イイムラエリコ

コトバと案がナリワイ。 歌舞伎・文楽の同時解説イヤホンガイドの解説者。 https://www.instagram.com/eriko_iimura/ ことばと文章のヨロズ相談、文面製作など承ってます。https://form.run/@ErikoIimura-12021001

イイムラエリコ

コトバと案がナリワイ。 歌舞伎・文楽の同時解説イヤホンガイドの解説者。 https://www.instagram.com/eriko_iimura/ ことばと文章のヨロズ相談、文面製作など承ってます。https://form.run/@ErikoIimura-12021001

最近の記事

南座花形歌舞伎「吉野山」をゆるく振り返った

解説の仕事を解説する記事を書いた後、 気絶したかのように更新してませんでしたが(笑) ひさしぶりに。 南座3月花形歌舞伎で担当した「吉野山」を 歌舞伎座「熊谷陣屋」を担当した友人の櫻井真帆さんと 振り返りました。 あまりに普段のように話しすぎたかも(笑) ZOOMを使って遠隔で収録したので、 聴き取りにくいところもあるかもしれませんが、 とくに「熊谷陣屋」からの話の展開が面白いので ぜひ聴いてみてください!

    • 歌舞伎・文楽の解説、という仕事。(5)

      歌舞伎・文楽のどんな部分を拾って解説を作るのか。今日も書き進めます。 昨日の記事はこちら↓ ざっくりと3つのポイントを書きましたが、この他に 人物の容姿を説明する。衣装、化粧、鬘など、登場人物の外見を構成するものを説明します。というのも、例えば「菅原伝授手習鑑」、「寺子屋」の場面の松王丸。着ている衣装は、松の枝葉に重々しく雪が降り積もった「雪持松」の着物です。これは三兄弟の中で一人だけ敵方に仕え、兄弟や世間からバッシングを受けながらも、実は菅丞相(菅原道真)に恩返しすべく

      • 歌舞伎・文楽の解説、という仕事。(4)

        座右の銘の通り、のらりくらりと書き進めていますイヤホンガイド解説者という歌舞伎や文楽の解説を提供する仕事について。先日の記事はこちら↓ 解説者たちはどのようなタイプがいて、どのように仕事をしているのか。なんとなく感じて頂けたかと思います。今日は、もうちょっと「解説」について掘って書いてみます。 決まりごとを説明する。これは最も基本的な解説の役割ですが、「決まりごと」を説明します。歌舞伎も文楽もパターン化された表現があって、それが江戸時代にはわかりやすさとなって機能していた

        • 歌舞伎・文楽の解説、という仕事。(3)

          行き当たりばったりで書いているので、なんだかイヤホンガイドの広報みたいな内容になってきてますが、今日も引き続き、私の視点から歌舞伎や文楽の解説をする、という仕事をお話しします。 昨日の記事はこちらから↓ 濃すぎる個性のベテラン大御所たちを筆頭に、いきさつ様々なおよそ30名の解説者たち。歌舞伎と文楽の公演はお正月などの多い時期で、合わせて6会場ほどでしょうか。演目数は20以上になるのかな。演目の担当は、イヤホンガイド社内で、解説者のキャリアや得意分野、キャラクターなどなど勘案

          歌舞伎・文楽の解説、という仕事。(2)

          昨日に引き続き、歌舞伎・文楽の解説の仕事について、私の視点でお話をします。 イヤホンガイドの第一の役目は、歌舞伎観劇のハードルを下げること。ハードルの内容はざっくりと、昨日の記事に書いてあるのでご参照ください。 初心者向け、だけではない。 イヤホンガイドは過去に、東京の下町の派出所を舞台にしたマンガに取り上げられたことがありました。たしか、歌舞伎をよく知らない部長がイヤホンガイドを借りるのだけれど、それは初心者ツールであって、借りるのはちょっと恥ずかしいものだよ、みたいな。

          歌舞伎・文楽の解説、という仕事。(2)

          歌舞伎・文楽の解説、という仕事。(1)

          たまに「歌舞伎の翻訳されてるんですよね」と言われますが、私がやっているのは「歌舞伎・文楽の解説」。 でも、池上彰さんのように壇上に立ってする解説ではないのです。 今日は「イヤホンガイドの解説者」ってどんな仕事か。私の視点で書いてみます。 娯楽から、伝統に化けた歌舞伎。歌舞伎は江戸時代の庶民の娯楽。 芝居小屋へ足を運んで楽しむ非日常性はあれども、内容はざっくり言うと、世話物は当時のトレンディドラマ。時代物は当時の大河ドラマ。舞踊はミュージックステーション。 夕飯時につけられた

