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久しぶりの『のど自慢』を親子で大騒ぎして観た話。


言わずと知れた長寿番組、『NHKのど自慢』。


子どもの頃は、週末を祖母の家で過ごすことが多く、みんなでお昼を食べながらよく観ていた。

最近は、観ることはほとんどなかったのだけれど。

先日、実家の両親が、地元(両親ともに同じ町出身)で開催される『のど自慢』を観覧することになった、と連絡が来た。当選確率約5倍の抽選に当たったらしい(正確に言うと、母の弟が当ててくれた)。


日中は用事があり、リアルタイムでは観られなかったので、番組を録画しておいた。その日の夜、家族みんなで観ることに。





オープニング。

♪タンタンタ~ン、タタタタタタン♩

変わらないメロディから始まるテーマソング。

懐かしい!

司会の二宮アナ(爽やか!)とともに、客席が映し出される。

ーーあれ?これ、じいちゃん達、映ってるんじゃない??

停止ボタンを押し、実家に電話する。

ーーどの辺に座ってたの?

父「舞台から見たら真ん中よりちょっと右側で、前から27番目。」

ーー了解!


電話を切って、再び観進める。前から27番目は豆粒ほどにしか映っていないので、まずもって顔の認識は不可能。よっぽどアップで抜かれない限り、はっきり映ることはなさそうだ。

それでも、知っている町が舞台になっているというだけで、なんだかワクワクした。


ゲスト歌手のお2人が紹介されたかと思うと、すぐに参加者の歌唱がスタート。

二宮アナ「それでは早速、トップバッターです!〇〇市の高校生がはじけまーす!」

参加者の高校生(学ラン)「1番、『人にやさしく』!」


なるほど。曲名は自分で紹介するシステムね。そうだった。

元気の良い歌声。トップバッターに選ばれるだけあるな。

判定の鐘は「カーン♩」と1回。残念!

それから、次々と参加者が歌っていく。

皆さん、思い出の歌や十八番おはこを披露。

「カンカンカンカン、カンカンカンカン、カーン、カーン、カーーン♩」

合格の鐘もなる。

合格したら、出身地と名前を言うのね。そうだった、そうだった。

鐘が1回や2回で不合格だったとしても、二宮アナがちょっとしたインタビューをしてくれる。ゲストからのコメントも。会場にご家族やお友達が来ていて、手を振れば、客席が映し出される。

その度に、停止ボタンを押し、ウォーリーを探すように両親を探す私たち。

息子も娘も、「これじゃない?!」、「いや、違う。」、「あ、これだ!」、「似てるけど、違う。」と言いながら、どこかにいるはずのじいちゃんばあちゃんを探すのに夢中だ。

明らかに目立つフルーツの被り物をしてる方がいて、目を引く。あれくらいしないと見つけられないね(笑)。

どんどん番組は進んでいく。

観ていて思ったのだが、テンポが遅い曲(バラードや演歌)、イントロが長い曲は、あと少しでサビってところで鐘が鳴ったりする。持ち時間が決まっているのだろう。

「あ〜、ここから盛り上がるとこだったのに!」

興味無いのかと思いきや、ちゃんと観ている夫のコメントに笑う。

自慢の歌唱を思う存分発揮するには、イントロなしで歌が始まる曲や、テンポが速い曲がおすすめだ(いらん世話)。

実際、1人ひとりしっかり聴いていたら、歌唱のレベルが高い方が多くてびっくりした。あと、皆さん肌ツヤが良い。歌の力なのか。柑橘(特産品)パワーか。

超高齢(米寿だったかな)のおじいちゃんが、マイクを口からめちゃくちゃ離して歌っていた。それなのに、ちゃんと音が拾えているのには驚いた(だからお元気なんですね)。

中には、歌だけじゃなく表情管理まで抜群の方がいらっしゃったり(この方がチャンピオンだと予想)、ライブ会場のように場を盛り上げる方もいらっしゃったりして。皆さん本当に芸達者だ。

客席も、手を振ったり、手拍子したり、すごく盛り上がっているのが画面越しに伝わってくる。あと、場の雰囲気が終始和やかで温かい。



参加者が皆さん歌い終わり、ゲストのパフォーマンス。さすが、プロ。上手い。

最後に、特別賞とチャンピオン(予想が当たった!)が発表されて、番組は終了した。


結局、客席の両親を見つけることは出来なかったけれど、家族みんなでとても盛り上がった。45分間の番組を1時間以上かけて観たと思う。



再度、実家に電話。

ーー面白かった!どこにいるかは分からなかったけど、すごく盛り上がってたね。それに、いいホールがあるんだね。


両親は、

・帰ってから自分達も録画を見返したけど、映ってなかったと思う。

・前からあるホールだけど、改装されてきれいになった。音響がとても良かった。

・アナウンサーの進行がうまくて楽しかった。

・放送が終わった後も、ゲストの歌披露があり、チャンピオンももう一回歌ったり、インタビューがあったりして充実した時間だった。

スピーカー越しの会話。


などと、色々とうれしそうに教えてくれた。本当に楽しかったんだな。


生放送でこれだけ長く続いている番組には、やっぱり魅力がたくさんあるのだ。

今回、久しぶりに観た私が一番感じたのは、会場の一体感だった。


それは、番組のキャッチコピーが物語っている。

あなたの街の、みんなのステージ。

NHKホームページより

参加者も家族も、観客も。みんなで盛り上がって、すごくいいなあ。

生演奏や鐘の音(地元の方が担当されるスタイルに変わっていた)も、ならでは。やっぱりライブはいいよなあ(ライブ行きたい欲、再燃)。

これからも、色々な街で開催され、歌の力が全国に広まり続けることだろう。


ちなみに、この日のチャンピオン。めちゃくちゃ上手かった。来年のチャンピオン大会に出ないかなあ。



***


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


歌ってやっぱりいいですね。

息子も将来出ないかしら。横断幕作って駆け付けるけどな。



***2024/3/4追記***

ありがとうございます~

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