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大河ドラマ『光る君へ』を100倍楽しく見るために

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大河ドラマ『光る君へ』は平安時代中期を舞台としています。日本史の授業で習ったあの頃の歴史や文学について、もっとくわしく丁寧に知ることで、ドラマもより楽しめるのではないでしょうか。…
このマガジンは、毎週1~2本記事を更新します。平安時代の歴史や、『源氏物語』などの文学について、今…
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#平安時代

■大河ドラマ『光る君へ』第42話「川辺の誓い」感想―want you,hold you,get you,僕のあんたへ。

さて、大河ドラマ『光る君へ』第42話です。 締切の関係で、この日もリアタイできず、Twitter(現X)に流れてくるみなさまの光る君絵だったり、考察だったりを見ながら、あれこれ想像しておりました。 で、土曜日の夜になんとかNHK+で視聴したのですが。 宇治の別荘、宇治川のほとりでの出来事から「宇治十帖」執筆へつなげる。また、川のほとりでの会話が最初の出会いを彷彿とさせる。それ以外にも波状攻撃を仕掛けてくる構成のすばらしさに唸っておりました。 また、宇治川の光景を見なが

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■大河ドラマ『光る君へ』第36話「待ち望まれた日」感想―君なしの未来など、この世にはない。何があろうと。

さて、大河ドラマ『光る君へ』第36話です。 実は、あまりにも時間がなさすぎて、第36話を見たのが、第37話の放送前日の夜だったりします。 そう、ワタクシったら、感想記事の更新に関して、なかなかに危ない橋を渡っているですよ。ギリギリで生きていたいわけではないのですが、気が付くと「リアルフェイス」な人生になってたりする今日このごろ。困ったもんだ(え) というわけで、どんな訳だか分かりませんが(笑)、赤染衛門さまのお顔がピンで抜かれるたびに、「おぉ、トップスターさまのメヂカラ

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■大河ドラマ『光る君へ』第34話「目覚め」感想―誰にも縛られたくないと逃げ込んだこの夜に

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』も第34話。気が付いてみれば、着々と時は過ぎ、次世代の子たちが育っています。 あの、達者な口で倫子さまを(# ゚Д゚)ってしてた田鶴君は「頼通」になり、父に超叱責されてた松君は「道雅」になり。定子さまの忘れ形見である「敦康親王」も幼いながらも少年の姿になりました。 現在の最高権力者である、道長どんが髭をたくわえた姿であることを思えば、「あの三郎がねぇ…」と感慨深さも湧いてくるというもの。こうして、物語は「終わり」へ向けて加速していくの

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■大河ドラマ『光る君へ』第32話「誰がために書く』―大人の階段のぼる。君はまだシンデレラさ。

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第32話、いかがでしたか? えぇ、もう敦康親王のこの上ないかわいらしさにものっそい悶えたのは私だけですか、そうですか。いや、XのTLをさらりと眺めても、誰もそこに触れておらず……「私だけ…?(/ω\)イヤン」ってなってたのはここだけの話。うん。知ってた。 兎にも角にも、サンタマリア晴明どんが須麻流さんと共に月へ還っていきました。ずっとふたり一緒。考えてみれば、この『光る君へ』はサンタマリア晴明どんから始まったのですよね……その彼が月に還

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■大河ドラマ『光る君へ』第27話「宿縁の命」感想―たとえば、君がいるだけで心が強くなれること

さて、一週の休みを挟んだ大河ドラマ『光る君へ』第27話です。 私の書く記事のなかで、この大河ドラマの感想がもっとも字数が多く、内容もぎゅぎゅっとしているため、「一回やすみ」が入るとその週はなんとも手持無沙汰になると判明……ずっと書いていると、やはりそれが「習い」になるのだなと実感したのでした。 そんな待望の第27話「宿縁の命」は、のっけからめっちゃ蔵之介さまな『源氏物語』が展開されましたね。なに、その懐の深さ……惚れてまうやろ! と生涯道隆さま推しを自認するワタクシでさえ

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■大河ドラマ『光る君へ』第26話「いけにえの姫」感想―少女たちは自らの足で堂々と荒野を歩む

大河ドラマ『光る君へ』第26話「いけにえの姫」、いかがでしたか。 最後の最後で何かしらの衝撃波をかましてくるのがドラマの常套手段とはいえ、あの構図と予告編が炸裂させたモノは、情緒をものっそい高低差を持つジェットコースターに乗せてくれました。 日頃、主人公にほぼ興味を示さない私でさえも、あのときは と叫びましたとさ💦 大弐三位、誰の子だよ…(/ω\)イヤン しかも、7日は放送休止とか…やきもきやきもき… ・ ・ ・ というわけで、一条天皇への行成どんの説得「円融院の

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■大河ドラマ『光る君へ』第24話「忘れえぬ人」感想―「寒いね」って言ったら「寒いね」って聞こえるしあわせ

