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【えりた書店】

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元書店員で、雑食系活字中毒者のえりたが「おもしろい!」「好きだ!」と思った本をジャンル問わずにご紹介。売れ筋の本も、ひっそり輝く本もステキポイントをずっしり掴んで書いていきます。…
一か月で10本の書評を放り込みます。記事単体では300円ですから、マガジンの方が絶対にお得。また、…
¥6,000
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#書店員

■グラデーションを許容するために―『夕暮れに夜明けの歌を』

こんにちは。えりたです。 前回更新してから 原稿の方がのっぴきならないことになり noteまでたどり着かない、どころか 読書もままならない状況に陥っていました。 うん。 もう少しでいいから 体力とか体力とか体力が欲しい。 さて、そんな久々noteな今日はおやすみ。 昨日のジャンプコミック右往左往祭りを つつがなく?終え 今日はひさびさに のんびり読書しておりました。 今日読み終えたのはコチラ。 『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』 ■奈倉有里 ■イースト

¥300

■理由は遠くつながっている―『プーチンの国家戦略 岐路に立つ「強国」ロシア』

こんばんは。えりたです。 本日は読書日記です。 『プーチンの国家戦略 岐路に立つ「強国」ロシア』 ■小泉悠 ■東京堂出版 ■ISBN 9784490209501 ■2200円+tax 本書の内容は「あとがき」に書かれた この文章が端的に示しています。 本書は こうした「ロシアの内在的な論理」を ロシアの軍事力という視点から 分かりやすく論じたものです。 本書を読みながら 強く印象に残ったことがあります。 それは。

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■果てしない想像力の破壊力―電撃文庫『タマとられちゃったよおおおぉ』

こんばんは。えりたです。 本日もラノベのお話。 『タマとられちゃったよおおおぉ』 ■陸道烈夏 ■電撃文庫(KADOKAWA) ■ISBN 9784049141474 ■640円+tax ものっそいインパクトを感じる タイトルですが(笑) 内容はこんな感じ。 読んでいると、 わりと昭和な抗争感あふれる場面が 何度も描かれています。 それこそ、 映画「孤狼の血」などで 交わされていたような なかなかにどぎつい台詞も 平気で飛び交いますし よく考えると(考えなくても) 相当に

¥300

■狂おしく求める―『七つの魔剣が支配する』

えりたです。 本日はラノベのご紹介です。 『七つの魔剣が支配する』 ■宇野朴人 ■Ⅰ~Ⅸ(以下続刊) ■電撃文庫(KADOKAWA) Amazonでの紹介文を引用します。 『七つの魔剣が支配する』は 魔法学校の名門キンバリーを舞台とした物語です。 主人公はオリバー=ホーン。 彼はとある目的を果たすために この学校へ入学します。

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■よく生きるということ―『ぼくとがんの7年』

こんにちは。えりたです。 昨日読み終えたコチラの本の感想です。 『ぼくとがんの7年』 ■松永正訓 著 ■医学書院 ■ISBN 9784260049269 ■1800円+tax まずは、帯にある文言を引用します。 小児がん外科医である筆者が ある日突然、膀胱がんに罹ります。 そう。 診る側=医師が 不意に「診られる側」=患者に なってしまったのです。 本書は、 その時々の筆者自身の 身体的な変化、痛みの様子、 診断から手術、術後のことまで 時系列に語ります。

¥300

■どんな仕事でも新人あるあるはつながってる―『新人ナースあるあるの森』

こんにちは。 初心者書店員えりたです。 今朝、コチラの本を読み終えました。 『新人ナースあるあるの森』 ■「ある森」委員会 feat.Nバク&ヤンデル編 ■日本看護協会出版会 ■ISBN 9784818023895 ■1500円+tax この帯文が、本書の内容を 余すところなく伝えています。 具体的に見て行きましょう。

¥300

■象の隣で眠る―『「帝国」ロシアの地政学』②

先日、前半部分の感想を書きましたが ようやく読み終えました、コチラ。 小泉悠 『「帝国」ロシアの地政学  「勢力圏」で読むユーラシア戦略』 東京堂出版/2400円+tax いやぁ、面白かった! というか、 日本という、四方八方を海に囲まれ 大陸の端にぺろっとくっついてるような 地勢に生まれ育った自分には 言われなければ、 意識しなければ、 「ロシア」の持つ焦燥感や大国観は 理解できないし、 想像も及ばないものなのだと痛感しました。 いや、だって。 ロシアって。 四方八方

¥300

■ 前提がまるで異なる人を理解するということ―『「帝国」ロシアの地政学』①

今、起きていることを どうにかこうにか理解したくて。 理解するための取っ掛かりが欲しくて。 こちらの本を読み始めました。 小泉悠 『「帝国」ロシアの地政学』 東京堂出版 ISBN 9784490210132 本体価格 2400円(+tax) まだ、読んでいる途中なのですが それでも目から鱗が落ちすぎて 足元が煌めくほどに、学ぶところの多い本です。 たとえば。

¥300

■自分のこころが迷子になっていたことを知る―『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』

えりたです。 本日は読書日記です。 『なんでも見つかる夜に、 こころだけが見つからない』 ■東畑開人 ■新潮社 ■ISBN 9784103544913 ■1600円+tax コチラの本はこんな内容です。 生きていると いろいろな惑いや迷いが生じます。 もちろん、 絶好調に楽しい時もありますが、 地獄の方が まだマシじゃないかと思うほど 苦しくて悲しいときも やっぱりあります。 そんなときどきの 心のありようを架空の物語で描き出し、 そこに「7つの補助線」を引くことで

¥500

【読書note/文芸】『常識のない喫茶店』

接客業をやっていると、いろいろなお客様に出合います。それはほんとに、良くも悪くも十人十色で。離れてしまえば、ネタになる思い出ですが、現在進行形だったころは、マジでしんどくて。バックヤードで何度泣いたことか。 理不尽に怒鳴りつけられたり、コミックだからといって超バカにされたり、無理難題おしつけられたり。 もちろん、自分がミスをして平身低頭で謝ったこともありますし、私の所為じゃないのに、なぜか私が謝る羽目に陥り、めちゃくちゃ怒鳴られたことも。ふと振り返れば、私のやらかしをもの

¥300