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本、読んだで。

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読んだ本の記録です。浅く軽く、書き残しております。
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記事一覧

【847回】米田豊・植田真夕子「学習指導案の理論と方法」

何年振りといってもいい。教科指導の、社会科の、授業づくりの、ネタ探しなどではなく硬派な、…

のろねこ
10日前

【846回】加藤隆「100分de名著 集中講義 旧約聖書」

加藤隆「100分de名著 集中講義 旧約聖書」 「何もしてくれない神は、なぜ「神」であり続け…

のろねこ
13日前
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【844回】森本あんり「国家神信仰を批判する」を読み、膝を打つ

森本あんり「国家神信仰を批判する」 岩波書店が毎月発行している雑誌「世界」に掲載された論…

のろねこ
2週間前

【843回】川端康成「みずうみ」

主人公桃井銀平は高校教師であった。しかし生徒と愛し合う。さらに出会った少女を追いかける。…

のろねこ
2週間前

【842回】山本文緒「無人島のふたり」

末期の膵臓がん。余命は4ヶ月。抗がん剤を中止し、死へ向かっていく著者の序盤の言葉は、上手…

のろねこ
2週間前

【841回】戸谷洋志「生きることは頼ること」

ハンナ・アーレント、國分功一郎、ハンス・ヨナス、エヴァ・フェダー・キテイ、ジュディス・バ…

のろねこ
2週間前
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【838回】死海のほとり

遠藤周作「死海のほとり」 昭和48年に刊行された本作では、イランとイスラエルは行き来ができたのだ。 約50年経過した今では、両国は一発即発の状況といえる。 ガザに侵攻する、レバノンを爆撃する。自分たちを止める者は、すべて敵である。そのような振る舞いをするイスラエルと、本作に登場するイスラエルは地続きなのだ。 死へ向かうイエスの独白には、恐怖の色がうかがえる。 聖書にある通り、死して、復活したイエスは、人々のそばに。苦しみも悲しみも共に受け入れてくれる、同伴者となった。

【835回】ネムルバカ

石黒正数「ネムルバカ」 女子寮に住む、2人の大学生が主人公。先輩の鯨井と後輩の入巣のコン…

のろねこ
1か月前
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【834回】路傍のフジイ 1

鍋倉夫「路傍のフジイ 1」 読みながら、目頭が熱くなる。 「やりたいことも 知りたいことも …

のろねこ
1か月前
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【826回】「いのちの芽」

大江満雄 編 「詩集 いのちの芽」(岩波文庫) ハンセン病当事者が作った詩を集めたもの。ハ…

のろねこ
1か月前
6

【825回】「フランス革命の志士たち」

安達正勝といえば、「物語フランス革命」(中公新書)だろう。 この本との出会いが、フランス…

のろねこ
1か月前
5

【824回】「見逃せないヘンな信号機」

世の中には、本当に、様々な本が存在している。 信号機の写真集、すぐ手に取ってしまった。 …

のろねこ
1か月前
5

【821回】相原コージ「うつ病になってマンガが描けなくなりました 退院編」

相原コージ「うつ病になってマンガが描けなくなりました 退院編」 発病編、入院編に続く、完…

のろねこ
2か月前
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【820回】「人権宣言集」

マグナ・カルタ、権利章典、アメリカ独立宣言、フランス人権宣言そして世界人権宣言。社会科の教科書に出てくる定番を読む。 この本は、人権と人の歴史を語る資料集みたいなものだ。 教科書には載らない宣言を見る。それが面白い。 アメリカ独立宣言より前に登場したヴァージニアの権利章典。 社会権に触れたドイツのワイマール憲法。 この国は社会主義国家だ!と第一条で宣言するソ連の憲法。 もとから与えられた権利である人権が、隠されないようにしなければ。歴史から学ぶ。