何かを語るときに意識しておきたいこと
さて、
”考えを伝えること”について
です。
結構、大事なのですが、ついつい意識から離れがち。
まずは少し語ってみたいと思います。
相談・愚痴を聞いたり、雑談をしている中で、
どうして批判・否定が入るのだろう?
と感じることが多いのです。
ちょっと最近の事例をご紹介。
とある組織のお話。
顧客のためのイベントを開催したい!自由に考えてみてほしい。
というエリアリーダーからの指令があり、それぞれ指令を受けた店舗責任者たちは会議を重ね、近隣の店舗合同で開催する顧客イベントを検討した。
目的が明確、かつ具体的な内容で、これならばイケる!という自信をもって、エリアリーダーに提案した。
「この限られた店舗だけ合同実施なのは、不公平ですね」
と、一蹴された。
多分、何を提案しても×なのでは?となり、モチベーションが下がった…
事例検討のポイント
どちらが正しいとか、間違っているとかではないのです。
大事なポイントは、
この3点です。
🔴関係性の質を見直してみる
注目するのは、これ
何を提案してもダメと言われるかも…となっている点です。
この人が×を出すということは、改善・修正が必要なんだな!
という前向きな姿勢にならない・なれない状態は、
上司と部下の関係性に改善すべきポイントがあるかもしれません。
信頼のある間柄でのやりとりであれば、
多少厳しい言葉があったとしても、それを乗り越えて動く
ということに繋がるのですが、そうならないということは
ほぼ確実に
頼りたい上司になるための何かが欠けています。
上司の方は、
何か伝えた後に、その相手が何も自分に対してアクションをしてこないな
と感じたら、関係性の質が高くないことを意識しましょう。
🔴前提条件は、共通認識になっているか
さて次のポイントは
ここの認識のずれで、違う方向性に進んでしまうことが多いです。
例えばですよ?ある人から
英語の塾を開きたいから手伝って!といわれた時にどう思いますか?
運営?講師?経理?
受験のため?英会話のため?資格取得のため?
幼児?小学生?中高生?社会人向け?
と沢山疑問は出てきますよね。
抽象度が高いと、共通認識をすり合わせることが難しくなる
のです。
今回の場合は、かなり抽象度が高いのです。
【顧客のためのイベント】ターゲット?期間?規模?
【自由に考えて】←これが一番の功罪!
他の人に伝わるということ
他の人を動かすということ
これが出来るものだと思い込むと、マネジメントは確実に失敗します。
言葉は伝わりません。人は簡単には動きません。
だからこそすり合わせが非常に大事になるのです。
🔴批判より対案、もしくは支援
最後にこれ
物事に対しての感想・評価は、誰でもできます。
その評価をさらに良くするための、対案もしくは支援をするのが上の役割。
何をもって、不公平なのかを明確にし、
そして
不公平を無くす別の案を…とするのか、
不公平が少しでも少ない改善点を目指すのか、
それを示すのが必要。感想だけなら誰でも言えます。
部下もかなりミスしてますけどね。
上司からの視点での改善ポイントを3点挙げましたが、
これは部下側もかなり失点が多いです。
・モチベーションを下げる前に、上司側の発言の意図を探ったか?
(言われるがままであれば、そこで思考停止ですよ)
・実際に提案をする前に、根回しや事前確認など準備を怠らなかったか?
(常に真っ向勝負をする気概はいいとは思いますが…)
・自分たちの考え方にヌケ・モレはなかったか?(MECE)
(視点・視野・視座は現段階より少し上にできていた)
つまり、お互いがお互いに
否定したり批判しあったりしてる場合じゃないんですよ。
ということ。
否定する前に、まず自分の考えを振り返る
批判する前に、まず自分の振る舞いを省みる
これは基本の「キ」。
自戒の念も込めて、出来ない人が多い。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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