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通信制高校・サポート校で相談する時に注意する大事なポイント

ご覧いただきありがとうございます。
まずは、今回の内容は、こちら↓とも関連するので、ご紹介。

今回の内容は、生徒・保護者の方向けの内容です。ただし内部事情にも突っ込んだ内容をお話しますので、対象的には
 ・初めて相談・見学に行く方(生徒・保護者)
 ・1回以上見学に行って、あまりしっくりきていない方
 ・もう少し深く考えて検討したい方
にご覧いただくと良いかもしれませんね

今の高校に通いたくない。新しい場所で高校生活を始めたい
長い欠席から復学するのは難しいので転校したい
●なんとか高校だけは卒業したい
●今の学校から進級は出来ないと言われてしまった

という状況になると、次の一手を打つ必要が出てきます。

この時、”通信制高校・サポート校への転編入”が選択肢の1つになります。


🔴転校先の候補になる学校は必ず複数見よう!

転学をするには、
受け入れ先になる通信制高校・サポート校に相談が必要です。

「二度と”失敗”をしたくない」「転校はこれで最後にしたい」という想い
を持つ方が大半なのですが、通信制高校・サポート校は全く未知の世界でしょうし、今後どうなっていくかわからない不安や心配を抱えています。

”失敗”と書いたのは、相談に来られた方がよく使うので引用しただけです。私は、本質的な失敗と捉えません。人生の中での一過程です。

教育相談担当の立場から、断言します!

そのため、比較検討のために複数の通信制高校・サポート校を見学するパターンが非常に多いです。肌感覚ですが、
首都圏だと、だいたい平均3~5校。
地方だと、通える範囲にどれだけ学校があるかによりますが、平均2~4校。
このくらいの数で相談・見学に行っているようです。

必ず複数校、相談・見学して下さい。1校だけで決めるのはお勧めしません。ただ多すぎるのも情報過多で混乱しますのでお勧めしません。
適正数は3~4校と、私は考えます。
※適正数の根拠はありますが、直接ご相談時にお話しする内容のため割愛。


🔴相談窓口担当者は”営業マン”に近い

こうした状況の中で、
私は相談窓口担当として数多くの生徒・保護者と相談をしてきました。

少しここから現実的というか、生臭い話をしますが、

まず、ざっくばらんにいうと、
私立通信制高校・サポート校の相談窓口は、その学校の営業担当者です。
営業成績として新規生徒(転編入生)の人数獲得、また学費単価を高くする
という観点を持っています。

・生徒はたくさん入学してほしい。
・出来れば、なるべく高い価格設定のコースで入学してほしい。

私もこの観点は持っています。
私立の教育機関は、学校を継続させるために”経営”の観点を持ちます。
むしろこの観点は持っていないのは、無責任かなとも思います。

しかし、この観点が最優先事項になって、度を越えてくると
生徒・保護者の方に不利益を与えるケースも発生してくるのです。

それは
 ・ネガティブトーク
 ・オーバートーク

をしてしまう担当者による弊害です。実例を通して見てみましょう。


🔴ネガティブトーク パターン 

私、これが一番嫌いなんですよね。平気でやる窓口担当者いますが…。

同業他校をネガティブに伝えて、自校に誘引するトーク手法です。

・A高校は、先生の数少ないから手厚い指導はされないよ。
・勉強好きじゃないなら、B高校は厳しいかな。勉強させられるよ。
・C高校は生徒が派手な子が多いから、君は多分雰囲気合わないよ。
・D高校はサービスの割に学費高いからね。イベントも少ないし。

これ、全部実話です(-_-;)

相談に来られた方が「こんな話をされたんですけど、本当ですか…?」
と私に確認したのです。実はこんな話はごく一部。まだまだあります。

なんで不安を抱えてる生徒・保護者に、より不安を煽るかね(-_-メ)

何よりも、その情報のソースは何?と聞きたい。どこ情報よと。
でも相談者には、
「二度と”失敗”をしたくない」「転校はこれで最後にしたい」という想い
がありますので、このトーク手法は強い効果を持ってしまうのです。

だから、私はこのトーク手法をする担当者は本当に嫌いです。
たまに合同相談会などで直接耳にしましたから、いまだにこういうタイプはいるのでしょう。残念ながら。

個人的には、
そうした話をする相談担当者がいる学校は話にならないですね!(`・ω・´)
と言いたいのですが、気持ちを抑えて、

ご自身で是非、直接お話を聞いたり、ご覧になってください。
その時にもし、違和感があれば、直接その学校に聞くか、
改めて私にお電話でも構わないのでご相談ください。

後進育成時のロープレでも必ず伝えてます

としてました。

生徒・保護者の皆さんに意識してほしいのは、

聞いた話はただの情報として知るのみで、正否の判断はしない。
(ふーん、そうなんだ…くらい)
直接目で見て、耳で聞いて、問い合わせることで判断の精度を上げること
(直接見たり、聞いたりして確かめよ!)

