痛みから逃げるな!ちゃんと泣ける子に育てよう!
子どもが言うことを聞かない…
落ち着きがなくて困る…
子どもがいい子、優しい子に育ってほしい、
親がそう願えば願うほど、子どもたちは
感情をコントロールできない子になります!
じゃあ、いったいどう育てたらいいの??
ということで、今回は大河原美以さんの
『ちゃんと泣ける子に育てよう
親には子どもの感情を育てる義務がある』
を紹介したいと思います!
この本は、幼児の子をもつママとパパ、
思春期の子の問題を抱えた親と先生
という対話で書かれていてわかりやすいです。
中でも今回は重要だと思った、
●ちゃんと泣ける子ってどんな子?
●なぜ泣ける子に育てる必要があるの?
●ちゃんと泣ける子を育てるには?
この内容についてわかりやすく紹介します!
子どもの「ネガティブな行動や感情」に対して
親はどう関わればいいのか、問題となった時
どう向き合えばいいのかがわかります。
決して、「よい子」を育てるための内容では
ないので悪しからず!
しかし、子どもがたくましく生きるために、
親として知るべき内容だと思います!
ちゃんと泣ける子ってどういうこと?
赤ちゃんだったら、泣くことが日常茶飯事。
でもある程度子どもが大きくなると、
頻繁に泣いていると困りますよね…。
でも泣くことってすごく大事!
実は人の感情ってポジティブなものより
ネガティブなものが多いんです。
苦しい、悲しい、憎たらしい、腹が立つ、
などと感じる子ども自身の感情は、
体から溢れてくる反応で生理現象。
だから、これを「なかったこと」にされると、
子どもたちは必死に抵抗をするのです!
でもご安心を。必死に抵抗できるということは
「生きる力」に満ちているということなんです。
なぜ泣ける子に育てる必要があるの?
最近、自分の感情がわからない子どもが
増えているといいます。
たしかに、小さな子どもでも、
「ヤバい」「キモい」とかで
ほとんどを表現してる子もいますよね。
このようなネガティブな感情を伝えられず
理解されないまま「問題を抱えたよい子」に
育ってしまうと、いずれ危機を迎えます。
だから、どんな感情も、自分の感情を
大事にしてもらえることが、
成長するためにとっても大事なこと。
できれば、子どもが危機にさらされる前に
気づき方向転換したいですよね。
子どもは危機的状況になると、
次の3つの行動で分かれます。
上の2つは、問題が目立つので
親がすぐに気づきます。
しかし3つ目の「かたまる」は
一見「いい子」だから、後々問題が
表面化するまで気づかれないのです。
親子にとっての危機は、子どもが幼い
うちの方が傷が浅くてすみます。
しかし大きくなってからだと、
親子で払う犠牲が大きくなります。
問題が気づかれにくい理由として、
私たちが便利で楽なことを目指し発展する
「無痛文明」に生きていることもあげています。
このような社会では、子どもたちは
ますます苦しみを苦しめず、
悲しみを悲しめなくなっていきます。
でも、子どもは「生きる力」が溢れてるので、
無痛化に抵抗し、苦しみから逃げるな!と
大人に教えてくれているのです。
どうしたらちゃんと泣ける子になる?
ちゃんと泣ける子に育てるには、
親が子どもの感情を社会化する必要があります。
子どもが感情をあらわす言葉を得るには、
いつも大人と関わる必要があります。
嬉しい、楽しいなどのポジティブな感情は
社会化されやすいですが、怒ってる、不安などの
ネガティブな感情は社会化するのが難しいです。
ネガティブな感情はなかったことにせず、
向き合っていけるかどうかがポイント!
子どもにネガティブなことがあった時に、
親目線ではなく、子どもの気持ちになって、
その気持ちにフィットする言葉にしてあげましょう。
泣いているときは抱きしめてあげましょう。
例えば、雷が怖いあゆみちゃん。
稲妻が怖いとママにしがみついています。
ママ:「怖いねぇ。でもお家の中にいれば大丈夫なんだよ。」
と抱きしめてあげます。
すると、雷→怖い→安心という情報になります。
また安心したあゆみちゃんは、雷に興味を持ち、
知識へと広げることができました。
感情の社会化は、子どもが安心していること、
安全であることが重要なのです。
挫折に強いたくましい子に育てるには?
あゆみちゃんのように、「怖い、悲しい」という
強い感情が換気されるような場面に出合った時
子どもが思いっきり、泣いたり、怒ったり、
怖がったりして、自由に感情表出することが
保証されるということが必要です!
ネガティブな感情が表出できない状況が
いつもくり返されると、ネガティブな感情
の社会化ができなくなってしまいます。
なので、ネガティブな感情を社会化するには、
それを受け止めてくれる大人が必要です!
ディズニー映画『インサイド・ヘッド』の
ワンシーンを思い出しますね。
11才のライリーは、大好きだったミネソタ、
親友、アイスホッケーから離れ遠い街へ引っ越し。
異なる環境にうまく適応できず、
家族もその気持をわかってくれない。
不安や悲しみが積み重なり、ついに家出を決意。
最後は、ライリーが心の内を両親に打ち明け、
両親が受け止め共感し、抱きしめることで、
そのつらい経験は安心へと変化しました。
その間、ライリーの頭の中では5つの
「きもち」が頑張ってるんですけどね。
「ヨロコビ」はなんとかして「カナシミ」を
無かったことにし、ライリーを笑顔にしよう
と努力しました。
最終的には「カナシミ」を受け入れることで、
その経験が「ヨロコビ」に変わることに気づきます。
子どものネガティブな感情も、大人の安心、
安全に包こまれることで、安全なものとして
抱えることができるようになります!!
このようにして育てば、大人になってから
挫折感や危機的状況になっても、自力で
ネガティブな感情を安全にコントロールする
ことができるようになります。
子どもは安定した大人の前でしか、泣けない。
小さい子どものうちから、「優しい子」
「思いやりのある子」である必要はないんです。
痛みや苦しみから逃げない覚悟を持とう!
以上、『ちゃんと泣ける子に育てよう
親には子どもの感情を育てる義務がある』から
●ちゃんと泣ける子ってどんな子?
●なぜ泣ける子に育てる必要があるの?
●ちゃんと泣ける子を育てるには?
について紹介しましたが、いかがでしたか?
今回の内容をまとめると、
子育ては、気づいたときから、
やり直しがきくものです!
子どもを愛しているなら、いつからでも、
子どもの問題と正面から向き合って、
一緒に痛みを感じながら、
変化することができます!
私は子どもたちが泣いていると、
動揺したり止めようとしてましたが、
今後は受け止めてその感情を言葉にして
いこうと思います。
親子の絆はとても強いものなんだなと
この本を読んで改めて感じました。
本書では、大きくなって問題行動が現れても、
そこから変化することができた親子と
先生の対話や幼児をもつ親の対話が
リアルで参考になります!
子育て中の親みんなにおすすめしたい本です!
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