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『桐島、部活やめるってよ』の神木隆之介くんって桐島じゃなかったんだ!!!!!!?

『海に眠るダイヤモンド』を完走したことで、神木くんへの「好き」を完全に自覚してしまった。

なんというかその、神木くんのことを好きだなんて当然の事実っていうか…もう同級生だったらクラス全員好きどころか学校中の人気者だし…もはやあの爽やかさと別け隔てなさは『君に届けの』風早くんだし、aikoの曲で例えるなら「雲リン」だし……!そんなこと意識したことすらなかったのに、急に猛烈に大好きな俳優さんだったと思い知ってしまったのだ。

※歌手のaikoさんは「雲が白くてリンゴが赤いように、あなたのことを好きな気持ちは当たり前のことである」という心情を『雲は白リンゴは赤』という曲のタイトルに込めておられます。

そんで、神木くんのYouTubeを覗いてみたり、幼少期からの声優作品まとめ動画を振り返ってニヤニヤしてみたりしたんだけど、この気持ちのやり場をどうしたら良いのかわからなくなって電車の中で急に「ヒィ!」みたいな奇声をあげたりしそうになったらこわいので、重い腰を上げて『桐島、部活やめるってよ』を観た。

当時「〇〇、〇〇やめるってよ」という構文が流行りまくってたのと、そのわりに内容を把握できる機会がまったくなかったため、長年の間スルーしていたのだ。

そしたら、桐島って神木くんのことじゃなかった。しかも、言うまでもないほど全校生徒から愛されているはずの神木くんが陰キャ扱いされて、さらに陽キャから迫害を受けていた。あれ…?

『3月のライオン』の方では桐山零役をやってくれている。寸分狂いなく、まごうことなき実写版・零くん!「桐島〜」と、なんかビジュも似てるね!?

あれ、なにやら知ってる人ばっかだな…!?

そもそも、桐島(神木くん)は何の部活を辞めたんだろうと考えながら見守っていたら、神木くんは映画部でどうやら「前田」という名前であるようだった。

そして、桐島は別にいて、バレー部のエースでありみんなの憧れの存在らしい。ほう。

神木くんの映画部のパートナーは、前野 朋哉さん。この人は本当にいろんなところに出てるし、ここにも出ててうける。

なるほど、橋本愛とは中学が一緒で、東出昌大はイケてる帰宅部役なのね。

吹奏楽部の部長でサックス吹いてた子は、大後寿々花さん。セクシーボイスアンドロボの子だ!

山本美月さん、たしかにこの頃よくお見かけしてた。だから、私は乃木坂46の元メンバーである斎藤ちはるアナに握手会で思わず「山本美月さんに似てますよね!」と声をかけてしまって、芸能人を芸能人に似てると例える最悪に失礼なふるまいをしてしまった。若さゆえでは済まされない過ちに気づいてしまった今、山本美月さんが写る度にちょっと気まずい。

あっ!?桐島が部活を辞めたせいで割を食ってるバレー部の子、仲野太賀くんだ!!!!!泣きそう。
今年いちばんハマった朝ドラ『虎に翼』に、主人公の夫役の優三さんとして出演していた人。私は優三さんのせいで4時間泣き明かした。戦争はまじで良くない。

え…ま……待って!?!?か、か、神谷ァ!!!!!!!!!
あな番こと『あなたの番です』の神谷がいる!!!!!!!!!号泣!!!!!!浅香航大さん、今と顔まったく変わんなくて面白!!!!!!!

なんかもう、思い入れのある知ってる人たちばかりでリアルに学生時代みたいな気分になってきた。自分もこの高校とかクラスの一人で、遠くから周りを眺めているみたいな。

スクールカーストって部活が基準だっけ

そうだった、そんな気がしてきた。運動部が陽キャで、文化部が陰キャみたいな風潮、あったあった。

実際には、私はその組分けルールを無効化する文化部・吹奏楽部にいたので、大後寿々花さんの所在なさを理解できるフシがある。

同じクラスで片想いしてた野球部男子を見るために、グラウンド側の窓の前でいつも練習していた。その人とは、一瞬付き合うことができたけど、その後同級生の逆らうと鬼コワいギャルに持ってかれてめちゃめちゃキスしてるとことか目撃しちゃってしんだ。

何これ、あるあるなの?吹奏楽部は野球部の応援に行くので、たしかに恋生まれやすい説はあるけども。

そのヒエラルキー、けっこうダサいよ

私は吹奏楽部という今思えば人数の圧もある聖域に守られて幸いのびのびと過ごすことができた一方で、見えない序列みたいなものへの個人間の関わり方ではものすごく苦しんでいた記憶がある。

だから、部活の壁というより悪意への反感でえげつなく共感するシーンが多かった。

今だったら、間違いなく口に出せるのに。人が一生懸命作った隕石、お前のやつあたりの道具にすんなよ!

「あるんだよ。あの人たちにはあの人たちの気持ちが」ってことだよね。

運動部の方がオタクの映画部より偉いから蹴っても許されるなんて誰が決めたんだよ。逆ギレすんのもまじでダサい。

鬼コワ二番手ギャルが「ちょっとぉ〜やめなよ〜」って棒読みするのもガチでリアル。

橋本愛がビンタしちゃうの、すごく良かった。溜まるんだよね、ああやって女子の輪で上手くやろうとして本音隠してると。
神木くんの前で「映画完成したら教えてね」って口にした理由がやっとわかった気がした。相手が言ってほしそうなことを先回りして軋轢を生まないようにしてたら、自分がどんどんわかんなくなって結果的に衝突生むパターンだ。

東出は、クソつまんない相手とは声帯もったいないから喋らないだけで、やりたいことに真っ直ぐ向かってる人間とはあんなに喋るんだね。
へ〜、拾うんだ、笑いかけるんだ、自分から話題振るんだ……泣くんだ!?

キャプテンへの態度もめちゃめちゃしおらしかったしね。

ちゃんと謝れるほうが格好いいし、イキってないで堂々とやったほうが評価されるし、ひたむきな人に人はついていくんだけど、そういう大切なことがぺしゃんこに踏み潰されがちなのが学校でもあって、思春期なんだろうな。

「俺たちはこの世界で行きていかなければならないのだから」

最後のこの台詞を言った神木くんを見て、「ほら、やっぱり神木くんだったじゃん」と思った。

神木くんってたぶん、ハーレム主人公属性入ってる。冴えない黒髪陰キャが意地見せたり、世界救ったりするのが主人公なんじゃん。

タイトルにある「桐島」は最後まで出てこなくて驚いたけど、実は波紋を生むのはモブ扱いされてたキャラだったっていうのが良い。バタフライエフェクトってそういうものだから。

でも、エンドロールに松岡茉優の名前を見つけてもう一回どこに出てたか探したら、ずっと出てたのにはひっくり返りそうになった。

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