登録日本語教員⑦…講習Ⅱ_5コマ目(12/19午後受講)
講習Ⅱの5コマ目は「言語能力記述文(Can do)」を理解し、コースデザインに活用する、がテーマでした
講師は学習院大学の金田智子先生
大学院で修論のテーマを「地域日本語教育」に設定し、いろいろと活動していた頃、金田先生が主催する学習会で直接いろいろ教えていただきました。とても印象に残っているのは、質問した内容が書かれている論文が「これ、中国の雑誌にしか載っていないからあげる」と言って、その場でコピーをくださったことです。
学習者だけでなく学ぶ学生にも丁寧にご指導されていて尊敬しています。
キーワードは「Can do」 「コースデザイン、カリキュラムデザイン」
行動中心アプローチをベースに「Can do」を設定し、沿った「コースデザイン」→「カリキュラムデザイン」をする。その際、日本語教育参照枠で示された「Can do」を使用することによって、学習者や教師だけでなく誰も(例:雇用者)が共通の尺度で学習者の学習を進められるといった内容化と思います。具体的なコースデザインやカリキュラムデザインの方法が示されていて(ユニット化やバックワード・デザインなど)実践的な内容でした。
この通りにコースデザインするには莫大な労力と時間がかかる
とても実用的で理想的なコース&カリキュラムデザインの方法論だったのですが、多種多様な学習者(私の場合、親が日本に働きに来たので在住する高校生のための日本語コースデザイン)にこれを実践するのは大変な労力と時間がかかると思いました。非常勤の身分では手掛けるほどのお金をもらっていませんし…提案したとしても疎がられるのがオチ。
願わくば、市場に流通する”文法シラバス中心”の教科書たちが改訂され、全ての教科書がこの理論に基づいて作られていってくれたらなあ、と思います。
ちなみに動画で紹介があった「できる日本語」を、私は使いたい!と勤務校に推しているのですが、「値段が高い」という理由で採用されていません…(´;ω;`)ウゥゥ 愚痴ってすみません(;^_^A