼくはウーバーでねん挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』

売れていたり、話題だったりしても
自分には縁遠い気がして
手に取れない本があります。
私にとって
『人新世の「資本論」』がそうでした。
トライしようと、書店で何度か
実際に手に取ってみたのですが
そのたびに、しっくりこなくて
そっと棚に返していたのです。

今回、読んだのは
その筆者である斎藤幸平さんの新刊です。
『人新世の…』を読む準備運動ではありませんが
気軽に読めそうなものが出ていたので
購入してみたのでした。


■『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』

□斎藤幸平
□KADOKAWA
□2022年11月初版
□1500円+tax

「理論の重要性を信じ、理論と実践とは
対立しないと考えるからこそ、
私の方がもっと実践から学ばなければいけない」

本書は、そのように考えた筆者が
ウーバーで捻挫したり、山でシカと闘ったり
水俣で泣いたりしながら
現場で実際に体験し、人々の話に耳を傾け
そこから広がった自らの思考を書き留めて
出来上がったものです。

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