奇跡
あれぇ・・秋の土用は終わったはずなのに、私はまだ引きずっているなぁ。
スマホの機能が今朝変だったし、コンピューターはたまに言うことを聞かなくなっているし、この間は自分が椅子から落ちて、打った箇所がまだ痛い。
そして、そのトドメかと思われることが・・
なんと、ガスのボイラーが壊れた。
寒くなってきてるのに困る!
お皿を洗っていたら、突然お湯が出なくなってしまった。
ボイラーを見ると、普段は数字が表示されているのに、エラーだかのアルファベットと数字が出ていた。
一応、自分で直るか試してみる。
でも、スイッチをオフにしたり、オンにしたり、リセットを押したりしても、だめだった。
仕方ないので、修理の人を呼んで、来てもらい、見てもらったら、
「中の電気機器がやられてる。プレート(と言われても、なんのためにあるものなのかわからない私)と換気部分も壊れてしまっている。でも、二つオプションがあるよ。
一つは、新しいパーツを買って、修理すること。これは約8万円かかる。(ドキッ)
もう一つは、ボイラーを買い換える。新しいのは15万円くらい(グワ~ン!!)
修理してもまた壊れるだろうから、新しいの買ったほうがいいよ。(それはわかってる!)」と言われた。
なんだ、これ。
これは私に対する土用のトドメか?
神様、これはひどいんじゃない?
私は何か悪いことをしたの?
これが私の土用の最後だよね?
なんて、思ったり、
「こんな時に魔法が出来たら、こんなの簡単にすぐに修理してしまうのになあ・・・」と
鼻をピクピク動かしたり・・・
はしない。
でも、魔法が出来たら・・・とは思った。
自分では何も出来ない無力さを忘れるために、公園に出かけた。
うさぎやあのカサカサおしゃべりする木にも、こんなことがあったという話をしたりしながら、いつものルートを歩いた。
私には公園のある場所でストレッチする所がある。
私がいる時間には誰もいないので、ストレッチした後にそこで頭の整理のために一人で話すことにしている。(日本語忘れないように?)
「なんで、土用は終わったのに、未だにこんなことになるんでしょうか?
私が何をしたというのでしょうか?
私は一体、どうしたらいいのでしょか?
このことから何を学べって言うのでしょうか?
文句言っても、ボイラーが直るもんじゃないし、新しいのを買わなければならないなら、仕方ないから、コンピューターあきらめて、新しいボイラー買いますよ~!(泣けるけど)」
などということを一人でしゃべってた。
周りから見たら、変な人だ!
その時はスッキリするかと思ったけれど、したような、しないような感じで、家に戻ってきて、お昼を食べ、
「あ~あ、今日から週末だから、買うにしても、直してもらうにしても、来週までお湯が出ないのか・・・」とがっかりしながら、お皿を洗おうとした。
けれど、私にはダメ元精神というものがあって、何か壊れたとしても、本当にダメなのかどうか自分で試す傾向がある。
今まで、電化製品(iPadやスマホを含めて)でうまくいったことはほとんどないのだけどね。
今日は修理の人が壊れたと言ってたし、信用できると思う。
だけれど、
ボイラーに「私がもう一度試してみるから、お願いだから、ついてね。お願い!」と魔法をかけるように言いながら、目をつぶり、スイッチをオンにして、蛇口をひねった。
すると、
ボワっという、お湯を使ったり、暖房を使ったりする時のボイラーの音が聞こえた。
うそっ・・・・
信じられなかった。
あの修理の人は壊れたといってたじゃないか。
魔法が効いた?
神様がうるさい私を黙られたいから、直してくれたんだ~!
やったぁ~~~! ありがと~~~~う!
と、ちびくろさんぼを捕まえて、喜んだ。(かわいそうに、猫には迷惑だけど、私のことをよく知ってるので、ちょっとだけ我慢してくれる)
試しに暖房をつけたけど、暖かくなっている。
どうしてあんなことが起こったのかわからない。
スペインでは修理というものに出すなら、なるべく新しい物を買ったほうがいい。
これは自分の経験でよくわかっている。
修理に出すと、ほとんどが前より悪くなるか、壊れて戻ってくるかことが多いから。
でも、今回は修理を呼んで、どこかを触ってくれたのが良かったのかもしれない。
これを奇跡ってことにして、とても嬉しい日だった。