【819回】杉原泰雄「憲法読本 第4版」
日本国憲法の誕生経緯と、日本国憲法に沿った政治がされていない現状について読み、ため息をつく。
日本国憲法がいかに権力者にとって邪魔にされてきたか。今の権力者は一刻も早く改憲したいのだ。自分たちの権力を押さえる憲法は目の上のたんこぶなのだ。
日本国憲法が、いかに国民から遠ざけられてきたか。国民が声を上げないようにしたい。知らないままでいてほしい。権力者にとって不都合だからだ。
この憲法を知り、憲法の内容を守らなければ、権力者にとって都合のよい政治が進む。
たとえ改正をするとしても、権力者が都合よく国民の義務を増やすような、基本的人権を制限するような内容は、許しがたい。
年をとればとるほど、政治を監視するための力を持ちたいと思う。
日本国憲法は、ひとつの味方なのだ。