          歌舞伎・文楽の解説、という仕事。(1)

          歌舞伎の初体験をおもしろくする。

          「あなたの歌舞伎初体験は?」 という質問。 イヤホンガイドの解説者をしていると、 わりと多く投げかけられる。 「歌舞伎に興味あるんですけど・・・」 ・・・てん、てん、てん。 これもよく聞かれる。 けれどご本人も、とにかくよく歌舞伎が わからないから、何を聞いたらいいのかさえ さっぱりわからないところが、 「・・・」に含まれている。 歌舞伎は今となっては伝統芸能だけれど、 もともとは、江戸時代のトレンディドラマ。 あるいは、江戸時代の時代劇。 江戸時代の「逃げ恥」だったし、

          歌舞伎の初体験をおもしろくする。

          ゾクゾク・坊さんと、わたし。

          オットのもとにお坊さんが発声を習いにきているのを BGMにお届けする、本日の記事。 つくづくお坊さんとのご縁がありまくりだなあ。 さて、先日のつづき。 すぐさまネット検索をした雑誌のタイトルは 「フリースタイルな僧侶たち」 ほかに見紛うことなき、忘れがたき、 インパクトのありすぎるタイトルのこの雑誌は、 宗派を超えて僧侶たちが集まり作っている フリーマガジンだという。 当時の編集長は池口龍法氏という浄土宗のお坊さん。 この方がフリーマガジンを立ち上げた。 好奇心に突き動

          ゾクゾク・坊さんと、わたし。

          ゾク・坊さんと、わたし。

          少し間が空いてしまいましたが、つづきをば。 前回は↓こちら。 今思えば、そのようにしてわたしの中に 坊さんあるいは仏教へのお楽しみイメージが 淡く敷かれたのだと思う。 大学を卒業し、CMプランナーやコピーライター をしたのち、モヤっとしていたとき。 池尻大橋にある世田谷ものづくり学校の講座に 通って、何か新しい道のヒントを得たいと思って いた。 ちょうどその頃、お経にメロディをつけて歌う 「声明」を知って心惹かれ、高野山から通販で CDを購入。 高野山への興味がムクムクと

          ゾク・坊さんと、わたし。

          坊さんと、わたし。の間に肉まん

          毎日書こうと思えども、昨日は 朝から出ずっぱりで、夜も子どもとともに寝落ち。 そんなもんです。 さて、先日↓のつづき。 と思いましたが、タイトル通りに乱入してきたのは 冬の心温まる味覚「肉まん」。 手作り肉まんの美味しさを再確認したので、 「坊さんと、わたし」の話の間に入れ込みました。 そうです。気まぐれです。さて、 昨冬、肉まん作りにハマりまして、 好みの食感の皮を求めて、ネットの海を右往左往。 試したレシピは数知れずと言いたいところだけど、 3つほど。 そして至った極

          坊さんと、わたし。の間に肉まん

          坊さんと、わたし。

          昨日から始めたnote。 続けるのがニガテなので、 続けて書いてみようとぞ、思いまして。 本日もわたしの自分語りとなりますが、自己紹介 パート2くらいの気持ちでお読みくださいませ。 高校時代のある日ある夜。 深夜に歯磨きをしながら、新しいテレビの襲来で 和室に追いやられていたSONY製ブラウン管テレビを パチっとつけて、何となく観ていた。 すると映っていたのは、雪深い寺と修行僧たち。 「永平寺の四季」 という題名の番組だったと思う。 それを何となく観ながら、お坊さんという存

          坊さんと、わたし。

          自分を成仏させる。

          はじめまして。 歌舞伎や文楽観劇のお供「イヤホンガイド」の解説者をしている 飯村絵理子です。 ちょっと思うところありまして、このたびnoteを開始。 その「ちょっと思うところ」をつづっていこうと思います。 私がイヤホンガイドの解説者をするようになった経緯は、 概ねこちらの記事に書いてありますので、よかったらご参照ください。 https://earphoneguide.eg-gm.jp/n/n18d2b25f8271 ・・・といったワケで、解説者となりまして。 2017年

          自分を成仏させる。