です。


🔴オーバートーク パターン

これは入学してから困ることが多くなるのと、事前にわかりづらいという2つの注意点があります。

やれる範囲を超えて出来ると伝える、誇大広告に近いトーク手法です。

・ウチの学校は、毎週イベントやっているからすぐに友達出来るよ
・受験勉強でわからないことがあったら、マンツーマンで指導できるよ
・先生たちは丁寧にやるので、ご家庭の要望には必ずお応えしますよ
・あなたなら、ウチのスクーリングも全然問題なくクリアできるよ

これも全部実話です

パッと聞くと問題なさそうなんですよ。
程度言葉の要素も入り、誇大広告とは言い切れません。
(本当に実践できているところもたくさんあります)

でも入学してみると…あれイベントは?マンツーマンは?話聞いてたより少ないじゃん…ということもあるようです。
教務担当職員と、教育相談担当の認識の違いなどもあります。

これを未然に防ぐために、出来る限り、

授業見学やイベント見学などを通じて、日常の様子を見ること

をオススメします。日常の様子、生徒の雰囲気を見て
自分がその場に入ったらどうなっているだろう?と想像できる
かが、とても大事です。

ただ見ることができない部分も当然あります。
今回の事例でいうと、
・先生たちの丁寧な対応とは?どこまで応える?
・スクーリングのやり方?クリアできる根拠?

ここについては、具体的にどのように行っているのかを聞くのが大事です。

例えば、スクーリング(面接指導時間)についても
 ✅ 定期的な通学を必要とするパターン(毎週●曜日は必ずなど)
 ✅ ある程度の期間を置き、通学させるパターン(月●回など)
 ✅ 短期集中の合宿形式で実施するパターン(●泊●日など)
あります。

特に卒業要件関連は最重要ですので、深堀りして聞きましょう。


🔴補足

ネガティブトークやオーバートークではないのですが、こうした事例もあるということでご紹介しておきます。

「この状況だと即転校の手続きをしないと、単位取得が厳しくなりますね。先に手続だけ進めたいので、入学金だけ振り込みをしてもらえますか?」
などのいわゆるデッドライントーク(締切)をされる場合もあります。

個人的には強引なやり方だな…という感じもしますが、
制度上の問題なので、判断が非常に難しいです。

転編入をする際には、多くの書類作成・手続が必要になります。
書類作成には日数が必要ですし、手続には必ず期限があります。

そのため手続きを進めるにあたり、スケジュールがタイトになることが多いのです。こうした締切設定が
●高等教育課程の制度上のもの(絶対的・不可変)なのか、
●その学校独自の規定のもの(場合によっては可変)なのか
の判断は生徒・保護者にはできません。

事例の場合でも、
他の学校のシステムであれば、締め切りを急がなくても転入が可能
ということもあり得ます。

だからこそ複数を相談・見学をすることが大事なのです。

これは医療分野のセカンド・オピニオンを聞くのと同じ感覚です。
不安があれば、サード・オピニオンもありでしょう。


🔴相談する時に注意する大事なポイント

通信制高校・サポート校の相談窓口の人は、その学校の営業担当者です。

自分の学校=大事な商品ですから、良い話がメインになります。
むしろ自信なさげに「こんな学校ですけど…入ります?」と言われたら、
大丈夫か…この学校は?ともなりますよね。とはいえ、度を超えた営業活動はミスマッチを引き起こします。

表題の【相談する時に注意する大事なポイント】は、

🔴相談窓口担当者の姿勢(これには注意!)

✅他の学校への見学を勧めない
ネガティブトーク(他校の否定)をする
オーバートーク(過剰な自校礼賛)をする
✅日常の様子(授業・イベント)などの見学を嫌がる

もちろん専門的な知識…とか色々ありますが、
それはこれがある人は良い資質であると思うものとして
列挙しておきますね

🔴相談窓口担当者の姿勢(これがあると良い!)

✅(過去・)現在・未来の不安・心配に寄り添って、傾聴してくれる
✅不安・心配を解消される方向に導き、疑問が残らないようにしてくれる
✅ワクワクする話や、一緒に未来を描いていく話をしてくれる
✅相談が終わった時に、笑顔になれる状態で帰してくれる

参考にしてもらえると、嬉しいです!■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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