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■2024年度共通テスト国語を振り返る

えりたです。

2025年度共通テストの行われるのが、来年1月18日、19日本番まであと2か月をきりました。受験生の方は緊張が次第に色濃くなる時期ですし、それ以外の学生さんたちも「疑似本番」のような気持ちで過ごされるのではないでしょうか。

私自身、中学入試、高校入試、大学入試と種類問わず、受験業界にずっと身を置いていましたから、この時期になると、教え子がいなくても何となくそわそわとし始めます。…長年の習性っておそろしい💦

というわけで、今回は昨年2024年度の共通テスト(国語)を振り返ります。

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私は人生の半分以上を、受験国語の講師として過ごしています。もともとは中学受験、高校受験の国語を教えていましたが、縁あって「大学受験」の国語も教えるようになりました。そんな私のプロフィールはコチラです。

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国語の場合、出題傾向が唐突に変わることはほとんどありません。いやだって、「日本語で書かれた本文を読んで、設問に答える」形式は不変ですもの。変わると言ったところで、

■ちょっとだけ思考に必要な手順が増えた
■大問1つに複数の文章を組み合わせてきた
抽象の度合が増した

その程度です。根本的に、「ここは地球なの…?」と遠い目をするような大変革はほとんどないはずです。もちろん、私の想像力にも限界がありますから、「絶対」ではないですけどね💦

なので、国語ほどこれまでの振り返りが生きる科目もないと思うのです。というわけで、さっそく行ってみましょう♪



■現代文について

現代文は、センター試験と同様、評論と小説の大問2題の構成です。昨年はどちらかというと、センター試験のころの方針に戻ったような出題傾向でした。

問われているのは、「本文を丁寧に読めているか」「設問に答えるとき、記憶力大会をしたり、自分の意見を述べたりしていないか」ということ。ざっくりまとめると、普段のテスト対策とか、問題集の解き方がぽろりと顔をのぞかせるようなつくりになっていたのです。

細かな分析については、こちらの記事に書いていますので、ご参照いただければ幸いです。

ここからの対策としては、

■長い文章や抽象度の高い内容に目を慣らしておく
■解答するとき、必ず本文に根拠を求めるクセをつける

この2つを徹底することでしょうか。

受験勉強をしていると、国語って超後回しにされる科目です。「日本語だから何とかなるんじゃね?」と思ってしまいがちなんですよね。私も現役の受験生のころはそう思っていました(笑)

ですが、何も対策せずに突撃すると、大概手痛い返り討ちに遭うのも「国語」という科目の特性です。事実、私の担当した生徒さんのなかに、それを繰り返したために、多浪してしまった子もいました。他の科目で点数を採れていたのに、200点満点の国語でぼろぼろに点数を落としていたのです。……もったいない……(´;ω;`)ウッ…

何はともあれ、共通テスト国語の対策は今から始めてもぜったい遅いということはありません。ですから、あと2か月だけでも! 過去問や問題集に集中して取り組んでみてくださいね。


■古典(古文/漢文)について

古典も、センター試験同様、古文と漢文の大問2題構成です。共通テストになってから、読解の難易度としてはセンター試験のときよりはずいぶん易しくなっている印象です。

ですが、その分、歌論を持ってきたり、同じテーマの漢文を複数並べたりと、見た目が若干トリッキーになっています。ですから、緊張感のなかでも見た目にだまされず、とりあえず「読んで解く」ことを進められるかが、大きな分岐点になるのではないでしょうか。

とは言いつつも、国語って実施されるのが第1日めの午後イチですからねぇ…午前ほどの緊張感はない上に、お昼ご飯のあとの待ったり感も含んでいて、そんなところにも罠があるのも事実。そのあたりも、休みの日などを使って、乗り越える練習をしておくとよいかもしれません。

というわけで、2024年度の共通テスト(古典)の細かい分析はこちらです。

ここからの対策としては

■和歌や漢詩についての基礎事項の確認
■古文漢文ともに解き慣れる

この2点に尽きると思います。理系の方でも古典分野は満点が狙えるんです。これはマジで。なので、隙間時間で構いませんので、ちょっとだけ古典の勉強に意識を振ってもらえるといいなって思います。

あとは、ぱっと見で判断して取りこぼさないこと。見た目はトリッキーでも、古典分野は総じて、以前よりも出題傾向が素直なものになっています。基礎訓練が身に付いてさえいれば、どうにかなる問題も多いです。

まだ時間はありますし、得点源にもしやすい分野ですから、諦めずに取り組んでいただけたらと思います。


■まとめ

というわけで、2024年度共通テスト国語の振り返りでした。今からの時期、過去問に取り組む方も多いと思います。そのときの注意点はまた次回まとめます。

兎にも角にも、あと2か月。時間が足りなかったり、焦りでいろいろ手に付かなかったり、思うように成績が伸びなかったり。これまでよりもずっと濃く時間は過ぎていくことでしょう。

でも、大丈夫。まずは「本番にMax取るにはどうしたらいいか」を考えて、勉強してみてください。実感しづらいですが、国語もやったらやった分だけ力のつく科目です。たくさんは解けずとも、一つずつを丁寧にこなしていってくださいね。

受験をなさるみなさんを心から応援しています。



んじゃ、また。

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