さようなら、そしてありがとう、北海道。
2024年3月末。
とうとう、この時がやって来た。
2年間暮らした札幌を去るのだ。
1月は娘の中学受験もあり、バタバタと過ごした。
2月は驚くほどあっという間に過ぎ去った。最後の北海道を満喫しようと、アクティブに動いていた。
そして、3月に入ると引越しまでのカウントダウン。とにかく物を減らし(あげたり、売ったり、捨てたり)、たくさんの手続きや荷詰めに四苦八苦して過ごした。
合間に、お世話になった方々とお会いし、感謝の気持ちを伝えることができた。
準備した贈り物も、無事に渡すことができた。
コラージュ写真は結局間に合わず、自宅でハガキサイズにプリントした。まあ、それなりの出来だったと思うが、すごく喜んでもらえて、うれしかった。私達にとっても、思い出がぎゅっと詰まった宝物。
学生時代からの友人とその一家。
九州から同じタイミングで来北したママ友一家。
息子の下校付き添いで仲良くなったママ。
娘の繋がりで仲良くなったママ。
本の読み聞かせボランティアの皆さん。
夫の職場の方々とそのご家族。
放課後等デイや習い事の先生方。
学校の先生。
などなど。主に子どもや夫のつながりで、たくさんの方々と出会えた。本当にありがたい。
そして、やっぱり別れは寂しい。
学校や放課後等デイ、習い事の先生には感謝の気持ちでいっぱい。温かく子ども達を見守り、ご指導いただいた。私の不安な気持ちも共有させていただき、どれだけ救われたことか。息子は色々あったけれど、最後までしっかり登校できた。
友人やママ達とは、もっとたくさんお話ししたり、出かけたりしたかった。子ども達の成長を、ずっと近くで見守りたかった(勝手に親戚のおばちゃん目線)。こんなに短期間で仲良くなれるなんて、やっぱり特別なご縁だと思うから。
楽しかったこと、助けてもらったこと、忘れないよ。北と南で離れてしまうけど、機会があれば行き来したり連絡を取り合ったりして、せっかくのつながりを大切にしていきたいな。
一家での転勤自体が初めてだったし(しかも遠方)、息子の小学校入学のタイミングだったので、来北した時は不安や焦りもたくさんあった。
でも、少しずつ慣れ、たくさんの方に支えられて過ごした2年間。
一括りにはできないけれど、おおらかで、あまり他人に干渉しない感じの札幌の皆さん。でも、仲良くなると情に厚くて、秘めたる熱もあって。そんな印象の方に、たくさん出会った。
北海道ならではのものにも、たくさん出会えた。
そして、私は何より、北海道の大自然に癒された。「わあ~」としか言葉が出ない広大な土地に、何度も心を揺さぶられた。
冬の厳しさも、春のありがたさも、夏の鮮やかさも、短い秋の貴重さも体験した。私が知っている九州とはだいぶ違っていた。多分、感覚は「外国」だった。
私達家族は、この2年間で楽しいことも、大変だったことも含めて、たくさんの貴重な経験をし、何枚も皮がむけたんじゃないかと思う。
北海道に、札幌に住めたことを胸に、これからまた九州で楽しく過ごしていきたい。
北海道の皆さん、さようなら。
そして、心からの「ありがとう」を送ります。
またお会いしましょうね。
*
最後までお読みいただき、ありがとうございました♩
今回表紙にした写真は、最後に食べた「いっぴん」の豚丼です。札幌に来てすぐ、近所のお店でテイクアウトして、ダンボールを台にして食べた、思い出の味。びっくりするほど肉厚で、甘辛のバランスが絶妙で、本当に美味しいです。
「いっぴん」さん、豚丼も、通る度に香る炭火焼きの匂いも含めて、ご馳走様でした!