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【834回】路傍のフジイ 1

鍋倉夫「路傍のフジイ 1」


読みながら、目頭が熱くなる。
「やりたいことも 知りたいことも たくさんあって 永遠に 生き続けられたらなって 思うんです」というフジイの言葉は、自分を震わす。
 
自分が苦しいのに生きていたいというのは、やりたいことをやりたいからだ。

やらずに、死にたくない。
その一心なのだ。
それは仕事ではなく、読書や勉強など、自分一人で完結できる、趣味の世界。

人の評価を気にせず、自分がやりたいことをやる。
フジイさんはそういう人だった。

自分のペースでやりたい趣味をやれたら、それでいい。

ああ、本を、読みたい本を、もっと読もう。
読まなければいけない本ではなく、今、読みたい本を読むんだ。

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