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白く美しい物語。


寒い、ほんとうに寒い、
紛れもなく真冬の日の日記です。

朝、ふとんの中でぜんざい食べたい、と思い、ゆであずきの缶がひとつあったはず、むくりと起きて鍋を出す。
あんこ大好き長男の、部活前の朝ごはんに。
2日に1回は食べたい、と言われる。

私と次男はともにのんびり休みのうれしい1日、とりあえずお昼に所望のマックへ。
それぞれエヴァンゲリオンバーガーのセットを注文する。
ポテトがひとつだけ揚げたて熱々で、次男は、うーん…どっちもいいけどしなしな派かな、とのこと。

何がエヴァなのだろう、と思ったら、ぽこぽこのバンズがA.T.フィールドをイメージしているのだとあとで知る。…へぇ。
「残酷な天使のテーゼ」が頭の中で流れる中、むしゃむしゃ食べる、私は一度かぶり付くと止まることなく一気に食べる、置けない。


そのあと、本屋さんへ。
ふだんの行動範囲内に、気軽に寄れる本屋さんがないのが悲しい。
さぁ情報収集、と、雑誌、新刊、文庫、実用書…と、ぐるーっと見て回る。
結局ひとまわりして、今日は「しあわせは食べて寝て待て」の続きの巻を1冊だけ買った、大事に読みます。


夕方、今週も閉館前の図書館へ。
今年2回目、日曜日の図書館。

寒い、とにかく寒いけど歩く。
とっくに西の山の向こうに太陽は沈んでほんのりオレンジを残しているくらいなのに、東の山の上の雲が、同じようにオレンジに染まっている。
最近になって、この光景をよく見る、自然の不思議。

途中で、もののけ姫の犬神様のような大きな白い犬の散歩に出合う。
はじめて見た、どこの子だろう。

今日借りてきたのは、岸本佐知子さんの「ねにもつタイプ」。
先日読んだルシア・ベルリンつながり、翻訳者だ。


でも、そうそう、先週借りたハン・ガンの「すべての、白いものたちの」が、ずっとほんのり光を放ったまま、まだうちにある。
2回読んだ。

1回目は謎めいた余韻を残したまま読み終えたけど、あとがきのような「作者の言葉」と、翻訳者の補足を読んで、ひと呼吸おいて、もう一度読み返さずにはいられなかった。
今日も実は本屋で買おうか迷ったほど。
また読み返したい。

詩のような、短編のような。
でも紛れもなくひとつの大きな物語だ。
繊細で美しく、でも強い。

詩集も予約中、はやく読みたいな。



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