知っておきたい大雨時の気象情報解説
【知っておきたい大雨時の気象情報解説】
これからの季節に知っておきたい大雨時の気象情報(記録的短時間大雨情報、大雨特別警報、顕著な大雨に関する情報、線状降水帯予測)などをまとめて記載しています。
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【記録的短時間大雨情報】
警戒レベル4
○記録的短時間大雨情報とは?
記録的短時間大雨情報とは数年に1回程度程度しか起こらないような1時間80ミリ〜120ミリの猛烈な雨が観測された場合に気象台から発表されます。
また、大雨警報発表中に各地域で定められた1時間雨量の基準を上回り、土砂災害、洪水害、浸水害の危険度分布で「非常に危険」(警戒レベル4)が出現した地域に発表されます。
○各年7月発表事例数
2022年 44回(7月36回)
2021年 64回(7月18回)
2020年 109回(7月23回)
2019年 96回(7月20回)
2018年 123回(7月31回)
2017年 109回(7月51回)
2016年 58回(7月8回)
2015年 38回(7月6回)
2014年 53回(7月4回)
2013年 77回(7月23回)
※上記は気象庁のデータを集計。
※上記の()内は7月の月間発表回数。
※上記は2022年7月15日付
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。
【線状降水帯予測】
○線状降水帯とは?
線状降水帯とは発達した積乱雲が列をなし、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞する自然現象。
これにより非常に強い雨が特定の地域に長時間連続して降り続く。
日本で発生する集中豪雨事例の内、台風による事例を除き、約3分の2の事例で線状降水帯が発生。
○線状降水帯予測とは?
線状降水帯予測とは特定の地域に線状降水帯が発生する可能性が高い場合、半日程度前から線状降水帯の発生を予測する情報。
○線状降水帯予測発表事例一覧
●2022年9月18日〜9月19日(九州北部、九州南部、奄美、四国、近畿、東海)
●2022年8月13日(東海地方)
●2022年7月19日(九州地方)
●2022年7月15日(九州地方(奄美地方を除く)、山口県)
【顕著な大雨に関する情報】
警戒レベル4〜5
○顕著な大雨に関する情報とは?
顕著な大雨に関する情報とは大雨による危険度が急激に高まっている状況で線状降水帯が発生した際発表される情報です。
顕著な大雨に関する情報は警報レベル4以上の状況下で発表されるため既に危険な状況下にある場合が多く、避難困難な場合は垂直避難を行う必要がある。
○顕著な大雨に関する情報発表事例一覧
●2022年9月23日(愛知県、静岡県)
●2022年9月19日(熊本県)
●2022年9月18日(宮崎県)
●2022年8月13日(東京都伊豆諸島北部)
●2022年8月4日(福井県)
●2022年8月3日(青森県、秋田県、山形県、新潟県)
●2022年7月19日(山口県、福岡県、佐賀県、大分県)
●2022年7月18日(長崎県)
●2022年7月5日(高知県)
●2021年8月14日(佐賀県、長崎県)
●2021年7月7日(島根県、鳥取県)
●2021年7月1日(東京都伊豆諸島)
●2021年6月29日(沖縄県本島地方)
【大雨特別警報】
警戒レベル5
○大雨特別警報とは?
特別警報とは重大な災害が発生もしくは発生するおそれが著しく大きい場合に警告のために発表する情報です。
通常の警報とは違い、警報の発表基準をはるかに超える規模で起こるような甚大な被害が発生する恐れがあり、最大級の警戒をする必要性がある場合に適用されます。
大雨特別警報に関しては、甚大な災害が既に発生している。もしくは直ちに甚大な災害が発生する場合に発表されます。
従って大雨特別警報が発表された後、当該地域で避難を開始する行動は危険が高まります。
意外と知られていませんが、大雨特別警報が発表された場合は避難所などの自宅の外へ避難せず、自宅の中で垂直避難をすることが求められます。
○大雨特別警報発表事例一覧
●2022年9月18日(宮崎県)
●2022年8月3日〜8月4日(山形県、新潟県)
●2021年8月14日(佐賀県、長崎県、福岡県、広島県)
●2021年8月13日(広島県)
●2021年7月10日(鹿児島県、熊本県、宮崎県)
●2020年10月10日~10月11日(東京都伊豆諸島南部(三宅村、御蔵島村))
●2020年7月8日(岐阜県、長野県)
●2020年7月6日~7月7日(福岡県、佐賀県、長崎県)
●2020年7月4日(熊本県、鹿児島県)
●2019年10月12日~10月13日(静岡県、神奈川県、東京都、埼玉県、群馬県、山梨県、長野県、茨城県、栃木県、新潟県、福島県、岩手県)
●2019年8月28日(佐賀県、福岡県、長崎県)
●2019年7月20日(長崎県五島、長崎県対馬)
●2018年7月6日~7月8日(福岡県、佐賀県、長崎県、広島県、岡山県、鳥取県、京都府、兵庫県、岐阜県、高知県、愛媛県)
●2017年7月5日~7月6日(島根県、福岡県、大分県)
●2016年10月3日(沖縄県沖縄本島地方)
●2015年9月10日~9月11日(栃木県、茨城県、宮城県)
●2014年9月11日(北海道石狩、北海道空知、北海道胆振、北海道後志)
●2014年8月9日(三重県)
●2014年7月7日~7月9日(沖縄県沖縄本島地方)
●2013年9月16日(京都府、滋賀県、福井県)
※上記は気象庁のデータを集計。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。
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