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大河ドラマ「光る君へ」感想 (38)


 朝夕、すずしい日が増え、すっかり秋めいてきました。
 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 わたしはあれほど渇望していた大河ドラマへの諦念から、毎週の感想まとめがついつい遅くなってしまってしょんぼりです。
 気づけば毎回、日曜のお昼前後にあわてて投稿しているような……ふがいねぇ。

 あと、最近はうっかりFF7リバースなんて始めちゃったもんだからただでさえ時間がかつかつなのに睡眠時間を削ることになってしまっております(自業自得)
 だけどFF7、わたしはオリジナル版からリアタイしていた根っからの古参ファンなので、この歳でまたリメイク作品を楽しむことができるなんて感無量ですわ……
 なにせ深いストーリーなので没入してプレイしております。こちらの感想も、またnoteでまとめたいですね。

 閑話休題。

 ではでは、「光る君へ」前回の感想をば。


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「源氏物語を憎んでおりますの」
↑↑↑↑↑ ききょうさん、のっけからの先制攻撃。
 ただまぁ……正直、よくわからない逆恨みですよね、これ(;'∀')
 率直に「才能に嫉妬した」とか言われたほうがまだ納得できるような……


*そしてついに呪詛バレした伊周……(ほうら言わんこっちゃない)
 このドラマではどこまでも悪役(しかも愚鈍なほう)に描かれてるし、作中でも、身分は高いのに呼び捨てされまくる伊周ほんまに不憫です……(脚本家さん、伊周に親でもころされたんすか……)

 中の人もとても不憫( ;∀;)
 呪符木簡をバリバリ食らう演出は演者も視聴者も困惑を禁じ得ない…………


*宮の宣旨「そなたはいつも月を見ているな」←ほんまそれ。
 まひろ(&道長)、やたら月を見上げるシーンが多い……ソウルメイトプロミスかなんかなの???

(ぜんっぜん関係ないけど、FF7のクラウドとエアリスの連携アビリティが『ソウルメイトサポート』で笑ってしまったw いや、みちまひごときがクラエアと同じカップリング名称を使うんじゃねぇ(理不尽ギレ))

 この宮の宣旨ふくめ、大納言の君とか左衛門内侍とか、小少将の君も!
 せっかくネームドキャスティングされてるのに存在感うっっすくて悲しい……そもそもこの女房たちにたいした設定も作られてなさそうですよね。
 紫式部日記でもいろいろと関係性が語られてるのに、なぜ本人の自著を無視してオリジナルのドラマばかり優先して描くんだろう……女房同士の人間関係なんて、紫式部が後宮仕えするうえで肝になるもののはずなのに。
 こんな流れで書くんだったら、最初から紫式部主人公ではなく、道長――どうしても女性主人公にしたいなら、彰子や倫子でよかったのにねぇ。
 紫式部が主人公である意味……あ、そうか。まひろは架空の人物だから、しかたないのか……(完)


*私利私欲のために政治を乗っ取ろうとする中関白家に対し、家の繁栄のためではなく民のために、自分の孫である敦成親王が即位するべき、という道長。
 またまた新解釈登場……この物語はフィクションです!!

 息子の頼通も決意をあらたに、朝廷の重鎮である実資に教えを乞います。
(後世、長生きの実資は、ずーっと頼通の政を支えさせられることに……(本人的には不本意ながら?))
 よく話題にされる実資の夢――頼通と裸で抱き合ってて勃起!(byマタギの谷垣)したっていうやつもね。
 この時、実資は73歳。「こんな夢をみた。もしかしたら私に大慶があるやも」って、昇進出世の予兆かもしれない、とつづっている。当時のトップが頼通で、人事権を掌握していたからってことらしい。
 とにかく内容が衝撃的すぎてつい勃起!(by谷垣)のほうに目を奪われがちだけど、よくとく考えたら、そんな御歳まで孫ほどの年齢の頼通の下で真面目に勤めて昇進を夢見てたと思うと涙ぐましい……( ;∀;)


*ところで、
「愛してるからじゃなくて出世のために結婚したよ、でもお前にはすっごく感謝してるよ」
って、正妻に言っちゃう道長はどうなんですか! さすがに無神経ですよ! 怒!!
 これに対して、倫子さまが
「誰を愛そうとかまわぬ。最後にこの倫子のとなりにおればよい(超訳)」
的な、ラオウみたいなこと言ってましたけども。
 ひかきみでは宣孝もそんな感じだったし、みちまひの二人は無条件にすべての人たちから愛されてるからなんかこのドラマではあくまでもこの路線でやっていくんだろうけど。
 これっていい話なの? ちょっと理解しがたい(^^;
 はっきりしてるのは、まわりの登場人物が由のある心情とか情念とかがなくて造形がぺらっぺらなことと、当のみちまひにさほどの魅力が感じられないってこと。
 うーん……やっぱりこのストーリーにはわたしの感性では没入できませんね。。


*まひろっちもね、いくら実の娘設定だからって最高権力者にご祝儀をおねだりしちゃいけません! それはさすがにキッツい!!

 何度も言うけど、「不義の子」「罪の愛」と思っているならもう少し罪悪感とか持っといてもろて。


*そしてあかねさん……謎に(無駄に)エッチなお姉さんムーブかましてくる和泉式部……
 いや、あかねも架空の人物だから……(鎮静の呪文)



*それにしても伊周のやさぐれ具合はほんとにヒドい(:_;)(なぜこんなダークキャラになったのか)
 弟の隆家にすら痛々しい目で見られ、ついに伊周は道長のもとへ。
 本人に直接、呪いの言葉を投げかける伊周……ここにきて呪詛しかできないの、よ、弱ぁ( ;∀;)

 しかし、追い詰めた張本人とはいえ、
「なぜ仕事に来なかった」
っていう道長の言葉は正論すぎて草はえた。

 ともあれ、伊周の狂気に触れた道長は愕然とした様子。(今さら?)
 そしてまひろも、涙を流す…………
(すみません、なんで泣いてたのかよくわからなかった。道長の行く道の険しさを思ってとか、そんな感じですかね……)


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~ 今週の小ネタ ~
*光源氏と藤壺宮……
 いわずとしれた源氏物語の主人公と、父の後妻であり、初恋の人。二人の禁断の恋の設定を、ドラマでは彰子と敦康親王の関係に逆オマージュ!?
 ちなみに、「元服したくない」と駄々をこねるのは原作の源氏物語ではなく、名作漫画『あさきゆめみし』の光源氏です。


*あさきゆめみし……
 大和和紀による源氏物語コミカライズ作品。昭和の古風な少女漫画ですが、原典にかなり忠実な名作。
 この作品の何がすごいって、現代の感覚では何をどうしてもイラっときてしまう光源氏を、ムカつくしツッコミどころはあるとはいえ、ちょっとポヤっとしてて可愛げのある感じ、さらに儚くもあるイケメンに仕上げているところ!
 朧月夜との密通がバレるシーンとか、実際はオイコラ案件なのに、なんか笑ってしまって……(^^;)


 あとそういえば、こちら ↓↓↓↓↓


 さてさて次回、あの人もこの人も退場の予感!?
 わたしは個人的に、おじゃる丸とのコラボが気になっておりますよ!!!



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