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『私の家では何も起こらない』(恩田陸)(毎日読書メモ(269))
恩田陸『私の家では何も起こらない』(メディアファクトリー、幽BOOKS、現在は角川文庫)の読書メモ。現在恩田陸『愚かな薔薇』(徳間書店)を読んでいる途中なので、恩田陸つながりで。
恩田陸読みつぶしのため、作者名で図書館データベース検索かけて発見して、予約した本。時代も場所(国)もわからない、不思議な家そのものが主役となったホラー。何回も繰り返し語られる、その家で起こった陰惨な事件も、当事者たちの口から語らせると意外と明るく、穏やかだったりする。そして外部の者に対する敵意。不思議な味わい。そしていつもながらの物足りなさ。この物足りなさが作者の持ち味か...。(2010年10月の読書日記より)
読んだ当時は認識していなかったが、この間、三菱一号館美術館へ上野リチ展を見に行ったら(感想こちら)、この本が展示してあった。装丁に上野リチの「そらまめ」が使われていたのだ(ブックデザインは名久井直子)。文庫になっても同じ「そらまめ」が使われている。但し、「そらまめ」の上にあしらわれたポットや鋏の絵の配置がちょっと違う。
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