梨木香歩『水辺にて』(毎日読書メモ(389))
梨木香歩『水辺にて on the water / off the water 』(ちくま文庫)の読書メモ。新作が出ているのに気づいたら出来る限り読むようにしている作家の一人である梨木香歩。静かに息をして、肩に力を入れず、すーっと受け止めたい、そんな作家。
アーサー・ランサムへの言及から始まる、親水性の高いエッセイ。自らカヤックを買い、車の屋根に積んで全国の水辺を訪れ、漕ぐ。想像も出来ない生活だが、そういう、思いもかけない人生の進展というのがあるんだよな、ということを感じさせてくれる本。その経験が、彼女の文章の新たな滋養にもなっている。(2011年2月の読書メモ)
これまでに書いた梨木香歩作品の読書メモ。
僕は、そして僕たちはどう生きるか 物語のものがたり 岸辺のヤービ 草木鳥鳥文様 冬虫夏草 風と双眼鏡、膝掛け毛布 椿宿の辺りに・f植物園の巣穴 海うそ
筑摩書房ウェブサイトのインタビュー。
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