泳げない小3息子が私に教えてくれたこと。
小3の息子、最近スイミングスクールに入会した。正確に言うと、2年越しの再入会。
幼稚園卒園までしばらく通っていたが、札幌への転居に伴い、退会したのだ。札幌でも続ける予定だったのだけれど、近所にスイミングスクールがなく、冬に雪の中帰ってくる事を考えて躊躇してしまった(代わりに体操教室に通った)。
それに、札幌の学校では水泳の授業が1年間に2、3回しかなく(元々少ないが、コロナ禍で減っていたらしい。でも、スキーの授業はたくさんある)、スイミングスクールに通う子も多くはなかった。だから、泳げなくてもあまり困らなかったし、泳げるようになるための授業ではなかったようだ。
でも、ここは九州。スイミングスクールに通う子はたくさんいるし、通っていなかったとしても、3年生ともなると、授業だけでもそこそこ泳げるようになる。それで、全く泳げないのでは気後れするかもと思い、あまり乗り気ではない息子に色々とプレゼンし、なんとか体験レッスンまで漕ぎ着けた。
体験レッスンでは、レベルの判定をしてもらう。判定結果は、退会時と同じ「けのび」レベル。2年間、冬眠していたことになる。
そうよね。たまにプールで遊んだりはしたけれど、ちゃんと技術を教わっていないから、進化するはずないもんね。でも、娘の経験上、けのびが出来れば泳げるようになる日も近い。がんばれ、息子!
ということで、毎週、スクールに通っている。幼稚園児が多いクラスなのだけれど、小柄な息子は意外と違和感がない(笑)。それに、小さい子に混じることを本人が気にしている様子もない。ナイス!
コーチが明るく励ましながら教えてくれるので、なんだか楽しそうだ(それが一番)。やる気になっている。
約1ヶ月で、けのびも板についてきた。多分、次はクロールの腕回しとか息つぎとかを習得するクラスに上がれるんじゃないかな。
*
と、まだ泳げる状態になっていない中、学校の水泳の授業が始まった。
実は、学校の屋外プールは初めて(札幌は屋内プールだった)なので、ちょっと不安もあるかもなあ、行きたくないって言うかもなあと、万が一に備え、心積りはしていた。
そして迎えた水泳の授業初日。私の心配をよそに、案外すんなり登校して行った。
さて、息子、どう乗り切るか。
…と思っていたら、帰って来るなり、
と言う。
ーーお?楽しかったみたいね?良かったじゃん!
ひとまず安心。よくよく話を聞くと、みんなを見て、クロールの真似をしてみたと。息つぎはできないから、一旦足を着いて顔を上げて、また泳いでみたら、ちゃんとプールの端まで着いたんだー、と言っていた。
ーーへー。やるじゃん!
とりあえず、けのびだけでも練習してて良かったのかもしれない。初回は無事に乗り切ったようだ。
続く2回目の授業では、「初級チーム」に入って(レベル分けがあった様子)、ビート板でバタ足をやったらしい。膝を伸ばしたらよく進んだと言って喜んでいた。
そして、今日、3回目の水泳の授業がある日だった。
登校前、いつものセリフを言う息子。
でも、今朝は続きがあった。
なんと。水泳の授業を楽しみにしているではないか。
…そこで、私はようやく大切なことに気が付いた。
息子は、1度も「泳げない」とは言っていないのだ。「まだクロールは出来ない」かもしれないけど、息子の中では「それなりに泳げている」。「泳げない」と決めつけていたのは、私だったのだ。
だから、技能は十分でなくても、気後れすることもないし、今の時点でも楽しいと感じている。そう思えるような授業をしてもらっていることに、先生方へ感謝の気持ちが沸き起こる。スイミングスクールのコーチの励ましも効いているのかもしれない。
確かに、技能が身に付けば、楽しさはもっと増してくるかもしれないけれど、それはそれなのだ。
「なんとか乗り切ってくれ」と思っていた私は、180度考え方を変え、「今日も水泳の授業、楽しんでね♩」と言って息子を送り出すことが出来た。
何でも先回りして勝手に考えてしまう私に、息子が「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」と言ってくれているような気がした。いや、多分そんなこと思っていないだろうけど。
これからもスイミングスクール、水泳の授業に勤しむ息子を、静かに応援し、見守っていきたいと思う。
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最後までお読みいただき、ありがとうございます♩
前回の息子の記事はこちら。
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