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第24話の放映が……って、物語がもう既に半分公開されてしまったのですね⁈ この間、第1話だ! 道隆さまだ! と大騒ぎしていたのに。 一日が過ぎるときの体感の時間はさほど早くないのに、「1年」という単位で見ると「え、マジで?」となることしばしば……特に今年は、ご丁寧にも、梅雨前に一度「夏」がフライングしていますからねぇ。だから、余計にそう感じるのかもしれません。 というわけで、オープニングクレジットで「藤原公任 町田啓太」と公任さまのお

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■大河ドラマ『光る君へ』第21話「旅立ち」感想―あなたの一日が終わるときに、そばにいるね

えりたです。 突然ですが、6月2日は「本能寺の変」が起きた日です。今でこそ、何やら年中行事のように燃えさかっていますが(え)、天正10年のこの日に織田信長公は天下統一の志は半ばのまま、現世との縁を断ち切られます。 そして、第21話で燃えさかる二条第と、火の海のなか一人静かに逝こうとなさる定子さまを見たとき、私が思い浮かべたのはこの「本能寺の変」でした。 無念さも悲しみも覆い尽くすような、生への諦念。あるいは、やっと終わることができるのだという、ほんのりとした安堵。 そ

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■大河ドラマ『光る君へ』第20話「望みの先に」感想―コントの先に推しがいた

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』も第20話まで来ました。日本史上最大の推しさまである藤原道隆さまが天へご出立になってからもう3週も経つのですね(涙)かなしい… と、ワタクシったら、いつまでも悲しみに暮れていますが。そんないたいけな?ワタクシをさらに奈落の底へ落してくれる「長徳の変」がどしどし進む第20話。もうメンタルが、メンタルがぁ……(´;ω;`)ウッ… そんなこんなで、悲しみの予兆に打ち震える前回、第19話の感想がこちらです。 ではでは、第20話の感想に行って

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■大河ドラマ『光る君へ』第19話「放たれた矢」感想―「来ちゃった♡」と宣う白馬な王子と風雅に生きるイケメン

さて、第19話です。 ちょうどこの日は外出しており、リアタイできずでした。さらに今週は仕事でばたばたしていたこともあり、ようやく今日(第20話放送前日)視聴し、見ながら「もう道隆さまはいらっしゃらないのだなぁ」とじわじわしたりもして。 考えてみれば、道隆さまがご出立になってから、もう2週間が経つのですね。そんなこんなで第19話です。 ラスト1分で長徳の変が始まり、中関白家推しのワタクシの心は奈落へ向かってそろりそろり。「隆家さま、誰がどう見ても高貴な身分の方の牛車なのに

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■大河ドラマ『光る君へ』第18話「岐路」感想―兄ってやつはどいつもこいつも

さて、第18話です。 第17話で、ワタクシの日本史上最大の推しさまである「藤原道隆さま」が天へ向けご出立になりました。そもそも「映像苦手民」なワタクシは、実は大河ドラマ『光る君へ』を見るのをもう辞めようかとも思っていたのです。 ですが、少なくとも、道隆さまがあれほど行く末を気に掛けられた「中関白家」を最後まで見届けることはせねば…と謎の使命感に駆られ、今週も視聴することに。 というわけで、今週もがんばって書いていきたいと思います。その前に、先週の振り返りはコチラから。

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■大河ドラマ『光る君へ』第17話「うつろい」感想―今日をかぎりの命ともがな

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第17話……終わってしまいました。えぇ、ワタクシの歴史上の最推しであらせられる藤原道隆さまが天に召されてしまったです…… いや、「歴史上の推しさまが天に召されること」は織田信長さまで慣れていると思っていたのです。だって…昨年の『どうする家康』を含め、年に何回か「本能寺の変」って描かれるじゃないですか。だから、ちょっとした年中行事的なナニカのように思っていたのです(え) 駄菓子菓子。 第17話のラストで描かれた、あの道隆さまの最期のご

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■大河ドラマ『光る君へ』第15話「おごれる者たち」感想―祇園精舎のアクスタは諸行無常をぶった斬る

さて、締切仕事に追われているうちに第16話が目の前にやってきてしまい、あわあわしている今日この頃。みなさま、如何お過ごしですか? ワタクシは、第15話のタイトル「おごれる者たち」を見た瞬間に、「祇園精舎の鐘の声ぇぇぇ(号泣)」と情緒が迷子になっておりました。 いやだって…「おごれる者」と来れば「久しからず、ただ春の夜の夢の如し」と続くわけで……しかも、現段階で「おごれる者」とくれば、そりゃもう中関白家しかいらっしゃらないわけで……あうあう…… とまぁ、そんなこんなで? 

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■大河ドラマ『光る君へ』第14話「星落ちてなお」感想―白い袍の関白さまなアクスタをください

大河ドラマ『光る君へ』も第14話まで来ました。 昨日、他の記事を書いていて思ったのですが、あの衝撃の第9話からもう5週間経っているのですよね… 毎週、情緒がジェットコースターをぶちかますほど濃い物語が展開しているので、気づかずにいましたが。こうして言葉にしてみると、改めて月日の流れの速さに驚きます。 そんな今週は兼家パパりんがご退場になりました。 明るくやさしい道綱どんと、息子大好き寧子さまと。 それがどれほど束の間の時間であろうと、「家族」でやさしい時間が過ぎてよ

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