『一生、厨二病宣言』
厨二病と聞いてポジティブな印象を持つ人はどれくらいいるんだろうか。
わたしの予想では、なかなか少ないのではないかな、と思う。
そもそも厨二病とは何か、と立ち返って
調べてみると、
中二病(ちゅうにびょう)は、中学2年生(14歳前後)で発症することが多い思春期特有の思想・行動・価値観が過剰に発現した病態である。
多くは年齢を重ねることで自然治癒するが、稀に慢性化・重篤化し、社会生活を営む上で障害となることがある。特異的な身体症状や臨床所見は見出されていない。
ニコニコ大百科(https://dic.nicovideo.jp/t/a/中二病)
と書いてあった。
(このnoteでは中二病を厨二病と表現しています!現代にあったスラングはどっちかというと厨のほうだと思うので!)
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先日出会ったある人に、
『オレ、一生厨二病でいたいんだよね!!』
とキラキラした目で言われた。
その話がとてもカッコ良かったので
皆さんに共有したい。
彼は前職ホテルマン、現職バリバリのビジネスマン。
自分の夢を信じて突き進んだらここまで来てたんだよね、と彼は言っていた。
ものすごくアツい人だった。
こんなにイキイキと今も夢を語れる30、40代っているのだろうかと思った。
わたしが「そのアツさ素敵ですね」と言うと、
『オレが変わってるわけじゃない。昔はみんなこうだった。』と彼は言った。
高校生、中学生、小学生と、夢を遡ってみてほしい。
ある子供は『オレ社長になって億万長者になる』と言っていたし、ある子供は『わたしアイドルになりたい』と言っていたし、またある子供は『野球選手になりたい』と言っていた。
みんな現実を知らなくて、知る必要もなくて、
実現可能性なんかどうでも良くて
ただ自分がなりたいもの、憧れるものへの執着だけで大きな夢を語っていたと思う。
周りの大人たちもそれを聞いて
楽しみだねぇ、と微笑んでいた。
でもいつからか、人は大きな夢を語らなくなる。
歳を重ねて、自分の人生の予想がちょっとずつ見えてきて、道筋が見えてくると急に、夢が幻になる。
そうして目の前にある選択肢の中で人生を選択して、あの頃は若かったよなぁ、なんて言いながら日常への愚痴を呟く。
そして、夢を語り続ける人は”厨二病”として腫れ物のように扱われる。
みんな昔は”厨二病”だったのに。
*
先日お会いした彼はこう言った。
イチローだって厨二病だった。でも彼は厨二病の先にデカいことを成し遂げたから、誰も厨二病なんて呼ばなくなった。天才とか大物とか、呼ぶようになったんだよ。
本当はイチローだって今もなお、厨二病なんだ。だからオレは一生、厨二病でいい。
たしかにそうだ。
昔はもっと青臭い夢をたくさん聞いてた。
でもいつからか青臭い話をできる人は少なくなっていって、そんな大きな話をしたら浮くようになったからしなくなった。
大きな夢を語って、それが叶わないことが恥ずかしいから、誰にも言わなくなった。
大人になったから。
で片付けてしまっていいの?
大人になったからこそ
デカい夢を語って厨二病でい続けなくてはならないんじゃないだろうか。
大人になって、いろんな現実を知って
自分の力だけじゃどうにもならないこと
今までのやり方では通用しないことが
数えきれないほどある。
知識も増えた分、将来を見据える能力もついたし、夢が叶わない未来も容易に想像できるし、世間体も気にする。
それ自体が悪いことだとは思わない。
だけどせっかく大人になって、
いろんなことを多角的に考えられるようになったなら
もっと自分の可能性を広げるためにどうすればいいのか
そっちの方に脳味噌を使うべきなのかもしれない。
言い訳や妥協の理由に頭を使わずに。
キレイ事かもしれないけれど、
イチローのように
キレイ事を現実に変える努力や工夫をし続けた人間は強い。
イチローのように世界から認められることとか
歴史に名を残すこととか
そんなことじゃなくて
自分の夢を叶えたという実績から
自分に誇りを持てる人間は強いのだ。
わたしの目指すところはここかな、
そう感じさせてもらった
彼の『一生、厨二病宣言』のおはなし。