現実逃避でも。
今日は、降ったりやんだり。
ザーッときて、日が差して、サーサー降って。
店の外に出ると、サウナのようだった。
降っても晴れても。
結局、今日も悩みは次から次へと降ってくるもんだ。
そう、でも、いつだって。
私の言う大変、なんて、たいして大変じゃないの、弱いな。
がんばってるね、と言われても素直に受け入れられなくて、もっとがんばれよ、って誰か叱ってよ、なんて勝手なことを思う。
(そう自分で思うということは、やっぱりがんばれていないってことだよね)
思考を切り換える。
つらい、大変、もうやだ、の方向にひたすら伸びていこうとする矢印を、たいしたことないって、大丈夫やれるよ、の方向に書き換える。
執着を手放す。
それだけしか見えなくなりそうな気持ちの偏りを、ぐーっと下がって下がって、俯瞰する。
ほら、たいしたことないって。
今日見た、しあわせの光景を思い出す。
ベビーカーの中で眠る赤ちゃん。
片手は上がったまま固定されて、ほっぺはおっこちて、どこまでも平和な眠り。
隣の家のハル。
窓際に寝そべって外を眺める、カーテンから出たまるい顔とつぶらな瞳。
あらゆる道端の紫陽花。
日に日に広がる白、真っ青、紫のグラデーション。
長男の毎日の宿題、国語の教科書の音読。
最近は、星野道夫さんの『森へ』を読み始めました。
私の大好きな、星野さんの文章と写真。
図書館で、原本となる『森へ』を借りてきたら、彼はこちらを音読するようになった。
小学生のときにこれに出会えるなんて、しあわせだなぁ、本人はきっと気付いていないけれど。
(まぁ、その価値は本人が決めること。)
ほんの一時でもいいし、現実逃避でもいいよ。
入り込める、本の世界があればしあわせです。
森へ、いかがですか。
今日も、おつかれさまです。