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大河ドラマ『光る君へ』第43回「輝きののちに」

第43回は…感想文の筆がなかなか進みませんでした。
ひとつは、いつものシーンとシーンを繋ぐ、非常に手の凝ったカットが全く見つけられなかったこと。やっとの思いで表紙のカットを見つけました。

もうひとつは、広げてきた風呂敷を急に畳み始めた感じ。例えば、憑き物が落ちたかのようなききょう/清少納言 (ファーストサマーウイカ)とか、突然、太宰府行きを宣言した双寿丸(伊藤健太郎)とか…特に残念なのはネットでも話題になった次のシーン…

「私は…本気で申しております」
「そうやもしれぬが…」
「私は 殿に愛されてはいない…」
「・・・」
「私ではない 明子様でもない 
殿が 心から めでておられる女が どこぞにいるのだと…」
「疑って苦しいこともありましたけれども」
「今は そのようなことは
どうでもいいと思っております」
「彰子が 皇子を産み その子が 東宮となり
帝になるやもしれぬのでございますよ」
「私の悩みなど 吹き飛ぶくらいのことを 
殿がしてくださった」
「何もかも 殿のおかげでございます」
「そうか…」
「私とて いろいろ考えておりますのよ」
「うん」
「・・・」
「ですから たまには 私の方も ご覧くださいませ」
「フフフフフ…」
(思わず息をのむ道長)

もちろん、倫子(黒木華)のちょっと怖いセリフにじぃじもドキッとしたのですが…そもそも「倫子が抱く道長への疑念」は二人の結婚以来、折に触れエピソートを追加して膨らませてきた「どうやってオチをつけるのかなぁ?」と期待してきた伏線だけに、このシーンで倫子が語るセリフだけでアッサリ決着というのは「それはないよなぁ…」とじぃじは思ってます。

さらに視聴率の方も10.3%と3週続きの低迷から急回復。

大河ドラマ6作の44回までの視聴率

ついでにグラフも…

大河ドラマ6作の44回までの視聴率

これには思い当たる理由がありまして、つまり「あさイチ」というカンフル剤、クランクアップ直後には坊主頭になった柄本佑がプレミアムトークに出演したり、翌週には三条天皇役の木村達成とあかね/和泉式部役の泉里香が登場したり…と視聴率アップに余念がなかった結果だと思うんですがね。
つまり1〜2%ぐらいなら、こういう手段で一時的には上げることができるようです。

本作も残り5回ですから、広げ過ぎていた風呂敷は急いで畳まないといけない事情があるのでしょうが…第43回は脚本に追いまくられてドラマ作りが雑になった感は否めないところです。本作は平安貴族の物語ですので最後は余裕を持って優雅に閉めてもらいたいと願っているじぃじです。

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