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雫井脩介『犯罪小説家』(毎日読書メモ(442))
雫井脩介『犯罪小説家』(双葉社、のち双葉文庫)。この頃、何冊かまとめて雫井脩介を読んだな、と思い出す。『火の粉』(幻冬舎文庫)を読んだ方がもう少し前だった(感想ここ)。
最初のシーンは「大いなる助走」かいと思ったが、勿論全然違う展開に。賞を取ったにしては平板でひねりのない話だね、と「凍て鶴」のプロットを読んで思ったが、それをホラー脚本家小野川が自分のフィルターで映画プロットにするところがあまりに曲解って感じですごく鬱陶しい。そして、「落花の会」という、全然本筋と関係ないと思われたところにどんどん紙数が割かれ、あれっ、と思っているうちに、現実と虚構が近づいていき...最後はメタフィクションになってしまった。途中のくどさが読みにくいが、最後はひたすら読み進めました。(2009年7月の読書メモより)